みんな、気合い入れてプログレしてますか?
ボクは相変わらず、節操もなく、プログレに小遣いの大半を費やす「爆買」に明け暮れてます。とは言うモノの・・・前回お伝えした通りの6月7月だったものですから、目立った日本盤のめぼしいアイテムの大量リリースもなく、少しノンビリとショッピングを楽しむ気分でCD屋さん巡りにいそしんでます。目立ったところとしては、キング・レコードによるゴブリンの全10タイトル一挙再発なんていうのがありまして、ボクは伊盤で買い逃していたイル・レアーレ・インペーロ・ブリタニコなんていうアルバムが日本盤で買えて「ラッキー!」なんてこともありましたけど、それ以外取り立てた事件はありませんでした・・・と思いますけど、買ってることは買ってます。



紙ジャケ再販が気になって……
最近思うのですが、紙ジャケ再発というのがどうも気になったりして・・・。これまでもプログレではイエスを皮切りに、大御所系が次々と紙ジャケ再発されてきました。EL&P、ジェネシス、そして御大である商売上手フリップ先生のクリムゾンと・・・そろそろフロイドもやってくれるんでしょうか?(でも、EMIさんは邦楽が好調ですし、洋楽でもメインストリームのアーティストを一杯抱えているから、セールスの単位が違うプログレにはネガティブらしくて・・・。でもジェネシスは東芝さんでしたっけ?バージンを抱えているんですから、頑張ってくれないもんでしょうかねぇ。)そんな風に、紙ジャケ&ハイクオリティ(K2であるとか、レコード社各社で方式に違いはありますが)CD再発が流行みたいです。また、我々のジャンルに近接したところではジョン・マクラフリンなんかのCDもそういう体裁&廉価で、再発されたりしています。
今、廃盤状態のイエスの紙ジャケ再発がされた頃には「そんなに、何回も買わせようったって、その手に乗るもんか!」と、知らぬ存ぜぬを通したボクでしたが、マンティコアの再発とかを期に購入して聴いてみる(何回も言いますけど、PFMは特別なんです)と音がいいし、手に取ってみると満足感が違うのです。
ピート・シンフィールド(知らない人はいないと思いますけど・・・一応説明しておくと、クリムゾンのオリジナル・メンバーでアルバムコンセプトと作詞を担当し、その後マンティコア・レーベルに所属しPFMの世界デビューの仕掛け人をやったり、ボクの大好きなブリティッシュ・バンド<エスペラント>の2nd「死の舞踏」のプロデューサをやったりと、プログレ界の超重要人物)の「スティル」なんかは、輸入盤を持っていたのに(ついでに)買ってしまって、聴いてみると・・・驚きます。コレはハイクオリティ盤だからというよりは、リマスタリングの勝利なんでしょうけど、非常にクリアな響きで、別のアルバムを聴いている(ちょっと大げさ?)かのように、1音1音がくっきりと聴こえてきます。同アルバムは元々がとても繊細で、シンフィールドのナイーブさ(本当は結構打たれ強くて、図太いらしいですけど)を表したかのような田園的幻想美に彩られています。ともするとやかましい当時のブリティッシュ・プログレの多くのアルバムとは、正反対のベクトルで作られたアルバムと言えます。
当時は、そんな凡庸さが退屈な感じに受け取られて、けして好きなアルバムとは言えませんでした。ところがこの紙ジャケ盤で聴く「スティル」は結構いけるんですね。シンフィールドのボーカルは相変わらず誉められたモンじゃありませんけど、バックで鳴っている演奏がいいんです。けして大編成でもなければ大音量でもない演奏は、輸入盤では非常に引っ込んでいてけして目立ちませんでした。ところが紙ジャケ盤では、1音1音の音像がくっきりしているので、ハッキリと聞き分けられるのです。これがいい。大音量で聴けば「ある程度解消される」とは言え、やっぱり小音量でも1つ1つの音が響いて来なければ、本来伝わるべきニュアンスも伝わってこないモノです。そういう意味でハイクオリティ盤を見直したのでした。更に紙ジャケットですけど、元々のアルバムのニュアンスが伝わるという意味では絶対的に紙ジャケです。
ELPも紙ジャケ盤を買ってみて、あの頃の自分に戻れてしまいそうなところが嬉しかったりします。前出のPFMも、クリムゾンも、紙ジャケを手にして有り難みがわかりました。という訳で、最近は紙ジャケにはまってます。取り敢えず、買えるモノから少しづつ・・・それも思い入れのあるものを・・・という具合なのですが、たまたま中古盤の出物が見つかると用もないのに買ってしまうということもあります。また紙ジャケ盤があったのに、限定だったために今は入手困難だったりすると、「通常盤ではなあ」ということで「待ち」に入ったりして・・・「限りないモノ、それが欲望ーっ」とは井上陽水さんも良く歌ったモノでしたが、本当にそういう感じです。基本的には、デジタルリマスターによるハイクオリティ盤で紙ジャケというのがボクの条件ですが・・・さて何枚集まるのでしょう・・・。一説によると、環境問題によってこれからのCDのジャケットは「紙ジャケ化されていく」という話もありまして、もしも本当にそうなら、実は全然慌てる必要が無いかも知れませんので、念のため。


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