Jun.25,02 



  みなさん、プログレしてますか? ボクはプログレだけとは限りませんが、相変わらずヘヴィな音楽生活を送っています。自分の音楽の中心に位置しているのは間違いなくプログレやブリティッシュロックですが、それらを中心にしながらも色々とその他の音楽も楽しませてもらっているといった感じでしょうかね。かつては生活の中にあるほとんどがプログレだったのですが。ゴルフの往復までプログレを流していたら、ある日「いったい何ですか、これ? 」みたいな感じで言われてしまって……。間の悪いことに、その時セットされていたのがマフィンズというレコメン系だったもんですからねぇ、普通の人だったら嫌がるはずです。それにしても、これってことはないでしょ! 音楽なんだから。(でもアヴァン系は、彼には音楽に聴こえなかったという可能性も十分にあるかな? )その時、思ったんですね。普通の人が聴ける音楽も車には常駐しとかないとまずいなあ……とです。まあ、元々がどんな音楽でも良くできていれば楽しめる方なので、邦楽だとかなんだとかもバランス良く聴いている今日この頃です。




プログレって凄いなぁ

 しかしいつかも書いた通りに、色々聴いてみるとあらためてプログレって凄いなあと思ってしまいます。例えばジャズなんかは、やはり演奏的には一番高度なんだそうです。先日、ジャップス・プログレをご存じの方ならお馴染みの元デジャヴの桜庭君が、仕事のために弊社にやってきて音楽の話になった時に、しみじみと彼もそんなことを語っていました。ジャズの演奏はやっぱり凄いそうです。セッション的に集まったプレイヤーたちが「せいの!」と演奏をはじめて、破綻も起こさずに演奏しきってしまうのが技量の高さを物語っているというのはわかる気がします。また、そこで行われている演奏も総じて凄いモノなんだそうです。確かにフィニアス・ニューボーン.Jrというジャズ・ピアニストのプレイなんて、よくよく聴いてみると2本の手で弾いているとは思えない演奏があったりして……。プログレなんかではツイン・キーボードとかもあるので、バカテクの演奏なんかも当たり前に聴いているんですけど、一人でやっているのだなあと思うと「これ、すげぇ! 」とあらためて思ったります。でも、そういうのがアルティのフリオ・キリコのドラムの有無をも言わせないプレイと同じ次元で語れるか? ちゃうんですよね。そこからするとキリコのドラムはスリリングですよね。一聴して「すげぇ!」って感じです。この差って大きいと思うんですよ。凄いことをさりげなくやるのって玄人受けする芸みたいなもんで、そのさりげなくやるってところに美学があるのは納得です。(ボクも辛いことを笑顔でこなすことが格好良いと思いますもんね。)でも、そういうのって素人にはわかりません。素人にも凄いと思わせるのも芸かなあ……って最近は思うんです。クリフォード・ブラウンというトランペットの巨人は、その音色と共に即興演奏の中で美しいメロディーを奏でてしまう天才プレイヤーだと言われています。そういわれて聴いてみると「なるほど」とは思うのですが、そこを楽しめといわれちゃうとジャズの初心者は迷宮に陥ってしまうかも知れません。それに比べると、マイルスは分かり易い。(後期のエレクトリック・マイルスといわれる頃はロック的と言われてますけど、その頃のマイルスはリズムとかに行ってしまっていて、けして分かり易いものではありませんけど、モードといわれる手法をジャズに取り入れた頃のマイルスには格好いいジャズの姿があってボクは好きです。)それぞれのプレイヤーの相互作用や演奏の緊張が伝わってきて、凄みを感じさせてくれます。考えてみると、当時のマイルスはジャズ界のイノベーターでしたし、ある意味では彼はプログレッシャーでした。本当に何かをやろうとする意志が伝わってくるような……。そういう作品には魅せられてしまいますよね。

 だからブリティッシュロックも好きなんだと思います。人とは違う何かを表現しようとしているのが、現代に生きるボクの感性をも刺激してくるなんて凄いことです。しかも芸術として成立しているのに驚かされます。

 実験という名の下に、マスターベーションで許されてしまっているものの何と多いことでしょう……。ボクの本業であるゲームなんかでは、かつて実験的であることが美徳とされていた時期があって、しっかり遊べるように心がけて作ってしまったがために、ボクらの作品が商業主義的に扱われてしまった時期さえありました。ユーザーからお金を払ってもらうのに、マスターベーションを見せるようなものを発売するなんてボクには出来ません。しかし、遊べるように作られたからって商業主義の保守的な作品だとも限りませんよね。だいたいプログレッシブ・ロックの大好きなボクみたいな人間が作る作品が、保守的になるなるはずもないのです。だけど……ボクらもフィニアスみたいなところがあるのかなあと、最近考えたりします。確かにボクらの作品は、どのタイトルをとっても業界受けしています。その後のゲーム業界のジャンルに大きな影響を与えたりしたものもありましたし、マーケットがないといわれたスポーツ・ゲームのジャンルを花形のマーケットと化したり……。だけど、なんか地味なのかなあ。と……ちょっと横道に逸れちゃいましたね。

 もちろん玄人っぽいのも大好きです。だけど演奏だけじゃなく、やっぱり楽曲でも構成でも驚かせて欲しいです。今度発売される「黄金の太陽〜失われし時代〜」は、そういうことまで気を配った自信作です。ゲームもデカイし、シナリオも凝ってますし、グラフィックも超美麗ですし、プログラムも「よくぞ、ここまで」という極め系! マップの構造の凝り方も呆れるほど。確かに謎解きには、脳みそをフル回転させなければならないかも知れませんけど、こんな体験させてくれるRPGは最近ではちょっとお目にかかれないぐらいの完成度です。これで4800円というのは、ちょっと安過ぎ! 是非、遊んでみて下さい。(ゲームの広告でした。)


 そんなゲームを作っていたモノですから、今月のプログレの部屋の構想が乏しくて……。じゃなくて、お便りが溜まってしまいました。そこで今月はお便りを本文でお届けしたいと思います。



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