Aug. 29, 2003 


**カンタウトーレまたはソリスト**

 今回は趣向を変えて、これまで一度も扱わなかったロックバンドではないイタリアの音楽を取り上げてみようかなと思います。この辺を扱うのはとっても恐いです。ボクが扱うわけですから、やっぱりプログレッシブであることが条件になるわけですけれども、イタリアのロックバンドではない音楽ということは、とりもなおさずポップ音楽に近くなっていくことでもあって、この辺を研究されているか、もしくは愛好されているリスナーの方は多いことになるはずなので、そういう方から見たら「何を言ってるんだよ」ということにもなりかねないワケです。ボクなんかでは思いも寄らないほど豊富な知識が持っていらっしゃる方は間違いなくいらっしゃって、もしもまかり間違ってそういう方に読まれたとしたら、そして言っていることが全くトンチンカンだったりしたら……と思うと考えただけでも怖ろしい。結構無謀な企画だと思いましたが、アントニオ猪木も「怖れれば道はなし、迷わず行けよ、行けばわかるさ」と励ましてくれているので、取り敢えず行ってみますかーっ! ウッシャー!



 70年代中期までのイタリアンロックは英米のコピー時代(ビートポップ)からオリジナルないわゆるプログレッシブロック全盛時代へと変化していくわけですが、これらの状況はロックミュージックだけの問題ではなかったのは周知のことと思います。今回扱おうとしているイタリアの非ロック音楽というのにも色々あって、例えばラヴロックはロックなのか?ポップスなのか?という問題もありますし、アンジェロ・ブランデュアルディはポップス系なのか?地中海系音楽なのか?という問題もあったりしますが、ボクの目的はあくまでもプログレッシャーが対応出来る非ロック音楽ということに括りたいと思いますので、そんなプログレッシブなロックに影響を受けたり、そうしたミュージシャンが介入したようなアルバムがあって、それらはプログレッシャーにとっても捨てがたい音楽であると思うのです。そんなわけで、今回はそうしたアルバムについて取り上げてみようと思うのです。

 イタリアのポピュラー音楽の中で非バンド音楽というと、やはりカンタウトーレやカンタウトリーチェというのが思い当たることになると思うのですが、一般的にそれらはシンガーソングライターのことを指す言葉だとボクは認識しています。しかし実際には、自分で曲を書かないようなアーティストもいたような……。まあ、当時の日本のフォークソング等、ギターを抱えて歌を歌うシンガーの全てはシンガーソングライターの括りに入れられてしまっていましたけど、実際には人の歌を歌っていたシンガーもいくらかはいましたもんね……。こういう時に便利なのがソリストという言葉でして、これは多分ソロ・アーティストというような意味だと思うのですけど、もしもカンタウトーレやカンタウトリーチェに抵抗がある読者の方がいらしたら、ソリストとして読み代えて頂いて結構なので悪しからず。

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