サイン狙いは肩すかしを食わされたので、早速座席に向かいました。すると目に入るのは非常にシンプルな楽器編成とPA。「あんなPAで、大丈夫かいな! 」と思わず声も出ちゃうほど貧弱です。なんか、だんだん、心細くなってきたなあ。
そしてコンサートが開始されると、ボクらの席が2階の前の方だったせいなのか? 音が小っちゃぇー! のです。普段、シナリオ書きながら聴いてるジャズの方がよっぽど音がデカイですよ。(でも、電話のベルが聴こえなくなっちゃうほど大きくはないです。)そのぐらい小さい。「げっ、これがジャズのコンサートなのか! 」と驚きました。すると、弊社秀五氏によると「ライブ・スポットはメチャメチャデカイよ」ということで、するとやっぱりPAがショボイのか??? 初めてのジャズのコンサートなので比較が出来ません。ただ、ボクたちのようにブーたれてる人は他にいないので、ホールのコンサートはあんなものなのかも知れませんね。
何曲か?過ぎてから思ったのは、「ジャズの醍醐味はソロの応酬」と聞いていた割には、どうもソロのバリエーションが少ないなあ……ということでした。今回のコンサートの楽曲はヴァリエーションが少ないのか?テンポも似通っているような感じがしたし……。まあ、ロリンズ翁は齢70歳の高齢ということもありますし、あの年齢とヨボヨボな感じからは想像もできないエネルギッシュなサックス・プレイは感心させられましたけどね。ラストのロリンズの名作と名高いアルバム「サキソフォン・コロッサス」の1曲「セント・トーマス」では、場内は盛り上がりまくってました。しかしここでもソロのヴァリエーションが少なくって……。こんなこと思っているようじゃ、ジャズファンとはいえないんだろうなあ……と、つくづく感じる今日この頃です。