Dec. 28, 2002 



お便りの部屋
 昔から、はげましのお便りを頂いていました村田さんから久しぶりにメイルを頂きました。

 ご無沙汰しておりました。
 以前、「親不知抜歯」のことが紹介されたときには職業柄、無性に血が騒いでしまいました(笑)。
 仕事が多忙を極め、一年くらいメールを出していなかったと思いますが、プログレ道をひたすら歩み続けています。
 昨年、学会の帰りについに長年の夢であった目白の「ワールドディスク」にいくこととができました! 中島さんに「プログレの部屋に何度か投稿している者です」とか、勝手に自己紹介してしまいました。中島さんの知識は本当にものすごく、何を聞いても即座に答えて頂き、感激しました。先月までに4回ほど行ったのですがいつも満足して新潟に帰れます。「◯◯はどんなでしょうか?」と尋ねると、即座にCDを聞かせてくれるので、本当にうれしいです。勧められて購入したハンガリーのRanblin'Orchestraの、裸の王様をモチーフにしたコンセプトアルバム「The King's NewGarment」(以前、高橋さまも紹介していましたよね)やイスラエルのELPタイプのTRESPASSの1st albumは本当にすばらしく、今でも頻繁に聞いています。

 しばらくお便りにブランクがありましたが、それこそプログレ道どっぷりの生活をおくっていました。おそらく、イギリスものやアメリカ、ヨーロッパ、南米などの本などで紹介された入手可能な有名どころのCDはすべて購入していると思います。
それらの中でも、(イギリス有名どころは別として)特に気に入っているのはPABLODEL ENTERRADOLの1st, JULIAN JAY SAVALINの「Waiters on Dance」, (プログレの範疇からは外れるかもしれませんが)Procol Harum 「Grand Hotel」、ジャーマン・プログレのStern-Combo Meissen 「組曲 錬金術師」、2066 & Then 「Reflections!」といったところでしょうか。かなり深みにはまっていますよね(苦笑)あと、最近DVDプレイヤーを購入しまして噂の「Steve Hacket & Friends」の日本でのライブを見て泣きました。すごい!の一言です。僕がGENESISでも好きな曲のベスト3に入る「Watcher of the Skies」(他は「Supper's Ready」と「Firth of Fifth」)の荘厳な幕開けだけでもノックアウトなのに「風に語りて」や「宮殿」まで演っているんですから……。先日ワールドディスクに行った際にも中島さんとこのライブのお話をしました。ナマで見たプログレファンは本当に涙したでしょうね。羨ましいです。

 これからもプログレの部屋を愛読していますので、がんばって下さい。
(ちなみに、今は大好きなスティーリー・ダンのDVDを予約しています)


 はい、頑張ります。
 親不知の抜歯に血が騒ぎましたか……村田さんに相談すれば良かったなあ。この親不知は苦節20数年の末という歴史のある抜歯でして、この歯のために左上の奥歯が1本なくなってしまったことも含めて思いで深いです。それまで誰も抜きたくないとさじを投げ続けられていた親不知だったので、もうダメなのかと諦めていたのですけど……。若い医師の方でしたけど、躊躇無く「抜きましょう」と言ってくれたのが心強かったです。みんながイヤだという抜歯ですからボクも心配ですし、そこで躊躇なんてされたら「一か八かで抜こうっていうのか?」と思っちゃいますよね。あの先生は潔かった。実際の処置も、実は頭が朦朧の状態だったので痛みなんて感じなかったし……。でも、糸が引きつって痛かった時にはねぇ……。

 ワールドディスクの品揃えは凄かったでしょ! 弊社のスタッフは、プログレってジャンルはここに一通り揃ってると思ってるみたいですけど、あそこの品揃えを見るとまだまだ一杯あるなあと言うことを痛感します。店長の中島さんの知識も凄かったでしょ。ボクは昔、ワールドディスクに通ってはホントに色々と教えて頂きました。「チェンバーロックって何ですか?」とか「カンタベリーとどう違うんですか?」とか、随分困らせたんじゃないでしょうかね。これからも学会で東京にお寄りの節は、是非お立ち寄り下さい。

 ランブリン・オーケストラは良いですよね。ボクも大好きです。あの大仰なオーケストレーションは彼らの本気度のなせる技だと思います。クラシックが好きで、ロックが好きで、70年代のプログレが好きなバカテク・ミュージシャンが入れ込んで作らないとあそこまでは行けないという……そんなアルバム作りが伝わってきます。ELPがアーティスト魂に突き動かされたまま(つまり売れるっていうコマーシャルな方向を拒絶するってことです)、どこまでも行くとあんな風になったのじゃないかというような作品ですよね。ボクは、そういう感じはアフタークライングにも感じます……だけど初期のメンバーでいつまでもやっていくのは難しいのかな。もっとも……ボクのゲーム作りにしても、今はスタッフが安定していますけど、独立した初期の頃は色々ありましたし……クリエイトするってエゴのぶつかり合いの部分はあるから仕方ないんでしょうね。
 パブロは良いですよね。再結成してのアルバムの方も良いですよ。ジュリアン・ジェイ・サバリンは、日本盤で入手されたんでしょうか?ボクはジュリアンズ・トリートメントの方も聴きたかったので、両方入ったMSI盤の方を持っているんですけど、実はサバリンの方のB面の1曲目の重要曲がカットされているんですよ。ちょっと悔しいです。プロコルハルムの「グランドホテル」はアナログ時代にリアルタイムで購入してお気に入りでした。プロコルハルムこそ、正にクラシカルロックという感じですよね。シュテルン・コンボ・マイセンも大好きです。やっぱり「錬金術師」ですか?ボクは6枚だったかの全アルバムが好きで、どれも甲乙付けがたい気がしますけど、最初に聴いたライブのファーストに圧倒されたため、どうもファースト贔屓な感じです。最後の2066は聴き逃してました。そんなに良いんですか?聴いてみようかなあ。
 スティーリー・ダンのDVDは「エイジャ」とライブのヤツを見ました。ライブの方は「ガウチョ」の曲が中心だったので、その頃のライブだったのでしょうか?実は弊社の宇野という部長がドナルド・フェーゲン大好き人間で、ダンの全てのアルバムはもちろん、アナログの「ガウチョ」から紙ジャケ用の帯を作ったり、DTS盤も揃えたりとはまりまくっているため見る幸運に恵まれてます。

 スティーブ・ハケットのライブは本当に感動モノでしたよ。今回は更にスキッツォイド・バンドとして、ロバートフリップとピート・シンフィールド抜きのクリムゾンがやってきました。
 このバンドはマクドナルド&ジャイルズのメンバーを中心にメル・コリンズとマイケル・ジャイルズの娘婿の5人のバンドで、ほとんど同上のアルバムやクリムゾンの楽曲を演奏してくれました。キングの宮殿全曲に「ピクチャー・オブ・ア・シティ」「キャット・フード」までは良いとして4thアルバム「アイランド」の「船乗りの歌」までやってくれたのには驚きました。(この曲に関わっているミュージシャンが今回の来日メンバーにいないわけではありません。それはメル・コリンズです。だけど、メル・コリンズは今回のメンバーではゲスト扱いですから、やはりアイランド中の曲をやるというのはロバート・フリップに対する挑戦のような……。)もう1曲、耳なじみがあるのですけど曲目が思い出せない「あの曲」はグルーンとかでしょうか?
30年前にディスクがすり切れるほど聴いた曲がほとんどオリジナルメンバーのライブで聴けるなんて感激以上の言葉が見つかりませんでした。それにしてもメル・コリンズのサックスとマイケル・ジャイルズのドラムは巧すぎます。以外とピーター・ジャイルズのベースも良かったですよ。マクドナルドも幸せそうでした。
 ハケットが来て、ルネッサンスも来て、フリップ抜きとはいえクリムゾンまで見ることが出来るなんて、本当に今はなんという時代なのでしょう。村田さんの次のお便りもお待ちしています。

まだまだ続きます

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