Apr.25,02 



   またまた、3月は原稿を落としてしまいました。お便りのコーナーを頑張ったんですけど、あれに力を入れ過ぎちゃった……ワケではないんですけどね。お便りのコーナーでもお伝えした通り、山崎さんのリクエストにお応えしてジャップス・プログレを特集するつもりだったのに、何とも悔しいし残念な限りです。残念な限りといえば、ヤフー・オークションも残念です。




残念
 きっとインターネットをご覧の音楽ファンでしたら、ヤフー・オークションをご覧になっていた方も多かったのではないでしょうか? ボクも実は2000年以降ですけど、オークションを利用するようになっていたんです。(まあ、結構利用するようになったのは2001年になってからでしたけれど。)とにかく中古市場でも滅多に見かけないレアなアイテムが廉価で出品されていたり、非常に魅力的なマーケットであったと思うのです。ボクもこのオークションで、ユーロロック・ハンドブックの2とか3を入手しましたし、ジャズ系の紙ジャケなんかは随分購入させていただきました。ボクなりにオークションで気を遣っていたのは、ボクの入札によって著しく相場を押し上げてしまわないようにするということでした。「高橋のヤツ、金にものを言わせて買い占めてやがる」という風になるのはボクの本意ではありませんし、マーケットの相場を乱してしまうのは気持ちのいいものではありませんものね。自分なりに中古市場の相場と、適正な購入価格とをレイテングして、その価格まで入札するという方法で、同オークションを利用させていただいていました。
 ところが2001年の中頃になると、相場は自分が想像している価格を遙かに上回っていくようになって、特にロック関係の紙ジャケはほとんどお呼びじゃない価格に跳ね上がっていってしまいました。しかし、その頃からジャズを集め出したボクは、マーケットでそれほど人気の出ていないジャズの廃盤モノを主にシコシコと入札しては揃えていったわけです。(もちろん、「リーズナブルだったら冒険で購入してもいいかな? 」なんてアイテムの場合、定価で買うのは余りにもリスキーですから……ということで利用させてもらったりもしました。)きっと、オークションまで駆使しなかったら、ソニー発売のマイルスやウェザー・リポートなんかは完全には揃えられなかったでしょうね。何しろソニーさんのジャズの初回限定の紙ジャケの場合、リリースする数が極端に少なかったりしますからね。残念ながら、ボクも数枚は最新のDDS仕様(俗に黒帯と呼ばれています)ではなくSBMのモノで涙を飲むはめになっています。それでも我ながら「よく集めたなあ」なんて思ったりして……。「アガルタ」という2枚組のアルバムに至っては、ほとんど存在しないらしいブックレット付きのを手に入れましたからねぇ。(こんなの喜んでるんだから、ホントにマニアだなあ。ちなみにこれは、弊社の部長がたまたま町の中古店で発見して買ってきてくれたものです。)
 しかしロックは既に高かったですね。ツェッペリンなんか発売からかなり経っていたこともあり、新品で買えたのは「フィジカル・グラフィティ」と「狂熱のライブ」のみで、ほとんどは中古でしか揃えられませんでした。(買おうと思った時は後の祭り……だけど当時はまだ、中古市場も安かったです。)しかし「天国への階段」で有名な「IV」だけは、どうしても手に入らずオークションで入手する羽目になりまして、結構な出費になっちゃいましたね……。ザ・フーも、発売と同時に「トミー」「4重人格」「フーズネクスト」というドラ級のアイテムは入手していて、それ以外の紙ジャケは去年の段階でも何とか入手していけたのですが、どうしても「フー・アー・ユー」だけが手に入らず、やはり少々プレミア付きの新品を入手する羽目になってしまいました。(当時既に高値を呼んでいた「ライブ・アット・リーズ」はやはり部長が中古を発見してきてくれて、リーズナブルにコレクションできました。)クリームは、どうしても手に入らなかったのが「素晴らしき世界」でオークションでもダメで、どうしようかと思っていたら再発されて「ラッキー」しましたっけ。クラプトンの「いとしのレイラ」も同様です。いずれにしても、紙ジャケは既に廃盤になっちゃったモノが多いので、どうしても中古やオークションに頼らざるを得ませんでした。(ホントは限定なんて言わずに、CDはLP仕様の紙ジャケがレギュラーなスタイルっていう風にならないものでしょうか?頻繁に再発されるというのでも良いです。その方が地球環境にとっても優しくないですかね。これだけコレクションが増えると、CDのスペースも生活空間を圧迫してきますよ。紙ジャケだと、ダブルジャケットでも2倍、シングルの薄型タイプならば3倍以上収納できちゃうのは、生活空間の狭い日本の住宅事情にもあっていると思いますよ。)そのオークションが終わろうとしてるなんて、やっぱり寂しいですよ……。

 どうしてヤフー・オークションが終わろうとしているかというと、出品料を4月15日から取る方式が導入されるからなのです。取りあえず、それから1ヶ月は10円なんですけど、それ以降は出品料の3%を出品毎に取られることになるそうです。これだと、出品者がいなくなっちゃうだろうなあ……というのがボクの見解です。購入者にも1%の落札フィーが取られるらしいのですが、これは売買が成立した上で納得ずくで支払うことになることから、あまり問題にならないかも知れません。しかしオークションは出品されるモノが全て売れるワケじゃありません。むしろ売れ残りばかりだと思います。出品者が売れ残り覚悟で、出品料を払ってまで出品するでしょうか? そうすると、多分、品揃えが著しく悪くなることが予想されます。すると、品揃えの悪いショップには消費者が集まらなくなるように、落札者のオークション参加が相当数減ると思われます。すると、希少価値のアイテムも安値で落札されてしまう可能性が出ます。そういう風になると、本当に需要のある稀少なアイテムの出品もほとんどなくなってしまうでしょう。例えば現在高値のツェッペリンの「W」は最低価格4000円に設定すると出品料が120円なワケですけど、これはすぐに入札されるから今だったらOKに見えます。(一頃は平気で1万円を超えてましたもんね。)しかし競合の落札者がいなかったら、これって定価の倍の価格です。もしも入札なしに1回転すると、再度出品です。もしも1回転してしまったアイテムは、次は落札者も警戒しますからねぇ……。だけど、これを下回るようになってくると、中古店で下取ってもらっても……という選択肢が出てきてしまう可能性は大です。かといって、希少性の少ないアイテムほど、落札者も慎重ですからねぇ。そう考えていくと、今度の出品に対しての料金の徴収はオークションの火を消す可能性が多大な気がするのです……。まあボクは既に結構収集してしまったので、被害はそれほどないというか・・・余分な出費が減る程度で落ち着きそうなんですけどね。これまで、出品物を閲覧するのも楽しかったオークションですから、それがなくなってしまうのはやっぱり寂しい……というわけです。ボクの場合は、この年末年始にかけて待望だったブレインチャイルド「Healing Of the Lunatic Owl」とウルフ「Night Music」を入手することができました。特にこの2枚はずっと探していたアルバムだったので、これさえ手に入ってしまえば取りあえずは心残りはないかなと思います。(これは結構自慢です。紙ジャケで出されちゃうかも知れないという葛藤もあったため、どうしても大枚をはたく気にならず……かといって廃盤市場でも年に1度お目にかかれるかどうかという貴重な代物ですからねぇ。それが信じられないほどの廉価で手に入ったのは、本当に嬉しかったですよ。)この2枚が紙ジャケ化(及びリマスター再発)を見送られているのは、それにふさわしいマスターが残っていないのではないか? というのが我々の見解です。(だからポリドールさん、出さないでね。でも出してもらいたい気もするし、うーん、複雑な気分だ。)

 今回は冒頭から横道にそれてしまったので、そろそろ本題にまいりましょう!


次から本題 →

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