フランク・ザッパ

  さてフランク・ザッパでした。全部聴けと迫られているようで食傷してしまうフランク・ザッパに朗報を感じたのは、秀五氏の友人からの有り難いアドバイスからで「ロックのリスナーだったら、まずここから聴いてみれば」という神の啓示にも等しい有り難い言葉です。それでも当初7枚ぐらいがセレクトされたのでしょうか……。ボクもその中の幾つかを聴かせてもらって「なるほど」という感じでした。彼の友人によると、それらはザッパがジャズやジャズロックに接近したアルバムだとか……。でもボクには、レコメン系の臭いも感じたりして……。レコメンを説明するのは難しいですけど、チェンバーロックという言葉は知ってるでしょうか? それもわからなかったら、どうやって説明しようかなあ……。構築的な音楽よりは、既存の音楽概念を逸脱することをポリシーにしたようなジャズロック的音楽といえばいいかなあ……。ちょっと、カンタベリーに近い臭いもありますけど……。
 ボクがザッパに興味を持ったのは、PFMやジェントル・ジャイアントのメンバーが好きなバンドや音楽としてフランク・ザッパの名を挙げていたからです。また、史実としてクリムゾンの「キングの宮殿」がビートルズの「アビーロード」をトップの座から引きずり落としたのは有名な話ですが、ザッパのアルバムもイギリスのアルバムチャートで「アビーロード」を引きずり落としたとか……。(時期的に見るとホット・ラッツでしょうかね。)ザッパはボクのようなリスナーには非常にアンダー・グラウンドな存在(プログレだって、相当にアンダーグラウンドですよね)のように見えますが、ザッパもそうやってチャートの表舞台で活躍した時期があったことは押さえておきたいモノです。

 ボクは、シンフォニックロック・ファンが聴くべきアーティストとしてザッパを推薦しません。ザッパの音楽は、構築的な美を追求した音楽だとは思わないからです。(まだ聴きはじめたヒヨッコのくせに「わかったようなことをいうな」とザッパのファンの方から、怒られちゃうかな……。)ボクもけしてオールラウンドではないですから、生理的に合わない音楽は存在します。ドイツの一連の電子音楽系は、プログレと括られていますけど、とてもクリムゾンやPFMと同じジャンルの音楽とは思えません。それと同じように現在は生理的に合わないアルバムが、ザッパのアルバムには存在します。きっと、ザッパのどのアルバムを聴いてもダメな人はダメでしょう……という気がします。     ただしブリティッシュロック経由の幅広くロックを聴けるリスナーや、ジャズロックのリスナーなら、聴くべき、または聴くことの出来るアルバムは存在します。例えば「ホットラッツ」です。
 このアルバム、一般的にはフランク・ザッパのジャズロックに接近したアルバムと評されているようですが、ボクはジェフ・ベック等々のようなギター・ロックとして聴くことが出来ます。(曲によっては、良い具合にヴァイオリンや管楽器もフィーチャーされていますしね……。)レコメン臭さも希薄ですし、割合に聴き易いアルバムだと思いますよ。(まだ聴き込んでいないので、責任は負えませんが)この分なら、今回の紙ジャケ再発のアルバムの中では「バーント・ウィニー・サンドイッチ」「ワカ・ジャワカ」「グランド・ワズー」「ワン・サイズ・フィッツ・オール」は、前記リスナーにならお勧めできそうなアルバムではないでしょうかね。



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