村田さん お便りありがとう!

橙:村田さん
黒:ヒロ高橋

ヒロ高橋様

ヒロ高橋様こんにちは、久しぶりにメールさせていただきます。

どうも、お久しぶりです。(比較的常連の村田さんです。)

 今回のブリティッシュ・ロックの巨匠たちpart 3、本業がお忙しいというのにお疲れさまでした。とても楽しませてもらいました。予期せぬVDGGだったのでびっくりしました。以前にも書いたと思いますが、新潟という地方都市の悲しさから、プログレ系(超メジャーバンド以外の)のCDを豊富に置いてある店がほとんど無く、書評等で興味をもち、聞いてみたいと思うものは手に入らずに悔しい思いをしてきました。ところが最近、ディスクユニオンの通販ページでたまたま以前から聞きたかったアメリカのLEVIATHANのCDが特選コーナーにあったので早速購入しました(これが大当たりでした。紙ジャケも中世風のおどろおどろしい雰囲気で、サウンドは基本的にアメリカン・ハードロック/ブルース指向といえなくもありませんが、確かにドロドロにプログレしており、とにかく冒頭からヘヴィなメロトロンの洪水で圧倒されました。グループの詳細について知りたいです)。ここでCDと一緒にWEBの通販コーナー掲載以外のCD注文用の用紙が入っていたので、メールで確認すると、メールからの注文でも入手可能なものはすべてオーダー可です、ということでしたので、早速今まで溜まっていたストレスを一気に解消すべく、怒濤のように(笑)注文しています。話は飛びましたが、ここで以前から聞きたかったVDGGの「Pawn Hearts」、「Stilllife」を注文(Englandの「Garden Shed」も注文中)しました。VDGGは全く未体験ですので、今から届くのを楽しみにしています。現在入手したものは前述のLEVIATHANの他にGnidrologの「Lady lake」、ANEKDOTENの「Vemod」で、どちらも日本盤のため、ライナーも併せて楽しんでいます。両者ともさすがに名盤というだけあってとても満足しています。「Ladylake」はとても哀愁の漂うアルバムで、音的には異なりますがClessidaの「Asylum」やJonesyの「Keeping Up」にも通ずる切なさがありますね。ANEKDOTENはもう、ラストの「Sad rain」に尽きます。この、のけぞるような叙情性、メロトロンの効果的な使用、メロディの美しさ!完全にノックアウトされました。この1曲のためでも購入した価値は十分でした。と、いうわけで、当分CD購入でお金が飛んで行きそうです(笑)。

 ディスクユニオンの通販ページとは、我々プログレッシャーにとって禁断のページを発見してしまいましたね。ボクはディスクユニオンの通販関係は利用していないのですが、ああいったリスト類は見ているだけでも楽しいですよね。件のリバイアサンは最近、ついに再発された幻系のアイテムですよね。ボクもCD盤の発売を心待ちしていました。何しろ「クリムゾン級のメロトロンの洪水」というのがリバイアサンの常套句として使われてたアルバムだからです。実は残念ながらボクはまだ、アルバムを開いていないのが現状です。(だから、聴くのが多すぎて順番待ちなんですって・・・。)かつて、キングのユーロロック・ハンドブック4の高見氏の「これからキングで出したいプログレ・アルバム」の筆頭として、同アルバムが上げられていた頃から「CD化されないかなあ」と期待していたアルバムでした。確かにリズム陣のヘヴィな演奏等でブルーズロック的な面があるとか、アートロック的な古くささもあるらしいですが、もうコレクター化しているボクとしては入手できただけで幸せです。バンダーグラフ未体験だったとは、10月の「巨人たち」はタイムリーだったことになりますね。少しでもプログレ・ライフの足しになれば幸いです。ニドロローグは良いでしょ!ボクはジャケットのデザインを含めて大好きです。クレシダとかジョーンジーとの共通性は「それこそがブリティッシュロック」といえる部分ではないでしょうか?昔はそれが良くわかりませんでしたが、あのどんよりとした湿り気というか・・・ブリティッシュ独特の味なのだそうです。ハモンド等の使用法も含めて、あの頃のブリティッシュにはどこか、共通性がありますよね。アネクドテンの1stは初めて聴いた時、そのクオリティに驚愕しました。日本盤になってご指摘の楽曲がボーナス追加されまして「その手に乗るものか!」と思いながら、結局は同曲の魅力に抗い難く日本盤を購入する羽目になりました。まあ、日本プレスですし・・・やっぱり日本盤は有り難いというのも本音です。しかし、それらを聴かれるのが最近というのは羨ましい。そうした名盤を聴いた時の衝撃というか感動が味わいたくて、「プログレを聴いてる」と思うボクとしては、ホントにそうした感動が少なくなる昨今が少々寂しくもあるのです。

■□■

 さて、話は変わりますが自分の愚かさをカミング・アウトしたいと思います。以前自分はクリムゾンの1stから3rdまでのものが好きです、と書いたことがありますが、(プログレファンから罵倒されそうですが)実はその時は「宮殿」〜「アイランズ」と「レッド」の4枚しか聞いて(持って)いなくて、いつでも買えるから、と思いついつい「太陽と戦慄」、「スターレス・アンド・バイブルブラック」の2枚はまだ聞いていなかった!(すみません、恥ずかしい限りです)のです。この夏に長距離を運転することがあって、たまたま途中で寄ったレコード店で2枚を購入したのですが、「何で今まで聞かなかったのだろう!」というショックを受けました。あらためて感想を書くまでもありませんが、「太陽と戦慄」、「スターレス・アンド・バイブルブラック」、「レッド」と通して聞くことで今まで「ハードで哀愁があってかっこいいなー」くらいにしか思っていなかった「レッド」も全く違った印象でした。特に「スターレス」がこれまでにないほど切なく、悲しく終焉を迎えるに相応なものだったのだと再認識しました。うーん、知らないって、ほんとに恐ろしいことですね。でも、ようやく出会えて幸せでしたっ、てことで許してください。

 ボクの「巨人たち」を見ていただければおわかりだと思うのですが、全てを網羅していないバンドも結構あります。例えばイエスなら「90125」以降は結構いい加減ですし、ジェネシスも「ジェネシス」までですし、ピンクフロイドも「ファイナル・カット」までといった具合で、件のクリムゾンも「ディシュプリン」期のクリムゾンはこれまでフォローしてきませんでした。一応、おいしいところを押さえた紅伝説の「ディシュプリン・ディスク(勝手に名前を付けるなって!)」は押さえてるんですけど・・・。だから今回、「太陽と戦慄」と「暗黒の世界」によってクリムゾンが線によってつながれたのは、とても良かったのではないでしょうか?実はボクもリアルタイムで聴いていた頃、「太陽と戦慄」は好きだったのに6th以降がダメでした。(除く、アースバウンド・・・当時はボクにとって論外だったのです。)CD盤で、6thと7thを見直すことができましたけどね。そして今回の紙ジャケ発売で、もっと積極的な意味で更に見直しました。暗黒期(5th〜7thで、フリップはメタル・クリムゾンと読んでいるそうな)の評価はボクの中でウナギ登りです。やっぱり、当時のジャケット仕様で手に出来るのも評価が上がるポイントにもなっていますかね。やっぱり、ピート・シンフィールドがブレーンから外れたりしたこととかが、村田さんには大きく影響してたのではないでしょうか?ボクも当時、作詞をすると荘厳でファンタジックなものになってしまい「ニューミュージック」系にならずに、どうしてか?と不思議だったのですけど、今となってはクリムゾンやジェネシスの影響だったのがよくわかります。自分で知っている好きなモノが変わっていく姿は肯定的にはなれないものですよ、実際の話。

■□■

 最後に、前述のLEVIATHANでアメリカのプログレ(マイナーな)に興味を持ち(これまでにメジャーなKANSAS ,BOSTON, STYX,なんかは一通り聞いてましたし、RUSH,SAGAはカナダですが、特にRUSHはかなりのめり込んだので全CD、ライブビデオまで揃えています)、Pavrov'S Dog「Pampared Meanual」、Star Castle「Star Castle」の2枚(どちらも日本盤)を購入しました。それにしても話には聞いていたPavrov'S Dogのヴォーカル、デヴィッド・サーカンプの声は強烈でした(笑)。僕の好きなRUSHのゲディ・リーの声も好き嫌いが分かれると思いますが、もう異次元の世界です。金切り声に近い、とでも言いましょうか...。でも、アルバムは結構メロトロンを多用しており、特に何と言っても1曲目の「Julia」がすばらしく、たっぷりのメロトロンをバックに切なく唄いあげています。この余韻で2曲目の「Late November」も大変にいい曲ですが、あとはハードな曲、ロックンロール風の曲などがあり、全体としてはうーん、という感じでした。ただほんとに1,2曲目だけで満足で、ここだけリピートで聞いています。Star Castleはアメリカのイエス、と聞いていたのですが、あまりにそっくりなので笑ってしまいました。どこかで聞いたようなフレーズも頻繁に出てくるし...。この1枚だけ聞けばいいや、というのが正直な感想です。

 そうですか・・・アメリカのプログレに興味を持たれましたか?それはそれは・・・。実は今月のプログレの部屋に、何をやろうかな?と思っていたのですけど・・・。それだったら、
11月の「プログレの部屋」はアメリカのプログレについて、少々やってみましょうか?ボクにどこまでやれるか?わかりませんし、ひょっとすると「カナダ」が飛び込んでくるかも知れませんけど・・・。
という訳で、今月は村田さんのリクエストにお応えして「アメリカのプログレ」をお送りしたいと思います。

■□■

 また長文になってしまいましたが、好きなプログレについて書くと、どうしても長くなってしまいます(読む方はたいへんですよね。すみません。)。このページは、少ない情報しか入らない私にとって本当にうれしい企画です。またプログレの部屋を楽しく読ませていただきますので今後もよろしくお願いします。

 どうか、今後も応援して下さい。そしてもしも東京で歯医者さんになられるようでしたら、ボクの歯もお願いしようかな?

高橋宏之


tophome