Jun. 28, 2003 


 

 昔から聴き馴染んできた70年代にリアルタイムで買ったアルバムならば、耳にタコができるほど聴いたアルバムなので失敗も少ないですし、90年代に購入したアルバムでも多くのタイトル数が集まる前のアルバムなら多分大丈夫。だけど、結構な数が集まった後のアルバムはやばいです。未聴のアルバムが増え続けて来る頃には、消化するアルバム数よりも購入するアルバム数の方が多くなってきてますから、「とにかく聴く」という作業のような聴き方が増えてきたりしたのを認めないわけにはいきません。プライベートの時間は限られているのに、昼間は家族と付き合ったりもしますし、撮り溜めたビデオも消化しなきゃならない。ライブにも行きたいし、たまには格闘やプロレスも見に行きます。ゴルフに行ったら、軽く一日が潰れちゃいますからねぇ……。本屋に行っては物色してきた膨大な量の本も読まなきゃいけないのに、ジャズとかロックの本を読んでる場合じゃないかも……。こんなことでは、いったい「Xファイル」のBOX等々のDVDはいつになったら見ることができるのでしょう?(この辺は仕事にも関係することだから、優先しなきゃいけなかったりするのになあ。)こんなに時間が足りない中で、聴き流してわかったつもりになっているアルバムが多いというのを最近痛感するようになりました。何しろ、楽曲を覚えていません。PFMの「チョコレート・キングス」位までだったら空で歌えるぐらいに覚えているのに、それ以降のアルバムには全然自信がありません。大好きなPFMでさえそんな調子ですから、せっかくのライブでも最近のバンドのライブは楽しくない。

 昔は、アルバムに入った曲が長い程嬉しかった時代がありました。60年代後期〜70年代初期のアルバムだと嬉しかったのはクリムゾンとイエスです。それぞれのフェイバレットは、1stの「エピタフ」と5thの「Close To The Ege(危機)」でした。クリムゾンの1stではB面ラストのタイトル曲も良かったですけど、A面の曲の流れが最高で自分的にはA面B面のそれぞれが組曲のように聴こえていたような気がします。そしてA面の組曲とB面の組曲の「どっちが好き?」と聴かれたら「A面の組曲です」という感じで「エピタフ」の勝利だと思っている気がするのです。例えばボクは当時イエスは「こわれもの」と「危機」を持っていたのですけど、2枚のアルバムを比べた場合でも、当時は圧倒的に「危機」が好きでした。

 =どうして「こわれもの」と「危機」を持っていたと、ここで協調しているかというと……。当時はボクらは兄弟で分担してアルバムを買っていたため、一人で1アーティストを独占することはルールとして御法度だったのです。(だけど、家には「幻の映像」や「蘇る世界」は2セットあったりしてました。しかしこんなのはほとんど例外で、基本的にアルバムを重複して買うことは許されませんでした。)ピンクフロイドの特集でも述べた通り、当時のボクのピンクフロイドの担当は「神秘」や「モア」や「ウマグマ」だったのです。今だとそれらも結構聴けるんですけど、これらはおサイケなピンクフロイドです。当時のボクはフラワーカルチャーなんてものに興味もなかったし、当然サイケが当別なモノという感覚もありません。ボクは「どプログレ」が聴きたかったのです。しかもシンフォニック。シンフォニックなフロイドといったら、やはり「原子心母」や「おせっかい」や「狂気」でしょう。それを自分で持っていなかったため、ピンクフロイドへの思い入れが薄くなってしまったのは間違いありません。ちなみにELPで持っていたのは1stと「タルカス」でした。だからボクにとってのELPは「組曲タルカス」と「石を取れ」なのですが、この2枚のアルバムを持てたのはボクの趣味からして正解だったでしょう。=

Next→

INDEX HOME