Apr.25,02 



ロジャー・ウォーターズの日本公演
ついにロジャー・ウォーターズの日本公演を見てきました。PFMのコンサートがあるということで、そちらに気を取られていたために入れ込んでいない状況で見てきてしまいました。ボクにとってのピンク・フロイドはなんといっても「原子心母」「おせっかい」「狂気」の3枚をいいまして、それ以前もそれ以後も余りピンとはきませんでした。だから「ウォーターズのコンサートといってもなあ」という猜疑心が、どうしても心の中にわだかまっていたのです。(紙ジャケは揃えたくせして。)結局コンサート当日に「ウォール」と「アニマル」程度しか、予習もしませんでしたしね……。


会場は東京国際フォーラムというところで、かつて庁舎なんかがあった跡地の再開発に建設されたコンサート・ホールです。有楽町からホールに向かってみると、しばらく有楽町に行っていなかったボクには驚きの連続です。見覚えのない景色ばかりが、目に飛び込んでくるのです。そごうはビックカメラになってるし、ソフマップは出来てるし、まるで銀座じゃないみたいでした。昔はおしゃれをして行く場所だった銀座・有楽町界隈がカジュアルな町になってしまって、ちょっぴり悲しかったですよぉぉ……。なんて思っている間に東京国際フォーラムが見えてまいりましたが……、何ですか、あの建物は。ムダに吹き抜けた空間ばかりだし、建物も曲線が強調されていて……まさか血税が惜しげもなく使われたんじゃないでしょうね。あんなもの建てるぐらいなら、国債の返済にあてるのが先だろう……なんて複雑な心境になりながらも……コンサートの証拠写真をパチリといただいた後、程なく会場に入ったしだいです。しかしこの会場の中が、また、とってもわかりにくいです。マトリックスかなんかの近未来系のロケでも出来そうなぐらいに見栄えはいいんですが、いったい客席にはどうやって向かえばいいのかがよくわからない複雑な作りです。取りあえず、長丁場のコンサートになりそうなので商用を足して、客席でコンサートの開始を迎えました。

 最初、ウォーターズの登場にはビックリしました。演奏がスタートしてもウォーターズらしき人がいないと思っていたら、ステージの一番奥に組まれた一段高い足場がに、細身の背の高い人物が袖から中央に入ってきて、まず歌いながら決めポーズ。「げっ! 」ウォーターズのコンサートはプログレじゃなかったのか? と目を疑うようなウォーターズの登場です。黒人系の3人もソウルフルなコーラスをリズミカルにリズムをつけながら決めてますし、バンドのメンバーの演奏スタイルも決まっていて、やけにショーアップされていて……ウォーターズのコンサートってこんな風だなんて知りませんでした。別の意味で圧倒されました。何だか楽曲もアカデミックに聴こえちゃいますし……。両隣には秀五氏と弊社の部長が座っているんですが、秀五氏はかなり納得の様子で酔いしれています。どうやら彼の「知っている楽曲らしい」ことがわかります。ということはアニマルかウォールということになるんですけど、ボクにはわからない。悔しいです。結構良い演奏してるし、いいコンサートだと思うのにやっている中身がわからないのは情けないです。もっと予習・復習をしてくるんだったと後悔しきりです。横目で部長を見てみると、彼もやはり途方に暮れている様子……ボクだけじゃなくて良かったという気分です。みなさん、やっぱりコンサートに行くんだったら、予習復習はしっかりやって行きましょう。(フラワー・キングスやアネクドテンの時も聴き込んでおかなかったため、失敗しちゃった苦い経験が全く生かされていませんでした。)

 しかしコンサートが進んで行くに従って冷静になってくると、いくらピンク・フロイドを知らないボクでも「ウォール」の中の曲なのかとか、「アニマル」の曲らしいことが全てではないにしてもわかってきます。まあ、バックのスクリーンの映像を見ればイヤでもわかるだろうというのもあるますけどね。さすがに「炎」あたりになると、いかにボクでもなじみがありますから気持ちの余裕も出るというモノです。バックの映像が演奏とシンクロしていて、やたらに格好良く見えてきました。
そして圧巻は「狂気」です。「タイム」「マネー」「狂人は心に」「狂気日食」と同アルバムのハイライト的ナンバーが4曲も生で聴けるなんて、昭和のプログレッシャーとしては最高の瞬間を味わわせていただきました。この頃はもう「幸せの絶頂!」という感じで、きっと頬が紅潮していたに違いありません。最もプログレにのめり込んでいた頃の最高に好きだったアルバムの曲がライブで聴けるなんて……まさにクライマックスでしたよ。これで終わりかなと思ったのに、なぜかコンサートは続いてましたけど、正直言ってよく覚えてません。隣の部長は? と見ると、彼の目はステージの遙か向こうを見ていました。(多分意識は飛んでいたはずです……。)やはり「狂気」で終わっておけば良かったんですよねぇ。というわけで色々言いましたけど、ウォーターズさんの今回のコンサートは、これまで見た多くのコンサートの中でも間違いなくトップクラスのものでした。
プログレのコンサートって、とにかくシリアスに演奏をやりまくる系のものが多いのですが、音はそこら中を飛び回ってましたしショーアップされてましたし、映像などとのシンクロを試みたりと盛り沢山。9000円が少しも高いと感じなかった良いコンサートだと思います。また次回、ピンクフロイド関係をメインにやってくれるという条件付きで、ウォーターズさんのコンサートには行ってみたいと思います。
さあ、次はPFMです。今からライブ・アルバムを聴きまくってコンサートに備えましょう。


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