用語解説コーナー
「禿げ山の一夜」

 展開の利いたインパクト溢れる楽曲で、ウォルト・ディズニーの名作映画「ファンタジア」でも取り上げられたクラシック不朽の名作。クラシックの王道というにはあまりにも曲の展開が見事で盛り上がりも素晴らしく、プログレ筋にも人気の高い楽曲といえるでしょう。ファイアーバレー以外に取り上げているプログレバンドで有名どころと言えば、忘れちゃならないイタリアのニュー・トロルスです。アルバム名は「アトミック・システム」。「禿げ山の一夜」はイタリア原盤には入っていませんが、当時のドイツ盤そしてCD復刻されている日本盤(キングレコード:品番KICP-2817)にはキッチリと収録されています。ニュートロルスの名作と呼ばれるアルバムは数ありますが、その中でもロック色の強いアルバムで個人的にはニュー・トロルスのフェイバリット・アルバムですね。ニュー・トロルスでは他にオーケストラとの競演が素晴らしい「コンチェルト・グロッソNo.1」&「コンチェルト・グロッソNo.2」がありますが、アルバム後半にはイメージのかなり違ったジミ・ヘンドリックスばりの曲が入っていたりして、トータルな流れとしては「アトミック・システム」に軍配を上げることになるか・・・(うーん、でもどっちも捨てがたい名作です)。イタリア盤CD「コンチェルトグロッソNo.1&2」では2イン1CDとなっていてジミヘン・チックな曲がカットされているのでトータリティに溢れた作品となっていてこれもお勧め。僕は最初2イン1のイタリア盤しか持っていなかったんですけど、ライナー解説が読みたくて日本盤を買って聴きその違いにビックリしたクチです。今ではどちらも捨てがたい魅力がありますけど。

 ちなみに「コンチェルト・グロッソ」のオーケストラ・アレンジは映画音楽作曲家のルイス・エンリケス・バカロフ。彼の素晴らしい仕事ぶりは「コンチェルト・グロッソ」だけでなく、やはりイタリアの陰のプログレ王者(陽の王者はPFM)と言われるオザンナの「ミラノ・カリブロ9(ノヴァ)」でも堪能することができます。オーケストラとオザンナが紡ぎ出す美しい旋律とロックのダイナミズムがほとばしるイタリア、いやプログレッシヴ・ロック屈指の名作で、バカロフはその素晴らしいアレンジメント能力をフルに発揮しています。彼はイタリアン・プログレ界の重要人物ですのでプログレ好きとしては記憶に留めておくようにしましょう。


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