Oct.2,02 



ジャンニ・レオーネ
さて……忙しい時って、色々重なるモノなのでしょうかね。そんな忙しいというのに、行って来ちゃいましたよ、ジャンニ・レオーネの引き語りコンサートへ。

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 9月13日の友引(ゲゲッ! あの日は何にも考えなかったけれど、この日って13日の金曜日で滅茶苦茶不吉な日じゃん)、お茶の水で開催されたジャンニ・レオーネの引き語り&握手&サイン会(本当はどういう会なのか? よく知らん)が開催されました。本当はコンサートに行くべきなのは重々承知なんですけど、色々と都合があって行けそうもなかったところ、この会の存在を知って「渡りに船」とチケットを購入して参加したワケなのでした。(発見者は、前出の秀五氏です。彼って色々と情報収集に余念がありません。ゴルフのスタートも空き情報をチェックして手配してくれたり、オーディオの情報収集にかける執念も半端ではありません。愚兄賢弟とは良く言ったモンですな。)しかし、チケットの配布枚数制限が少ないのは何故なのか? と少々不安な会ではありました。(だから、どういう会なのかわからないって書いてるでしょ。)それでもリザーブして行ってしまうところが、我々のチャレンジ精神と申しましょうか、愚かなところと言いましょうか……。

 久しぶりにやってきたお茶の水は生憎の雨模様。実際、奥歯を抜きにやってきた以来のことだったと記憶します。お茶の水のアイリーンホールという場所はお茶の水の駅前通りのすぐ目の前にあるのですけど、それにしてもホールらしくないビルの中に入っています。結構暗めなエントランスで地下への階段を下りていくと体育館の入り口のような鉄の扉があって、その中がアイリーンホールらしいのですけど……狭い。さすがに30名限定のライブだけあります……パイプイスだし

 入り口の前にテーブルが集めて並べられていて、そこにおつまみと飲み物(ペットボトル)が乗っていて、どうやらみんなでつまんでいるみたいです。「軽食・飲み物付き」というのはこのことだったのかと合点がいきました。驚いたことには当日の主役のジャンニ・レオーネも、みんなに交じって唐揚げやらサンドイッチやらをほおばっていたことです。「ジャンニは腹が減っているんだなあ」と思った次第です。ボクも場が持てないというのもありましたけど、ちゃっかりドーナツなどを少々頂きました。そうこうしていたら、一応主催者にボクらを知っている人がいてジャンニ・レオーネたちに紹介してもらえました。(桜庭君と仕事していて良かったとホッとします。プログレの部屋の影響力も少しはあったのかな? それにしても、かなりアバウトな乗りですよ、これ。すごく場違いな雰囲気を感じます。これからコンサートを始めるという感じがしません。ボクたち、ドーナツを食べるために来たワケじゃないのに……。

 どうやら、このページの読者の方もいらっしゃったらしくて、待ち時間中に声をかけて頂いて恐縮しちゃったり(さすがに、マグマのコンサートとかで握手を求められたりしてきたので、どぎまぎすることも少なくなってきましたね……ゲームショーの会場とかだと心の準備はOKなんですけど、音楽に関してはけしてプロというわけではありませんからね。)、レオーネたちを観察していて手持ちぶさただなあと思っていたら、先の声をかけて頂いた方が肉声で「そろそろ時間ですので始めたいと思います」みたいなことを宣言!中央の舞台らしき場所に据えてあるキーボードの前へと、ジャンニ・レオーネがゆっくり進みました。

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 しかしアバウトな進行です。ジャンニが演奏を始めまして、5分ぐらい演奏したかと思うとフェードアウト気味に演奏を終え(しっかり弾いてたと思ってたら、いきなりポロロンとつま弾きっぽくなって止めたりもしていて「おいおい、しっかり終わってよ」と突っ込みを入れたくなるようなこともありました)、自ら英語で解説を付け加えて、また演奏を始めるというスタイルで30分位やりましたでしょうか? イースの完全キーボードバージョン+レオーネの歌バージョンも聴けましたし、彼のテクニカルなキーボーディストの腕を堪能することが出来ました。そして意外な発見もありました。彼のオリジナル・バージョンみたい(多分未発表)な演奏では彼のイタリアンな感性がとても伝わってきたのですが、その楽曲とボーカリゼーションは何故かアレアの頃のアラン・ソレンティーみたいで、イタリアのカンタウトーレ系のテイストが強く、しかもどこか邪悪な臭いのあるところもイース幻想を膨らませてくれました。今回の来日公演本番ではディヴァエのメンバーが加わっていることもあってスキのないサウンドを聴かせてくれたことでしょうけれども、この時にはスキだらけ(演奏自体はバカテクでした)のレオーネが堪能できて、それはそれで面白かったんじゃないかと思ったりします。しかし演奏時間が30分というのは短すぎて物足りない。これで終わりかよ! って感じでしたけど、担当者の人が出てきて「それではこれより、インタビューを開始します」と言ってくれたことで、そういうプログラムがあるってことを思い出しました。

 ジャンニ・レオーネのプロまでの足跡について(オザンナにいた時のことや止めた理由……どうやら当時のオザンナは彼にとっては退屈な音楽だったらしいです……きっとデビューの頃とは全然違ったんでしょうね)やブロンゾに入った頃の話(ギタリストとドラマーだったかは良かったけど、後はダメだから首にさせた……みたいな話だったと思います)やソロ以降の話など、2回の質問に対して計30分位はしゃべってました。ところがその話をインタビュアーは2〜3分に要約(というか、「今聴いた通りです」みたいな感じでした)するんですけど、いくらなんでも手を抜き過ぎじゃないのかなあ。全くヒアリングできない人だったら、絶対に何のこっちゃ? ということになっちゃってましたよ。だけど、インタビューの内容は結構楽しめました。イースというアルバムのテーマについても話してくれましたしね。ちなみにこれまでこのアルバムのことを日本では「イプシロン・エッセ」と訳していたと思うんですけど、レオーネ本人は間違いなく「イース」と言ってました。イースの書の話とかは、ゲームにある「Y’s」のシチュエーションとそっくりで、これまで「イース(日本ファルコムというメーカーから発売され大ブレイクしたボクも大好きなパソコンゲーム)というゲームはブロンゾのイースにインスパイアされたんじゃないかなあ」と勝手に思っていた幻想の裏付けっぽく感じられました。しかしイース自体も実はフランスのファンタジー系の話や絵からインスパイアされたものだといっていましたので、別に同ソフトがそっちからインスパイアされたのだって全然構わないんですけどね。ただ、実際のイースの話はむしろSFっぽい話らしいし、何やらアルマゲドンによって残された数少ない人間の相当陰惨な結末を向かえる話のようでした。(ミュータントっぽい4人の人によって主人公は盲目になったり、しゃべれなくなったり、耳も聞こえなくなっちゃったりするみたいで……日光の東照宮にある「見ざる、聞かざる、言わざる」を思い出したのはボクだけではないはずです。)それをモチーフにした作品にしては、よくあんなに幻想的で狂気に満ちた美しい世界に仕上げられたものだなあと感心してしまいます。

 

 そしてインタビューが終わって解散かと思ったら、サイン&握手タイムが始まりまして、それは写真(↓)を見てもらえば明らかなような次第です。秀五さんはライブからレオネロまで各種のサインをお願いしてました。うーん、ボクも全部持ってくるんだったなあと後悔しちゃいました。取り敢えず紙ジャケにサインしてもらったので、このアルバムは一生のお宝ということになりそうです。

 ジャンニ・レオーネの今回の来日、いったいどんな風に迎えられているのかわかりませんけど、かつて幻級のアルバムだったイースのライブが30年後に見られるというんですから、すごい時代になったもんだとあらためて思わずにはいられません。

■ イル・バレット・ディ・ブロンゾ来日公演ウエブサイト
http://ilballetto.tripod.co.jp


これが証拠写真


 次は21st Century Schizoid Bandの来日ですけど、「マクドナルド&ジャイルズ」をやってくれるみたいですし、しっかり予習復習をやっておきたいと思います。



単発もの ブリティッシュ・プログレの名盤

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