Aug.2,02 



 
 いやあ、暑い日が続いてますね。「1ヶ月のご無沙汰です」ということでプログレの部屋です。





プロレス見てきました

 暑いといえば、この夏は「熱い」プロレス興業を2つばかり見てきました。1つ目が7月7日のゼロワン両国国技館大会で、もうひとつが全日本プロレス武道館大会です。ボクはこれまでにも書いてきたようにプロレス・格闘技好きでもありまして、UWFインター絡みの試合は特に良く見に行ったものです。両国国技館大会でのことですが、突然マイクを握った高田選手が「レスラーを引退して政治家になります」と発言した時なんかは何事かと思いましたねぇ。その日のファイナルマッチでの田村選手との戦いの時のこと、オブライト選手の不可解な放棄試合もあっけに取られたものでした。その後勃発した新日本プロレスとの対抗戦も、張りつめた緊張感がたまりませんでした。神宮球場でのUWF興業で、新日本プロレスの橋本選手たちが出場している中、全日の川田選手の出場も話題(アントニオ猪木氏の主催する新日本プロレスとジャイアント馬場氏率いる全日本プロレスは、両氏が袂を分かって以来両団体の選手が同じリングに上がることはほとんどなく……実は1度だけあるんですが……この神宮球場で両団体の選手がリングに上がったことは画期的出来事であり、その後の団体間交流の先鞭になったと思います)でしたし、その相手が当時からボクが目を付けていた高山選手との戦いだったことも良い思い出です。(この戦いで川田選手に完膚無きまでに叩きのめされた高山選手は、その後川田選手を追って全日本プロレスへと入団し、これが後のノーフィアー結成へとつながっていくのでした。しかし高山選手は、UWFインターの頃から凄みのある目と恵まれた体格は注目を集めていましたし、新日との対抗戦時代安生選手と結成したゴールデンカップスではIWGPタッグも取っていたんじゃなかったかなあ? )そして同大会の高田選手と天龍選手との死闘は同年のシングルのMVP試合に選出されたと記憶します。あの頃のプロレスって、殺伐とした雰囲気が漂っていて最高でした。
 それで今回の2大会ですが、全く違う団体でありながらもどこか似たようなイメージを与えてくれるものとなりました。まず両団体のトップが全日本プロレスで一世を風靡した「闘魂三銃士」の蝶野選手以外の2人、橋本選手と武藤選手であるということです。ボクは正直言って蝶野選手よりも橋本選手や武藤選手が好きです。かつて夏の新日本プロレスの目玉であるリーグ戦「G1」において2連勝した当時の蝶野選手は、攻めるというよりは受けに徹したプロレスの名手という感じでした。最近の蝶野選手は悪の黒幕的なイメージがすっかり板に付いていますけど、その昔の蝶野選手は白を基調にしたロングタイツをはいてバリバリのベビー・フェイスでした。ところがパワー・ウォリアー相手にG1の3度目の優勝(2連覇)した直後蝶野選手は突如豹変。その直後、今は代議士になっている馳選手血まみれになるほどパイプイスで殴打して、悪に徹することを高らかに宣言したのでした。(最近の情報公開によって、アレもアングルだったんだなというのが今はわかりますけど、当時はあまりの豹変ぶりに度肝を抜かれたものでした。考えてみれば、今日から悪役になるって本人だけが決めてはじめたのなら、新しくしつらえた黒のリング・コスチュームや入場曲まで準備してるわけありませんよね。)最初はストロングマシーンとコンビを組み暴れ回りましたが、すぐにコンビを解消。(コンビ解消試合で、ストロングマシーンが血まみれになり、マスクをはがされてしまった後の「しょっぱい試合ですいません」という素顔の平田選手の発言は当時の名言でした。)その後ヒロ選手や天山選手を率いて「オオカミ軍団」を結成し、それが「NWO」へ、また「T2000」へと変化していくわけですけど……。何しろ蝶野選手の持ち技って地味なんですよ。その代表格がSTFです。(何の略だったか忘れました。)確かルーテーズ直伝だったと思うんですが、この技はアルティメットの膠着状態のように全く動きがありません。かけられた相手にとって厳しい技だってことはわかるんですけど、やっぱり拷問っぽい技には花がないというか……。その他、ケンカキックやコーナーの最上段からのショルダー・アタックに、マンハッタンドロップ等々どれもこれも地味なモノばかりです。そんな技を持つ蝶野選手からは新日本プロレスよりも往年の全日本プロレスの臭いがしてしまうのはボクだけでしょうか?こう言ってしまうと、ボクは全日本プロレスが嫌いだと思われてしまいそうですけど、けしてボクは全日本が嫌いなわけではありません。例えばジャンボ鶴田選手が現役時代だった頃には三沢選手との3冠戦での抗争は胸を躍らせましたし、その後の4天王抗争時代もとても楽しめましたし大好きでした。(鶴田選手のご冥福をお祈りします。)選手間の評判は知りませんけど、4天王の重鎮・川田選手に小橋選手(復帰、おめでとうございます)や秋山選手、ちょっと地味だけどの田上選手のフリーフォールなんて技は「そんなことやったら死んじゃうぞ!」と叫びたくなるほどデンジャラスで最高です。とにかく、彼らの繰り広げたプロレスはひとつひとつの技の重みや痛みが伝わるプロレスであり、それに比べると1発の技の説得力が蝶野選手に不足しているように感じられるのが、トップ選手の中でボクの評価がいまいちである原因なのです。
 それに比べて武藤選手は技の切れとバリエーションが段違いですし、ポーズひとつで観客を沸かせるだけのパフォーマンスも素晴らしい。この日の武道館では「国士無双」「武藤敬二」「グレートムタ」と3パターンの姿で3試合に出場しましたけど、どの戦いも強烈なイメージを残していったのはさすがのひとことでした。ボクとしては特にカズ・ハヤシ(かつてのみちのくプロレスの獅龍選手)選手との第2試合が面白かったです。武藤敬二として出場した6人タッグはミル・マスカラスとドスカラスのインパクトが強すぎて……やっぱり昔からのプロレス・ファンですからねぇ、入場曲スカイハイが鳴ると心がときめいちゃいます。グレート居士戦の小島選手は、マスクマンになって彼の良さが死んじゃったかなあという気がしました。武藤選手の試合以外では、やはりカシン選手の試合が最高。かつてゴールデンカップとかまで結成した元UWF戦士(K1やプライドにも参入してましたね)安生選手の掛け合い漫才のような楽しいプロレスは、当日同伴した社内の人間(実は我が社関係で15人が参加)にも総じて好評でした。まるで大人の「ドリフ」みたいだと言ってた人間もいましたけど、そうやって楽しめれば全然ノー問題。確かにリアル・ファイトも面白いでしょうけど、試合によって当たり外れが出てしまうのがライトユーザーにはきついです。それに比べると、ちゃんと観客を楽しませようとしているプロレスは体を張ったエンターティメントとして確立されているだけあって安心感があります。
 エンターティメントといえば、橋本慎也選手率いるゼロワンは正にエンターティメント。第1試合からしっかり楽しませてくれ満足感も高いです。知名度の点では橋本選手と小川直也選手ですけど、実は全ての試合が充実していて捨て試合がありません。外人選手の充実度という点まで含めて考えると、最近見たプロレス系の興業では一番充実していたんじゃないでしょうか? 難を言えばファイナルマッチの小川直也選手のケージマッチかなあ。対戦相手のグラジエーター選手の登場シーンは、チェーンを振り回しながら客席まで暴れ込んでハイテンション! どんな凄い戦いになるのか、ワクワクさせてもらったのですけど、以外と試合はシンプルなプロレスに終始していたイメージが強かったです。やはりかつての橋本選手とのセメント(っぽい)試合がイメージにあるためかも知れません。むしろ2人がタッグを組んだ話題の「刈龍怒」や「オレごと刈れ」等の合体攻撃が見たかったです。というわけで、7月はプロレス月間となりました。(宇野部長の観戦写真を参照。)
 ちなみに最近注目しているのは闘龍門ジャパンと兄弟団体であるT2Pという団体で、ジャベというメキシコのルチャリブレ系の見たこともないような関節技を駆使して戦う団体です。この団体のミラノコレクションというレスラーはとにかく格好良くて強いんですが、しゃちほこマシーンも結構嫌いじゃなかったりします。彼らの本拠はメキシコらしいんですけど、今後は闘龍門と団体抗争を繰り広げていくようですし、一度は実物を見に行ってみたいと思っています。



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