山崎さん またまたお便りありがとう!

橙:山崎さん
黒:ヒロ高橋

 こんにちは山崎と申します。

 こんにちは、山崎さん。メイルを頂いて、ボクも気になっていたのですけど、今月号の「キャメル」が以外と手間取ってしまったのと、何よりRPGのシナリオが忙しかったものでご返事が大幅に遅れてしまいました。「キャメルの特集」は読んで頂けましたでしょうか?今回、これを書くにあたって「ミラージュ」や「スノーグース」を何度も繰り返し聴いてみたのですけど、やっぱり集中して聴いてみて初めてわかることが、いくらもあるということを思い知らされました。
例えば「スノーグース」のオーケストラの使われ方なんかは、本当に勉強になりましたよ。当時名作と言われていた「スノーグース」のアルバムの構造が、随分と理解できたような気がします。

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 お返事ありがとうございました。ラジオでリクエスト葉書を読まれているような気分でした(笑)。

 はい、ボクもホントにそんな感じです。

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 ニュートルロスのおすすめ盤「アトミック・システム」「サン・シュプリーム」早速探してみます。今のところニュートロルス入門版とも言うべき「コンチェルト・グロッソ?」と「UT」を繰り返し聴いています。次は何かと考えていたので良いアドバイス感謝しています。

 それは良かったですね。「アトミック・システム」には、かのストラビンスキーの「禿げ山の一夜」が収録されていまして、同曲は度々プログレで取り上げられている名曲中の名曲ですが、ボクは何しろディズニーの「ファンタジア」という映画の印象が強いのです。まだ小学生だったボクは日比谷みゆき座で見た「ファンタジア」の中の「禿げ山の一夜」と「魔法使いの弟子」が忘れられません。
知らない人がいると申し訳ないので「ファンタジア」について、少々説明しますと・・・。
 クラシックの楽曲を元に、その楽曲のイメージに合ったアニメ映像で、クラシックを観賞するという趣旨の劇場用映画です。ちなみに、我々は昨年の暮れ「ファンタジア2000」(「ファンタジア」の新作です)というプレミア・ショーにご招待を受けて、オーケストラと映像の融合を体験し、とても感動しました。(・・・入場の際、中井貴一さんとバッタリ・・・とっても格好良かったですよ。)ファンタジア2000は基本的に新作なのですが、ボクの大好きな「魔法使いの弟子」だけは相変わらず入っていて「やっぱりディズニーさんも好きなんだなあ」と感じられて、ちょっぴり嬉しかったですね。またまた脱線してしまいましたが、ストラビンスキーさんの楽曲は「ツァラトゥストラはかく語りき」(2001年宇宙の旅のタイトルに使われてましたね)にしても、どれもプログレッシブ!「禿げ山の一夜」にしても、オーケストラでのクラシックで既にプログレッシブなのです。中でも「ファンタジア」の「禿げ山の一夜」は、映像と相まって最もプログレッシブだと思っているものの1つです。

 「アトミック・システム」期のニュー・トロルスはキーボーディストだったヴィットリオ・ディ・スカルッチ以外全員が脱退してしまい、スカルッチのソロ・プロジェクト的色彩が強いのですが、それが良い方向に反映したのか?彼らのアルバム中最もプログレッシブな作品となっています。件の「禿げ山の一夜」はイタリア・オリジナル盤には収録されていなかったもので、独盤で収録された同曲が日本盤でも収録される形となったようです。一方のイビス「サン・シュプリーム」ですが、ニュートロルスを脱退したニコ・ジャンニ・フランク・マウリツィオが連名のアルバム(ジャケットに大きな「?」のマークが印象的です)の後に結成するイビスの1stアルバムでした。こちらもまた、ニュートロルスのバンド名で裁判まで起こした程スカルッチと険悪だったことが奏功(?)したのか?素晴らしくプログレッシブなアルバムとなっています。イビスは2ndの同名アルバムの後、再びニュートロルスと合流して「コンチェルト・グロッソNO.2」を発表することになるのですが、これもクラシカルな名作となっています。

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 正直「コンチェルト・グロッソ?」は初めて聴いた時にかなり自分が思っていた音とギャップを感じて、しばらくCDの棚で眠っていました。もっと最後までシンフォニックだと思ったもので(笑)。

 「コンチェルト・グロッソ」はレコード時の旧A面が、映画音楽界の超大物ルイス・エンリケ・バカロフとの競演によって、信じられないような・・・クラシカルで美しい楽曲に埋め尽くされていますものね?CDで聴いていると旧B面に差し掛かったところで、そのギャップに驚いて・・・普通でしょう。ボクもひっくり返りました。「何じゃ?いきなり、ジミヘン?」というようなゆがんだギターのインプロが延々・・・。「UT」というアルバムでも似たような側面があって、ボクは1回売っちゃいましたもん。(結局また、新譜を買い直して大損こきました。)でも、「コンチェルト・グロッソ」は売らなかったし、フリスビーにして飛ばさなかったのも、あまりにも美しすぎる旧A面があったからです。A面だけで許せてしまう同アルバムは、やっぱりすごいですよね。ちなみに、バカロフが関わったロックアルバムが他にもいくつかあってどれも名盤です。

 まずはオザンナの「ミラノ・カリブロ9」というアルバムで、同バンドのセカンドにあたるもので、やはり映画音楽のサントラなんですけど、これがやはりいいんです。オザンナはどちらかというとおどろおどろしいイメージがある(でもボクは大好き)のですけど、「ミラノ・カリブロ9」はやはり哀しすぎるほど美しいです。さらにアルバム全てを費やしてオーケストラがフィーチャーされていますから、山崎さんが嘆いた「どうしてB面は違うんだ」ということもありません。

 もう一枚、イル・ロベッシオ・デッラ・メダグリアというバンドの3rd「コンタミナジオーネ(邦題・汚染地帯・・・だったと思う)」というアルバムが、やはりバカロフとの競演によって信じられないようなクラシカルロックとして燦然と輝いています。元々ハードロック系のメダグリアが、何故バカロフと手を組んで、こんな素晴らしいアルバムを作ったのか?ミステリアスなほどです。というのも、それまでは映画音楽として製作されているのですが、同アルバムはどうやらオリジナル・アルバムらしいからです。(残念ながらボクの持っている「コンタミナジオーネ」は輸入盤なので、詳しいクレジットもないしライナーも読めないので、情報がお伝えできないんです。クヤシイ・・・。今は無きエジソンさんが、もっと頑張ってくれてたらなあ・・・。)
メダグリアの2ndとかもハード系ながら一筋縄ではいかない展開の面白いアルバムですけど、3rdとはあまりにも違うのです。一説にはキーボーディストがクラシック畑の人だとか・・・。(2ndには確かキーボーディストのクレジットはなかったはずだけど・・・。)そんな謎に包まれた同作も含め、バカロフが関係したアルバムは常に、ボクのコレクションの中でも上位にランクされていますよ。

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 ボリューム満点の合併特大号の中で「スティクスはユーロロックプレスというプログレ専門誌の特集でチェック。お目当てのアルバムは見つかりませんでしたので、取り敢えず入手できる2nd3rdを聴いてみることにしました。」とありましたが・・・お目当てはいったい?
推理するに入手し難い事を考えると1stでしょうか?
1stでしたら僕も聴いていません。「MAN OF MIRACLES」はレコードで聴いた事がありますし、昔外盤で見た記憶もあるので入手出来るのではないでしょうか?(決して簡単にではないかもしれませんが)ただ1stだとすると1stってそんなに評価高いのでしょうか?STYXのアルバム中唯一のプログレっぽい(組曲形式)の曲が入ってるぐらいしか僕もしりませんが・・。


 実は何を聴いたらいいのか?わからなくて・・・。一応4th「マン・オブ・ミラクル」5th「エキノクス」6th「クリスタル・ボール」が黄金時代の甲乙つけがたい3枚であるということなので、その内のどれかを・・・と思っていたのですけど・・・。まあ、結局はバンドの肌触りというモノが分かり易いという面では初期作をきいてみるのもいいか?という訳で2ndと3rdをきいてみることにした訳です。聴くのは当分先のことになるでしょうが、その時には感想などを書いてみたいと思います。

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 聴かれてたら申し訳ありませんが「PIECES OF EIGHT」までのSTYXはかっこ良いです。軽く明るいアメリカンなサウンドですが、それなりにドラマティックで僕はプログレ好きには薦めています。個人的には「GRAND ILLUSION」と「CRYSTAL BALL」が1番好きです。STYXがユーロロックプレスに取り上げられていた事にちょっと驚きです。

 元々はユーロロックプレスに掲載されたのが購入するきっかけになっています。すごく研究して聴いてみることにした訳ではないので、ちょっとお恥ずかしい限りなのですが・・・。

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 最後にまったく別の質問ですがフォース?のサウンドトラックはもう手に入らないのでしょうか?キャメロットさんに聞くのは筋違いの質問ですが、何かご存知でしたら教えてください。

 ちなみに、先日立ち寄った目白のワールドディスクではまだ1枚づつほどは残っていました。同店の店長である中島さんが桜庭君のFANということもあって、取り寄せてあるモノと思います。ボクも職業柄、色々なコンポーザーと仕事をしてきましたけれど、すぎやまこういち先生を別にすれば桜庭君がずば抜けた才能の持ち主であることは保証します。例えば変拍子や無理矢理な転調に曲展開は、プログレを意識すればするほど不自然になるもののようです。ところが桜庭君は本人が意識していないのにモロ・プログレなのです。こんな人はじめて。巣のままで作るとプログレになっちゃうなんて・・・想像できます?だから、彼の作った楽曲やアルバムが素晴らしいのだと思うのです。しかも彼、仕事がとても速い。それだけの曲数、どうやって作ったのだろうと、驚くばかりです。で・・・彼のあるばむでしたね?基本的には廃盤となっています・・・つまりプレス分が売れたらなくなるということです・・・ので、見つけたら買っておかれることをお薦めします。

 
それでは・・。

 また、お待ちしてます。

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・・・と、今回はここで終わりません。実はボクのチェック漏れで大事なことを、9月号で言い忘れてましたので、このページを借りて追伸させて下さい。(本来、9月号の紙ジャケのところで書くべき内容なのですが・・・。)何とクリムゾンの紙ジャケシリーズ第3段が9月20日に発売されました。今回は前回までの続きということで5th「太陽と戦慄」6th「暗黒の世界」7th「レッド」の3枚のリリースです。ボクはまだ購入していませんので詳しいことはわかりませんが、前回と同じようにリーダーのフリップ氏の秘蔵スクラップがおまけになっていることと予想します。あのスクラップの写真や新聞記事は見ていてとても楽しいものなので、クリムゾンFANとしては外せないでしょう・・・。10月の来日を控えて、紙ジャケ盤を秋の夜長に楽しむのも一興ではないでしょうかね?

高橋宏之


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