Aug.2,02 



『21st Century Schizoid Band』 の話

 みなさん、チケットは入手されましたか? いよいよ11月にロバート・フリップとグレッグ・レイク抜きのオリジナル・キングクリムゾン・バンドが日本上陸を果たすんですよ。まあ、フリップとレイクが抜けているバンドが、果たしてオリジナル・クリムゾンと呼べるのか?という問題はあるんですけど、少なくともこのバンドは「マクドナルド&ジャイルズ」ではあるわけです。

 「マクドナルド&ジャイルズ」は大人し過ぎて面白みに欠けるという意見を聞きます。確かにリアルタイムの頃には、クリムゾンの1st「クリムゾンキングの宮殿」を期待し過ぎてガッカリした覚えがあります。しかし考えてみれば1st時のキングクリムゾンは彼らの他にフリップとレイクがいました。フリップはその後のクリムゾン自身ともいえる存在でしたし、レイクもELPの叙情的な部分を受け持っていて、エマーソンと共にELPを支えた存在であったことは間違いないワケです。やはり、それらのメンバーたちが奇跡的に集まったクリムゾンの1stを望むこと自体にムリがあったと思います。そうして考えてみて、あらためて「マクドナルド&ジャイルズ」を聴いてみると、このアルバムも当時のプログレッシブロックとしては高品位であったことがわかります。アルバム的には組曲「バードマン」がやはり秀逸の出来ですが、その他の曲も十分傾聴に値するでしょう。このアルバムはクレジットを見た限り、製作のために幾人かのゲストは参加しているもののほとんど3人だけで製作されているアルバムです。しかし一般のトリオものに比較すると余りにもカラフルでゴージャスなサウンドを有しています。当時、その後のクリムゾンを聞く度に「ここにマクドナルドがいてくれたらなあ」と思ったマクドナルド幻想が生まれる原点は、このアルバムにあったことが今聞いてあらためて思い起こされます。 



  今月は、どうやらタイムアップとなってしまいました。(あまり、音楽のディスクについて語れなくて申し訳ありません。)次回は是非、しばらくお休みしていた「プログレッシブロックの巨人」コーナーなどもやってみたいと思いますし、その他にも耳寄り情報などがあれば取り上げてみたいと思います。それではまた来月までご機嫌よう。

高橋 宏之



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