細谷さんへ プログレ基本アイテム伝授!!


 またビヨビヨの攻略本の限られた紙面では偏りなく載せようということで泣く泣く削りましたが、プログレシッヴロック界の代表的なバンドがプログレッシヴロック発祥の地イギリスに多数存在しています。
 それではその中から僕の独断と偏見でプログレリスナーならはずすことの出来ない最重要バンド群とその代表アルバムを2枚ずつ挙げておきましょう
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イエス/「こわれもの」「危機」
プログレに興味があってイエスの名前を知らないリスナーの方はそれほど多くないと思いますが、聴いたことがない方はいないとも限りませんので一応名前を挙げておきます。キング・クリムゾン絡みとしては後期クリムゾン&80'Sクリムゾン&初期90'Sクリムゾンのドラマーであるビル・ブラッフォードが在籍していたり、ヴォーカルのジョン・アンダーソンがクリムゾンの3rd「リザード」に参加していたりします。
 プログレジャケット画家の第1人者「ロジャー・ディーン」がファンタジックなジャケットを描いているのもポイント高いですね。
 サウンドもそのファンタジックなジャケットを彷彿とさせるドラマチックなもので、特に最高傑作「危機」では、4部構成の表題曲で壮大なシンフォニックファンタジーを繰り広げています。「こわれもの」は1曲目の「ラウンドアバウト」がコンサートのアンコール曲の定番となっているほどカッコイイ楽曲でイエス全盛期の幕開けを告げる作品です。
 ライブを見ることも無くまた情報も少なかった当時は、リック・ウエイクマンが加わったことで全盛期のシンフォニックなサウンドを構築しているものだと思っていたのですが、イエスの本当に重要なアーティストはジョン・アンダーソンとクリス・スクワイアなのだと思います。ちなみにライブではクリス・スクワイアの強烈なベースが滅茶苦茶カッコイイですよ。1998年10月9日に渋谷公会堂で行われたコンサート(なんと前から3列目だったんです!)では、往年の名作「危機」のフルヴァージョンを演奏するなど、とっても感動しました。
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EL&P/「タルカス」「展覧会の絵」
 天才キーボーディストのキース・エマーソンにキング・クリムゾンのオリジナル・メンバーだったグレッグ・レイク、そしてアトミック・ルースターからやってきたカール・パーマーがトリオ編成の可能性を追求した、当時の触れ込みでいうスーパーグループです。
 インストウルメントパートではクラシックの素養を持つキース・エマーソンの影響が色濃く、歌パート担当がグレッグ・レイクです(笑)。
 「展覧会の絵」はキース・エマーソンの号令によってムソグルスキーの「展覧会の絵」を取り上げたクラシックロック作品で日本では当時このアルバムのアンコール曲として収録の「ナットロッカー」(元ネタは胡桃割り人形ですね。)がシングルカットされ大ヒットでした(笑)。
「タルカス」もジャケットに描かれたモンスターをテーマにしたトータル・アルバムです。
(「恐怖の頭脳改革」が選ばれていないのはどういうわけだ!とのお叱りの声も聞こえてきそうですが、ここはそれ私の独断と偏見です。悪しからず。)
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ムーディ・ブルース/「デイズ・オブ・フューチャー・パスド」「童夢」
ムーディ・ブルース/デイズ・オブ・フューチャー・パスド、童夢★★ サウンドを聴いたことのない方はグループ名を聞いてムーディなブルースをやるバンドかと勘違いしてしまうこともあるとか無いとか(笑)。決してブルースバンドではありません。★★ 「デイズ・オブ・フューチャー・パスド」は1日の始まりから夜中までの人間の1日を描いた、ロック史上初と言われるクラシック・オーケストラを導入した壮大なトータルコンセプトアルバムです。アルバムを通して聞き終わるときにはその物語を堪能した感動に浸れることと思います。特に最終曲「サテンの夜」は80年代にアメリカでリバイバル大ヒットしたほどの(僕も大好きな)名曲です。「童夢」はファンタジックなジャケットが(当然中身も)素晴らしいです。★★ こう書くと変拍子バリバリといった演奏面でのプログレ性を強く意識してしまうかもしれませんが、「彼らの音楽に対する姿勢は真の意味でプログレである」と(確かジミー・ペイジだったと思ったけど・・・違ってたらゴメン)言われるバンドで、プログレバンドには珍しい非常に象徴的で覚えやすいメロディアスな楽曲が彼らの特徴です。★★ ちなみにマイク・ピンダーは有名なメロトロンの使い手で彼の弾くメロトロンを称してピンダートロンと呼ばれるくらい素晴らしいメロトロンを聞かせてくれます。キング・クリムゾンの最初のメロトロンはムーディ・ブルースから譲り受けたものだということも有名です。
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ルネッサンス/「燃ゆる灰」「シェエラザード」
 歌姫「アニー・ハスラム」の素晴らしい歌声が特徴のクラシカルロックグループです。非常に親しみやすくて魅力的な楽曲とアニーの歌声の調和はプログレッシヴなクラシカルロックグループとして他の追随を許しません。美しいピアノやアコースティックな楽器(特にギター)がクラシカルでありながらロックのダイナミズムを余すところなく伝えてくれます。
 「燃ゆる灰」も「シェエラザード」もルネッサンスの代表アルバムと呼ぶにふさわしい油の乗り切った素晴らしい出来です。特に「シェエラザード」はオーケストラを導入した表題の「シェエラザード組曲」が「アラビアンナイト(千夜一夜物語)」をテーマとした組曲で、その壮大なオーケストラサウンドとの融合は目をつぶって聞いていると数々のアコースティックな楽器群の音の中で心地よく身を委ねてしまう甘美で優雅な時を過ごせることと思います。
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