Jun. 28, 2003 


 またまた、2ヶ月ぶりのご無沙汰でした。プログレの部屋も「何だかんだ」と結構長く続いているページですよね。ゲーム製作者であるボクが、せっかくの会社のホームページで「何も書かないのも何だから」と始めたものでしたが、その当時はここまで本気のページではなかったはずだったのにこんなに続いてしまいました。




ちょっと振り返ってみると
 元々のコンセプトは、ゲームで使われているマニアックな「プログレッシブロック」という音楽をファンの皆さんに説明するということから始めたものでした。(ゲームのBGMにプログレッシブロックを導入するきっかけについての詳しい内容は、「シャイニング・ホーリィアーク」のサウンドトラックのライナーノーツに書いてあると思いますので、何かの機会があったら読んでみて下さい。)ところが、どんどん個人的な趣味がエスカレートして、ゲームファンとはもはや関係ないほど「いってしまった」ページになってしまいました。プログレの初歩は「ブリティッシュである」ということから、ブリティッシュ・プログレの巨人等という特集ページをやったりもしましたよね。こうしてプログレを色々と紹介してきて思うのは、「プログレ専門誌も大変だっただろうなあ」ということです。

 初期の頃は別にして、プログレバンドやアルバムを紹介するにあたり、ボクもあらためてアルバムを聴き直したりという作業をするようになりました。プログレ・バンドはアルバムで使う楽器の数も結構多かったりしますが、それが何であるのか?とかを一応調べたりしなければならなかったりすると、専門誌やライナーの評論家のみなさんの苦労が思い忍ばれたりするわけです。「こちらは素人なんだから」という気持ちも無きにしも非ずなのですが、やっぱり間違いだらけというのも気分が悪いですからねぇ。アルバムを聴き直すのは、そればかりが理由ではありません。「××というバンドは、こんなバンドだったよなあ」という先入観で紹介バンドやアルバムを選定するのですが、記憶だけで書いていたバンドやアルバムが聴き直してみたら「イメージ違いだった」というような事態も発覚してきたりします。「もう書いちゃったのに、やばいなあ」と後悔することもあったりしました。なぜ、こんな事態が起こってしまったかというと、選定する時にライナーや帯、時にはプログレ雑誌の評論などを鵜呑みにしてしまっていたことが上げられます。

 それは多分に先入観の問題だと思うのです。その当時にその人が親しんだ耳では「そのように聞こえていた」ということもあるでしょう。ヘビメタ的と言われているバンドが、ボクが聴くと「典型的なシンフォニックじゃん」ということは結構起こりましたし、逆にシンフォニックだという触れ込みのアルバムがそれほどでも無かったという例は枚挙にいとまがありません。フランスのプログレは総称的に「ピンクフロイド系」なんて言われてますけど、例えばボクにはピュルサーだってピンクフロイド的には聞こえなかったりします。幻想的だからピンクフロイドというのは、先入観の最たるモノだと思うのですがどうでしょう。プログレのライナーやら帯は、昔のモノを流用している場合も多く、そうした時にこうした内容のモノを散見します。

 また別の理由も考えられます。音楽を聴くというのは、みんなが同じように楽しんでいるという意味ではありませんよね。かつてボクはキーボード、特にメロトロンが大好きでそちらにばかり神経が行っていました。正直言って、ベースやドラムはどうでも良かったのです。ところが今はベースの鳴らせ方やライン、音量まで気になります。逆に気にしたくならないベースは減点です。ドラムも同じで、数打ちゃ良いというもんじゃない。やはり叩くにも個性というかニュアンスがあることがわかってきました。するとドラムマシンのようなドラムは失格。楽曲の作り方にしても、長くても展開がないモノはダメだし、展開があるから良いというものでもないのです。このように、時に音楽を評論する方々によって注目している部分が違ったりしている場合もあるでしょうから、そうしたことによって自分が思うピンクフロイドと、その人の思うピンクフロイドは概念が違ってくるわけです。それなのに、そうした言葉を頼りに自分のピンクフロイド論でバンドやアルバムを語ると、大きな勘違いが増幅してしまうということが起こる場合があるのだとわかってきました。

続く→

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