細谷さんへ プログレ基本アイテム伝授!!


ピンク・フロイド「狂気」「原始心母」
 「WALL」のライブが最近出て店頭に並んでいる今日この頃ですが、ピンク・フロイドの現在までの運命を決定づけたアルバムは何といっても「狂気」です。全世界で2,400万枚以上の天文学的セールスをあげたビッグアルバムです。この数字を見ると宇多田ヒカルの500万枚なんて小さい小さい(といってもこっちは日本だけでこの枚数だからなあ・・・。)あれっ、ピンク・フロイドも宇多田も東芝EMIだ(注:ピンク・フロイドの「炎」以降はソニーです)。これはなにかの偶然か?って、偶然に決まってるけど。
 当時「狂気」をリアルタイムで聞いたとき、あの心臓の音から始まる一連の流れに凄い衝撃と格好良い!という思いが強く残ったアルバムです(種明かしになるのでハッキリ書きませんけど、あの目覚ましにはみんなドキッとするはずです)。僕にとってピンク・フロイドの最高傑作は紛れもなく「狂気」です。ヒプノシスのジャケットはどれも印象が強く残るものばかりですが、その中でもこれは秀逸です。(当時の予約特典<プリズム>はどこに行ってしまったのでしょう。)
 「原始心母」は恥ずかしながら95年頃に初めて聞きました。実は当時「狂気」を初めて聞いてからリアルタイムに「炎」、「アニマルズ」、と聞いていったクチで、前に戻る作業をしていなかったのです。この当時は徐々にソフィスティケイトしてプログレから離れていくピンク・フロイドに我慢できなくなったことや「ウォール」でピンク・フロイドが活動を停止したことも手伝い(自分もプログレから離れていったこともあり)結局その前の作品は聞かずじまいだったのです。それにあのジャケット(牛ですよ、う・し!)ですから、表題曲のオーケストラを導入した大作があんなに凄いなんて分からなかったのです。
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ジェネシス/月影の騎士「セリング・イングランド・バイ・ザ・パウンド」
       「ナーサリー・クライム」
 ジェネシスが登場してから現在までジェネシス・フォロワーと呼ばれるアーティストを星の数ほど産み出してきた本家本元のジェネシスは、プログレッシヴ・ロックだけの範疇では語れないグループだと思います。見事にブリティッシュしたサウンドを展開する彼らのアルバムは良い意味でポピュラリテイがありますから。個性あるピーター・ガブリエルのヴォーカルにフィル・コリンズのドラム&ヴォーカル、そして分厚いトニー・バンクスのキーボード群、哀愁漂うアンソニー・フィリップスとスティーブ・ハケットのギター。これらが一体となって、普通のロックじゃないロックを聴かせてくれます。彼らの楽曲はメロディも良いし、リズム陣もタイトで安定した変拍子を叩き出します
 その中でも特にイギリスを強く感じさせてくれるのが「月影の騎士」です。日本語のアルバムタイトルはオリジナルタイトルとかジャケットと全然関係ないことに当時は全く気づいていませんでした(当時はスゴクはまっている感じがしていたから不思議です)。文句無く彼らの代表作ですね。
 2枚目は悩みました。思い入れ重視で選ぶと「トレスパス(侵入)」なんですけど、今横一線で冷静に考えるとピーター・ガブリエル時代の名作「ナーサリー・クライム」か「フォックストロット」か、はたまたフィル・コリンズ時代を決定づけた「静寂の嵐」だと思うのですが、少女が牧師の頭部をクリケットで叩くというジャケットが秀逸(笑)な「ナーサリー・クライム」を選んでみました。ご賞味下さい。
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 以上独断と偏見によりブリティッシュ7大プログレバンド&PFMの必聴アルバムを挙げてみました。でも、どれも誰に話しても納得してもらえるようなアルバム群だと思います。まずはこの辺りを聞いて自分にどんな方向性のプログレが合っているかを見極めながら、深遠なる世界に浸っていくことを切に願います。
 今回はブリティッシュ中心にお送りしましたが、まだまだ世界中に素晴らしいバンドはひしめいています。これからも機会があればどんどん素晴らしいアーティストを紹介していきたいと思いますので、よろしく。
 最後に、
プログレの道は長く険しい。しかし道はどんなに厳しくとも危ぶむこと無かれ。行けばわかるさ。笑いながら歩こうゼ!!ありがとうございましたー!(注:アントン調)

P.S.本業のゲーム制作も一生懸命頑張っていきますのでよろしく。
 さて今回は一挙にこだわりのバンドをまとめて紹介してしまったし、次はなにやろうかな〜。

高橋秀五

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