Jan.25,02 



イタリアの24ビット・ボックス
 これまで何度も言ってきた通り、ボクはクリムゾンとPFMに人一倍の思い入れがあります。だから紙ジャケ再発をとても喜ばしく思ってきました。これまで何度も述べてきたように、紙ジャケットという昔のアナログ盤のような質感や作りが堪らないのは全くその通りですが、それだけではなくハイビット・リマスターによって音までもがアナログ盤に肉薄してきたからなのです。クリムゾンは「スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペア」という、これまた舌を噛みそうな程長いタイトルのアルバムによって、一応アナログ時代の落とし前が付いたカッコウではあります。
 しかし対するPFMはどうか? というと、マンティコア・レーベルで発売された「幻の映像」「甦る世界」「ライブ・クック」「チョコレートキングス」の4枚が発売されたに過ぎません。ボクの大好きなPFMがこれでは、どう考えたって片手落ちに過ぎるではありませんか!そんなPFM好きのボクにとって、前出の4枚に匹敵するか、それ以上の存在が「幻想物語」と「友よ」だったのです。(何しろ当時1枚3800円の大枚で購入したという意味で、ある面「幻の映像」よりも重いのです……当然、前出の邦題はついていませんでしたので「イタリアの1st」とか「イタリアの2nd」等と呼んでいました。)それらがリマスター盤で聴けないと言うのが、非常に寂しいというか無念な気持ちだったのです。そこに登場したのが、イタリアBMGによるハイビット・リマスター盤だった訳です。これ、実は既にとっくに発売されていたのですが、その前に発売されていたAKARMA盤と混同していまして……。当時ボクは「1stの紙ジャケ」ということで購入してしまうところでした。しかしディスクユニオンの店長に「これって音がいいんですよね? 」と尋ねたところ「それ、盤起こしですよ」とこっそり教えてくれたのです。盤起こしじゃなあ……ということで断念しましたけど、1stと2ndの紙ジャケが欲しくて、それでも随分悩んだ挙げ句の断念だったのです。だから、その後にディスプレイされていても「騙されないぞ」という感じで、素通り状態になってしまっていたのでした。ところが、そんな状況の中で本物のリマスターがリリースされてしまっていたのです。
 これも実は悩みました。だって、紙ジャケじゃないんですもん……くすん。リマスターも欲しいけど、紙ジャケも欲しい、それが偽らざる心境です。ボクにとって、紙ジャケとリマスターは一体の物で、それでこそ再購入に踏み切る自分への言い訳にもなるわけですからねぇ。しかし「これって、音はいいんですよねぇ」という質問に対して店長がいった「先日の紙ジャケのK2リマスターよりもいいかも」という答えに、もう「辛抱たまらん」ということで購入してしまったのがPFMのボックスなのです。このボックスに入ってるのはイタリアの1st、2nd、それに「幻の映像」。という訳で、外盤にキング盤に紙ジャケにと、何枚買えば気が済むんでしょうかねぇ。しかし少なくとも1stは音が格段に良くなっているようです。ELP等のK2リマスターでは、音がシャープになって粒立ちが良くなったと感じ、それがリマスター盤にはまるきっかけになった訳なのですが、この1stは音の厚みが増してふくよかになったと感じるのです。よりアナログらしくなったというか……。今では比較できる術はありませんが、今回のリマスターは特にアコースティック楽器を多く使っているイタリア盤の1stや2ndには効果的であったとみますが、同ボックスを買ったみなさんはどう感じましたか?(ちなみに、本ボックスはゴールドディスクの仕様となっていまして、ふくよかな音像にゴールドディスクが役立っているとするなら、ボクはゴールドディスク派になっちゃうかも知れません。) 今回PFMと同時に、リッカルド・コッチャンテもBOXが発売されました。他にも、クラウディオ・ヴァリオーニとバティスティがBOX化されていますが、今回はコッチャンテだけ購入することにしました。だってヴァリオーニは全部持っているし、バティスティも肝心の「8月7日午後」は国内盤で持っているんですもん……。
それに対して、コッチャンテは「アニマ」というアルバムしか持っていなかったものですから、代表作が聴きたいという意味で今回はコッチャンテを選んでみました。彼は基本はカンタウトーレなのですが、ギターの引き語りに薄っすらとオーケストラが被さって、とても詩情豊かに牧歌的イタリアを奏でます。彼のボーカルはやはりイタリアらしく情熱的ですし、1聴の価値は十分にあると思います。
 このBOXに関してはまだ聴いていないのですが、
「Concerto Per Margherita」というアルバムは名盤として名高く、何度もユーロロック本で見た覚えがありましたので、それが入っていると言うだけで購入の価値は十分にあったと思ってます。いつになったら聴けるのか?わかりませんけど、とても楽しみな1枚だといっておきましょう。
ボクって、やっぱりプログレッシャーだなあ……。

 以上、去年の総括ということにしておいていただくとして……それでは、今年について少々触れてみたいと思います。



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