村田さんお便りありがとう! Part2

<今回はまず訂正から>
お返事のコーナーに入る前に、今回はまず前回の村田さんのお返事コーナーで書いたことに対して訂正させて頂きます。前回、村田さんからご質問のあった「Hawkwind」というバンドの「絶体絶命」というアルバムについて書かせていただきました。そして「絶体絶命」というアルバムはわからないけど「Warrior On TheEge Of Time」というアルバムは持っていますよと書かせていただいたんですが、
実はそれが「絶体絶命」というアルバムだと村田さんご本人と、MICHI.Kさんからご指摘がありました。なるほど、そうでしたか?ここは潔く「シヨッパくてすんません(新日のストロングマシンからマスクを脱いだばかりの平田調・・・プロレス好きじゃないとわからないだろうな・・・実はボク、格闘好きでもありまして、格闘のコーナーもやりたいぐらいなんですけど、あの世界もマニアが多いから止めときます・・・取り敢えず桜庭ぁーっ!打倒ホイスおめでとう・・・それで観戦の自慢としちゃ、当時新日との交流戦でUWF内で浮いてしまった<最近ヘンゾを倒して絶好調の>田村と桜庭が武道館の第1試合で戦う試合なんかも見てました・・・まあ格闘マニアの方々に言わせたらフツウでしょうけど)」とこの場を借りて訂正させて頂きます。



メロトロン
 それで件の村田さんからお礼のメイルが届きまして、ついでにプログレ歴もちょっぴり書いて来て頂けましたが、村田さんがプログレに望むのは叙情性、ドラムティックな展開、美しさ、シンフォニックさと、できればメロトロンだそうです。(その気持ち、とっても良くわかります。)愛聴盤にはオーストラリアのセバスチャン・ハーディ「哀愁の南十字星」、ジョーンジー「キーピングアップ」、クレシダの「アサイラム」、キャメルの「ミラージュ」があるそうです。どれもプログレでは名盤と名高い作品ばかりです。
セバスチャン・ハーディはリーダーのマリオ・ミーロの哀愁のギターで一世を風靡しましたね。ジョーンジーはボクも大好きです。都合3枚のアルバムをリリースしていて、どれも素晴らしい作品ばかりですが、やはりプログレ色の一番強い「キーピング・アップ」こそ最高作と言えるでしょう。あの初期クリムゾンを彷彿とさせる展開が泣けます。
キャメルの「ミラージュ」はリアルタイムに買って、当時何故か失望してしまったアルバムでした。でも今聴くと「何で失望なんてするの?」と思うぐらいに素晴らしいアルバムでした。自分の探していたモノと違ったからなのかも知れませんが、才能豊かなキャメルのメンバー達の勢いが伝わるいかにも70年代初頭の熱いロックサウンドがうれしいですね。
 村田さんは初期クリムゾン(1st〜3rd)と初期キャメル(2nd〜4th)までがお好きということです。初期キャメルはいかにも叙情派ブリティッシュ・シンフォといったイメージで、卓越したテクニックと言うよりはアンサンブルに重きを置いたロックバンドということができるでしょう。初期クリムゾンは特にボクを「悪の道にのめり込ませた張本人」と言える麻薬性のあるプログレですよね。何と言っても「メロトロンの洪水」が圧巻ですけど・・・それをやっているバンドって以外と少ないです。(ジョーンジーは数少ない「キングの宮殿」なアルバムと言えますけどね。)グリーンスレイドの1stは当時、それでもメロトロンの入っている方だったため、結構聴いていた覚えがあります。
村田さんは「ニドロローグ」というバンドをご存じですか?同バンドの「Lady Lake」(Gadenshed)というアルバムはよくクリムゾンの「リザード」と対比されるアルバムですが、ボクもとてもクリムゾンを感じますし、その他バンダーグラーフ・ジェネレーターにも例えられる美しく哀しいアルバムです。(サックスとフルートが効果的にフィーチャーされています。)また、スイスの「サーカス」というバンドの「Moving On」(輸入盤のみ)は後期クリムゾンという風にも言われていますが、サックスとフルート(だったと思います)のフィーチャー度が高く、アグレッシブでクリムゾン的な攻撃的アンサンブルが魅力です。クリムゾン的メロトロンということでブリティッシュロックの「スプリング」(MSI)の同名アルバムも有名です。楽曲がフォークタッチであることが良くも悪くもバンドの個性となっているようです。
イタリアの「チェレステ」(キング)というバンドの同名アルバムは、やはりクリムゾン的メロトロンのフィーチャー度も高くお薦めです。多少牧歌的である楽曲が好き嫌いを分ける可能性はありますが、サックス等もフィーチャーされたイタリアの名盤に数えられている1枚です。

ドイツの「ウィンド」というバンドのモーニング(Beiiantiqe)というアルバムも、牧歌的雰囲気が強いながらクリムゾン的メロトロンが味わえるアルバムだと思います。サーカス以外はどれも「洪水系メロトロン」で有名なタイトルばかりなので、メロトロン好きの村田さんでしたら、気に入って頂けるモノと思います。



 ※ところで、今現在ボクはArti+Mestieriの1st「Tilt」というアルバムを聴きながらこれを書いています。このバンドは一般的にイタリアのジャズロック系の名盤として、アレアと並び賞されるバンドなんです。それでメロトロン、メロトロン・・・と思いながら執筆していたら「あれ?メロトロンだぞ???」と・・・。普通、ジャズロックのアルバムにあまりメロトロンは聴かないですよね?それで「メロトロンのことを考えていたからかな?」とクレジットを見直してみる(いやあ、アルバムジャケがCDサイズに縮小されているから、その小さいこと)と、しっかりオルガン等と一緒にクレジットされていました。あんなに聴いてたハズなのに、また発見してしまいました。それでついでなので・・・。
ボクは90年代の復活プログレッシャーの初期にこのアルバム「Tilt」を買ったんですけど、当時日本版は(発売直後だったにも関わらず)ディスクユニオンあたりでも常に売り切れていて、仕方なく輸入盤を買うしかありませんでした。(輸入盤でも良いから買いたくなってしまったのは、何しろキングの「ユーロロックハンドブック」での絶賛が半端じゃなかったからです。・・・あれにはホント、お世話になりました。)これが本当に素晴らしかったのなんのって!驚きました。
当時は今と違ってジャズロックの何たるかを知らない頃でしたから「どういうのだろう?」という怖いモノ見たさが多分にあったのです。(それにプログレッシャーは新しモノ好きですしね。昔、70年代にはマハビシュヌの「黙示録」というアルバムが大絶賛されていたことから購入しましたが、当時のボクには全然ダメで「ジャズロックはアカンは!」というのが結論だったのです。それが今では好きなアルバムなんですから、やっぱり好みは変わるというか?広がっていくというか・・・。だからジャズロックであるというアルティを買うのは抵抗感もあったんですけどね。)少なくともアルティはゲテモノではありませんでした。とかくフリオ・キリコの手数の多いドラミングで有名なアルティですが、確かにキリコのドラムはすさまじい。(にも関わらず、非常にデリケートなタッチで、あれだけの手数にも関わらずうるさくない。何というドラマーでしょう。)しかしそれだけではありません。冒頭からバイオリンとメロトロンが被ってきて、テーマ部ではバイオリンがバイオリン・ギターとユニゾンで決めたり、アコースティックピアノとバイオリンのハーモニーが美しかったり、昼間部のジャージーなサックスも好き者にはたまりません。このアルバムはトータルアルバムとして(多分・・・トータルアルバムだと思います)整合感の高い内容を誇りますが、2曲目にはアコースティックに絡むメランコリックなボーカル曲も入っていますし、何度も繰り返すテーマをブリッジに、変化に富んだアレンジで聞き飽きることはありません。現在手元で聴いているのは「初期に買った輸入盤の方」ですが、当時は輸入盤にライナーという仕様だったそうですから、盤だけで言えばそれと同じモノなワケです。しかし後年、同アルバムは国内プレスによって再発されまして、ボクは大好きなこのアルバムの国内版仕様も購入してしまうことになります。(大好きなこのアルバムのライナーは、やっぱり読みたいですし・・・。輸入盤を買って、その後日本版を買ったアルバム、またクリムゾンの紙ジャケやELPの紙ジャケ等の発売によって買い直したり・・・こういうことやってるのは、絶対にカミさんには知らせられないです。なんて
ムダしてんのよ!・・・と言われるかどうかはわからないですが、自分自身で罪の意識は強いです。ああ、罪深きはプログレッシャー・・・。)買ったときは「またやっちゃった」と思いましたが、やっぱりいいですよ、アルティは。もし聴いてなかったら聴いてみて下さい。メロディアスなプログレとしても十分な内容です



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