Apr. 30, 2003  


イタリアン紙ジャケ8タイトルリリース

 4月25日にディスクユニオンのオリジナル・レーベルであるアルカンジェロより、イタリアの秘蔵アイテム8タイトルが紙ジャケでリイシューされます。タイトルは以下の通り。ニュートロルス/アトミック・システム(リマスター/三面変型)ニュートロルス/テンピ・ディスパリ(リマスター/見開き)ニュートロルス/ライヴ(リマスター/シングルジャケ)アルファタウラス/アルファタウラス(リマスター/三面変型)チェレステ/チェレステ(リマスター/見開き)コルテ・ディ・ミテコリ/コルテ・ディ・ミテコリ(リマスター/見開き)フォラス・ダクティルス/コンチェルト・デレ・メンティ(リマスター/シングルジャケ)ピッキオ・ダル・ポッツォ/ピッキオ・ダル・ポッツォ(リマスター/シングル)

 このタイトルの内の7タイトルはかつてキングより「ユーロピアンロック・コレクション」シリーズとして発売されています。この内の特にトロルスの「テンピ・ディスパリ」と「ライヴ」、チェレステの同名タイトルは、ベーシック・アイテムとされていた初期28枚に加えられていたアイテムです。
 「グロッグ・マグマ」レーベルは、元々ニュートロルスのリーダーであるヴィットリオ・ディ・スカルツィが父親の資金的援助を受けて立ち上げたレーベルだとか、元々運営していたスタジオを軸に立ち上げたレーベルだとか言われています。(ひょっとしたら、両方だったかも……いづれにしても、スカルツィは良いとこの坊ちゃんだったってことだけは確かだったんでしょうね。)先のキングのシリーズでは「UT」というアルバムがバンドのオリジナル・アルバムでは最高作だとしてリイシューされていましたが、ボクとしてはそのアルバム直後に分裂して発表したスカルツィ組の「アトミック・システム」と、ニコ組の「サンシュプリーム」(バンド名こそイビスですけど)こそが甲乙付けがたい最高作という気がしてなりません。もちろん彼らにはバカロフとの共演作「コンチェルト・グロッソ」という人気作があって、こちらはオーケストラの共演が圧巻なのですけど、あくまでもオリジナル・アルバムということになると前述の2枚に尽きると思うのです。(「コンチェルト・グロッソ2」はオケとの共演でも、映画のサントラでもないだろ!と突っ込まれると困っちゃうんですけどね。「だからあ、トロルスは良いアルバムが多いんだってば!」ってことで勘弁して下さい。)何故トロルスの最高作に「UT」が押されることにボクが肯定的でないかというと、それは同作がアルバムとしての完成度に不満が残るところがあるからなのです。実際ボクは、93年の発売当時に同作を買いながら秀五氏とアルバム交換で手放してしまったという経緯があるぐらいです。(結局、後にもう一度買い直すことになるのですけど……。プログレを再開した初期には、こうやって人に上げちゃったりして手放しちゃったタイトルが結構あります。アフロディティス・チャイルドの「666」とか、ピエロ・リュネール等々。結局みんな買い直しました。ボクって実は短気なんですよ……もっと一生懸命聴いてから、結論出せっていうんだよ。)同作はLP時のA面とB面で全く違う音楽をやっているのですが、当時プログレッシブと言われたA面は「悪くはないけど、凄いって程じゃないなあ」と思いましたし、B面はメロディーがないというかインプロですからねぇ……。イタリアのドラマチックにはまりまくっていたボクとしては、相当に肩すかしを食った感じがしたのだと思います。しかし、そんなことよりもギターの音色が嫌いだったというのが大きかったというか、今では何ともないジミヘンのような金属的で濁ったギターの音色がダメだったんです。当時のニコのギターは完全にジミヘンにはまっていた音色でしたもんねぇ。ちなみに、「UT」のA面サイドはスカルツィが、B面サイドはニコたちがイニシアチブを取ったサイドだと言われていて、だから当時は「アトミック・システム」を探しまくりました。「サンシュプリーム」も名盤だとされていましたけど、「UT」のB面サイドだったらイヤだし……と少々疑わしい気持ちでした。しかし「サンシュプリーム」は見事にシンフォニックなプログレだったのには驚きました。「ジミヘンじゃなかったの?」という感じです。これだったら、スカルツィと分かれる必要なんて無かったのにと、同作を聴いてナゾは益々深まるばかりの当時を思い出します。まあ、それによって生まれた「グロッグ・マグマ」レーベルとも言えるわけですし、ヒョウタンから駒ということで素直に喜びましょう。

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