シャイニング&ザ・ダクネス

 発売時期:1991年 3月    対応機種:セガ・メガドライブ

 記念すべきシャイニングシリーズ第一弾にして、高橋宏之総合プロデューサー独立第一作目にあたる本作は、「体感RPG」をキーワードに、3Dダンジョンタイプのロールプレイングゲームとして開発された。全てにわたって主人公視点で進行するゲームシステムや、舞台的な演出、ド派手な戦闘画面エフェクト、十字アイコンによるコマンド選択等々、その後のRPGに与えた影響は計り知れない。

 なお、余談ではあるが、当時開発の陣頭指揮をとっていた内藤寛`氏は、現(株)クライマックス社長として多方面に渡り活躍しておられるようだ。


シャイニング・フォース

 発売時期:1992年 3月    対応機種:セガ・メガドライブ

 シミュレーションRPGというジャンルを不動のものにし、いわゆる「フォース・タイプ」というゲームの分類基準を作りだした伝説的な作品である。

 従来型のRPGに飽き足らなくなったユーザーを対象に、戦闘システムにシミュレーションゲームの戦術性を組み合わせた、久々に「戦闘が面白い」ゲームとなった。もう一つ特筆すべきはその戦闘画面である。シネスコ風の背景に敵と味方が斜めに向き合い、しかもわきわき動く! さらに、ダクネスゆずりの魔法エフェクトが炸裂する! 全く想像し得なかったビジュアルがそこにあった。

 また例によって、このゲームが業界に与えた影響は大きい。

 発売前のキャッチとして、「タクティクスRPG」というものがあったが、英語として不都合があったのか、はたまた戦闘画面のインパクトがよほど強かったのか、発売時には「ライブシネラマRPG」が正式キャッチになった。なお、後に、タクティカルRPG、タクティカルバトルなる言葉が一般化したが、その裏に「タクティクスRPG」が宣伝マンの脳裏にあったか否かは今となっては不明である。


シャイニング・フォース外伝シリーズ

 発売時期:1992年 12月 I   対応機種:セガ・ゲームギア
      1993年  3月 II   
      1995年  3月 III   

 世の携帯ゲーム機ブームの中、カラー液晶を搭載したゲームギアが登場した。とはいえ、ゲームギアは一世代前のマスターシステムの改良型であり、メガドライブとの性能差から、「フォースをゲームギアで」と言ってもなかなか本気にしてもらえなかった。

 実際完成したゲームは、ダウンサイジングされてはいるが、紛れもなくフォースそのものに仕上がっており、世のセガユーザーに「私のマシンはシャイニングドライブとフォースギア」といわしめた(らしい)。

 ゲームの内容はというと、フォース I の世界観を引き継いだ形をとり、シャイニングフォースI の親類縁者(?)一同が謎の邪教集団に挑むというものである。

 なお、この作品から、(株)ソニックが開発も担当するようになる。

 外伝シリーズは、現在第3弾ファイナルコンフリクトまで発売されている。


シャイニング・フォース II

 発売時期:1993年 10月    対応機種:セガ・メガドライブ

 一般市民(?)のボウイ率いる新たなシャイニングフォースと悪魔王ゼオンとの戦いを描いた壮大な物語。マスコット、カメのキウイの「○○だカメー」という話し方が妙に記憶に残っている。ラストシーンに憤慨したサラのファン多し。

 とある事情から、プログラムソースのほぼ100%を書き直すことになった、いわば「作り直し」作品。(←悪い意味ではないです) 特に、敵側の思考プログラムは徹底的な見直しにより完全に別物になり、飛躍的に戦略性が高まった。

 ゲームシステムは、フォース I よりもロールプレイング側に寄り、エンカウント戦闘や、本陣+乗り物としてのキャラバンなどが新規に導入された。

 キャラクターデザインはSUEZEN氏が担当した。


シャイニング・フォースCD

 発売時期:1994年 3月    対応機種:セガ・メガドライブ+メガCD

 ゲームギアで発売された外伝 I およびII をメガCDに移植し、おまけシナリオまでついたボーナス版。フォースII のシステムをベースにしながら、CDアクセスを極限まで減らすことにより、脅威的なレスポンスを実現した。

 比較的開発に余裕があったため、ゲームの完成度はここまでのシリーズではピカイチ。メガCDシステムを持っているならば必携の一枚と言えるだろう。なお、バックアップカートリッジ(これもレアだ…)もできれば欲しいところだ。

 音楽は全てCD−DAなので、音楽CDとして楽しむこともできる。


シャイニング・ウィズダム

 発売時期:1995年 8月    対応機種:セガ・サターン

  次回作はフォースシリーズの続編という各方面の予想を覆したアクションロールプレイングゲーム。次世代機ということもあり、CGレンダリングによって描かれたキャラクターを積極的に導入した。この過剰とも言えるなめらかなアニメーションによって、独特の世界観を醸し出している。

  見た目のかわいらしさとは裏腹に、ゲーム内容は、連打システムや装備と魔法のオーブの組み合わせによる様々なアクションを駆使しつつ、アクションありパズルありと、なかなか歯ごたえのあるものになっている。また、どいてなUSOによるミニレースゲームなどの隠しフィーチャーもある。

 もしかしたら32Xシステムで発売されていたかも知れない作品でもある。

 この作品から超強力なアメリカ人のプログラマーが開発に参加、以後CGおよび3D関連技術の発展に多大な貢献をすることになる。


シャイニング・ザ・ホーリィアーク

 発売時期:1996年 12月    対応機種:セガ・サターン

 サターン第2弾。本格的にポリゴンに取り組んだ最初の作品。実は、シャイニングシリーズ最初の作品である「シャイニング&ザ・ダクネス」の続編として企画された。が、ストーリー的なつながりはなく、コンセプトとゲームシステムのみの継承となった。しかしただの継承にとどまらないところが「シャイニング」というべきか、ゲームショウ後に急遽搭載されたピクシーシステムは、ともすると作業になりがちな戦闘に心地よい緊張感を与えることに成功している。

 新シャイニングシリーズを名乗るにふさわしい、ハードなストーリー展開は、直接フォース III へとつながる。フォースIII をプレイする前にホーリィアークを再チェックしておく必要があるかも。(←これはネタバレになるのかな?)

 戦闘画面の演出には、外伝シリーズのメインプログラマーが復帰してあたっている。彼は、フォース III のDSPまわりのプログラムを組んだ人間であるのだが、ホーリィアークにもその片鱗というか兆候を見ることができる。

 全てのキャラクターはCGレンダリングによって描かれている。参考までに。

 なお、ホーリィアーク海外版は、単なる移植にとどまらず、フォース III につながる技術が実験的に導入されており、非常に完成度の高いものになっている。もしあなたがホーリィアーク未体験で、英語に堪能で海外版サターンを持っていて、さらに海外版ホーリィアークを入手可能ならば(すげえ条件!日本では少ないだろうな・・・)ぜひ、プレイして欲しい。

 大々的には言っていないが、(株)キャメロットも制作に参加している。


シャイニング・フォース III 三部作 + プレミアムディスク

 発売時期:シナリオ1 1997年 12月    対応機種:セガ・サターン
      シナリオ2 1998年  4月
      シナリオ3 1998年  9月
  プレミアムディスク 1998年 12月

 シャイニングシリーズ最新作。光と闇の壮大な物語が3人の主人公それぞれの視点から描かれる。シナリオ1でとった行動が、同一時間軸上のシナリオ2、シナリオ3に影響を及ぼす「シンクロニシティ・シナリオ」を採用、単なる三部作とは異なる奥深い世界観を紡ぎだして見せた。

 ポリゴンキャラクターを本格的に採用、DSPによるリアルタイムテクスチャー合成、高速CDアクセス、CGレンダリングキャラなど、技術的にも見るべき点は多い。

 仲間になるキャラは総勢約60人と、シリーズ中最大。友情支援システムが行きすぎて男同士、果てはロボットやケモノまでもが「ラブラブ」になる珍事も多発した。

 残念ながら海外ではシナリオ1のみの発売となったが、今でもシナリオ2以降の英語版を熱望する海外のファンは数多い。また、3シナリオ購入者特典であるプレミアムディスクは、この手の企画としては驚異的な応募数を集め、そのせいで発送が遅れる事態まで起きた。国内だけでなく、香港、アメリカ、ドイツなど、世界中のファンから応募があったらしい。

 なお、この作品から事実上のキャメロット制作となる。スタッフは同じだが。

 特別付録
 ザワールドオブシャイニング年代表 赤字は他作品からゲスト出演

  • シャイニング・フォース I
  • シャイニング・フォース外伝 I & II (シャイニング・フォース CD)
    SFの親戚縁者多数(SF I)
  • シャイニング・フォース外伝 FINAL CONFLICT
    ヤングオッドアイ(SF II), ベビーダークソル二世(SD), マックス&アダム(SF I)
  • シャイニング・フォース II
  • シャイニング・ウィズダム
    カズン&サラ(SFII)
  • シャイニング&ザ・ダクネス

    (そして幾多の時が流れ……)

  • シャイニング・ザ・ホーリィアーク
  • シャイニング・フォース III
    ガルム&エリーゼ(SHA)


 

文:田口 泰宏
現フォースIIIメインプログラマーにして、
初代フォースからの数少ない制作スタッフの1人


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