音楽鑑賞は楽しくね!

 米山ユーコさん、プログレの部屋にメイルをありがとう。米山さんも結構、プログレッシャーみたいですね。数年前BSでやった「ワイト島フェス」はボクも見ました。いやあ、当時、あの手のライブ映画って流行で「ギミーシェルター」や「バングラディッシュ」や「ウッドストック」なんかを音楽仲間の友人と新宿の武蔵野館へ見に行ったのを思い出しましたね。あの頃、ジミー・ヘンドリックスとかは伝説のギタリストでミュージックライフとかで「歯でギターを弾くアーティスト」として大々的に取り上げられていて、ボクらも「歯でギターを弾くギタリスト」として認知していたんです。だけど実際にはそれがどういうことか?わからなかったので、あの放送によってやっと明らかになりました。メチャクチャ、格好良かったですよね。ムーディブルースの「サテンの夜」はプログレの中の超名曲!ですけど、あの曲が網羅されていたなんて信じられませんでした。当時の映像で見られるなんて夢のようでした。それと・・・本当の目的だったELPは、ワイト島ライブこそ伝説となっているライブで、だからこそどうしても見たかったのですけど、やっぱり全盛時のELPは凄かった!ことを立証したライブでした。(このワイト島ライブは今年の春頃だっか? 日本版が発売されていますので、良かったら聞いてみてください。)
米山さんが嘆くように、最近、間口の広いプログレの雑誌ってなくなりましたよね。ボクの愛読していたマーキーもボクの望む方向ではない所に行ってしまった感じです。情報を入手するという意味においてなら、マーキーより季刊で「ユーロロック・プレス」という本が出版されるようになりまして、こちらを活用しています。この本にはボクが個人的に好きなプログレ評論家?の「たかみひろし氏」のコラムもありますし、楽しめる作りになっています。しかし、この本がプログレの入り口付近に位置しているかといえば「疑問符」をつけざるを得ません。やっぱり、とってもマニアックな本だからです。最近「プログレの部屋」に来るメイルとかでも「キングクリムゾン」と「YES」が好きなので次は何を聴いたら良いのか? というようなものがあります。これなんかは、実は簡単に推薦できる問題じゃないんですね。というのも「キングクリムゾン」と「YES」って全然違う表現をしてるバンドなんです。キングクリムゾン好きはあの「メロトロンの洪水」が好きだったりする人が多いし、イエスだったら「複雑に入り交じった構成の妙」なのかな?」(ボクのお気に入りが「危機」だから、そう思うのかも?)こう考えてみると、同じじゃないんですよ。だけど、あの頃ボクがはまった順番からすると次に来るのはジェネシスかな?と・・・ここはもう経験則なんですね。そうやって少しづつ深みにはまっていくのが「正しいプログレ道」というものでしょう。

 有名なブリティッシュ所を一通り聞き終え(ジェントル・ジャイアントの1stから4thまでやバンダーグラフの2ndから4thとかも最低聞いておいて欲しい所ですけど、あっ・・・ルネッサンスとかはもちろん当然ね、最近廉価版で2nd「燃ゆる灰」が発売されているので・・・最近の人は本当に幸せだなあ)たら、次はブリティッシュから飛び火して派生したオランダのフォーカス(これは圧倒的に2nd「ムービング・ウェーブス」が素晴らしい・・・「フォーカス・ポーカス(悪魔の呪文)」のインパクトと言ったらもう)やイタリアのPFM(何度も書いてるけど「幻の映像」を初めて聞いて腰の抜けない人はいないぞ)やドイツのトリアンビラッド(1stから3rdあたりかなあ・・・ELPっぽいんだけど、メロディアスさではこちらが上か?)等々、こんなに凄いバンドがブリティッシュ以外からも一杯あるんです。(これらを見つけるのには、当時、気が遠くなるほどの試行錯誤とチャレンジの連続だったのだ!)当時は購入したにも関わらず、その良さがわからずにクズ扱いしたマグマの3rd(日本版を持っていたのは、今となっては大変な自慢らしいんだけど、引っ越しの時整理してしまって夢の島に送られてしまった・・・のか?)なんてのも、貴重な財源から買った一枚でした。(そして、先日見たマグマの来日公演の凄さには死にました。ああ、生きてて良かった。)

 米山さんのお便りにあったLPとCDの音質についてですけど、確かに音質の違いはあるようです。でもボクはLP収集時代の苦労も忘れてませんからねぇ・・・。今は完全にCDでコレクトしていますけど、CDだと音楽を聴くためのメンテが楽なのが良いです。レコード盤のほこりを完全に取り除いて、おもむろに息を潜めてピックアップをレコードに乗せるという神聖な儀式も良いですけど、指がプルプルしてる時に針を落として盤にキズをつけて情けない思いをしたことって、オーディオ・マニアだったら必ず一度や二度は経験しているはずです。そういう儀式が必要なく気軽に音楽が楽しめるのって大事ですよ。また、レコード盤というのは結構減るんですよ。最初はわからなくて、遠慮なく聞き狂うわけですけど、少しづつノイズが発生し初めて、気がついたらどうしようもない状況になってたなんてコトも、ずいぶんありましたね。結果的にボクはオープンリールデッキを購入し、ダヴィングして聞いていましたね。そんなんじゃ、結局オープンリールの音質で聞くためにLPを購入してるのと変わらないし、そういう状況で聞くならダイナミックレンジだって多分CDの方が上だと思います。音質が柔らかいだとか、暖かみがある音色だとか言われますけど、LP収集家もダヴィングして聞いてることを思えばCDで十分じゃないでしょうか? それよりも気軽に音楽を楽しめるようになったCDというものに、ボクは素直に感謝していますよ。米山さんもどうか、これからも気軽に楽しく音楽を鑑賞して頂きたいと思います。

高橋 宏之 


 

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