レインボー

 レインボーはご存じの通り、ディープ・パープルのリッチー・ブラックモアが「紫の炎」で脱退して結成したバンドです。特に初期2枚の「銀嶺の覇者」と「虹を翔る覇者」は廃盤市場でも人気が高く、黄金期のディープ・パープルの各アルバムよりも廃盤人気は高いようです。ボクはレインボー・フリークではありませんけど、上記2枚は押さえようかと思っています。一応以下に、発売アルバムリストを掲載しておきましょう。


●銀嶺の覇者
●虹を翔る覇者
●レインボー・オン・ステージ
●バビロンの城門(アーチ)
●ダウン・トゥ・アース
●アイ・サレンダー
●闇からの一撃
●ストリート・オブ・ドリーム
●ファイナル・ヴァイナル


 レインボーはかつて紙ジャケで発売されていましたが、今回は99年の新マスターを採用しているとのことなので、大幅な音質の向上が期待されます。



井上陽水

何と、あの井上陽水が紙ジャケ仕様で再発されます。
 

●断絶/井上陽水
●揚水II
●センチメンタル/井上陽水
●揚水ライブ
●もどり道/井上陽水
●氷の世界/井上陽水
●二色の独楽/井上陽水


 このページで井上陽水を取り上げるのは、唐突だと思われるかも知れませんけど、ボクが当時本格的にプログレから足を洗うキッカケになったのが井上陽水だったのです。それは「氷の世界」でした。当時ボクは高校生で、カトレヤという喫茶店を溜まり場にしていました。何人かの「親友」と呼べる友達と、それに関連する多くの仲間がこの喫茶店を中心に集まっては、将来の夢や女の子の話や、時には軟派などもしながら……語り合ったものでした。そしてその喫茶店で流れていたのが、井上陽水を中心としたニュー・ミュージックと呼ばれるフォークソングを斬新なアレンジで進化させたような新しい邦楽だったわけです。ボクはプログレが好きでしたが周りに語り合える仲間はいないし、それに類する書籍や雑誌もありませんでした。またボクの音楽の技量ではとてもPFMをコピーするのもムリでしたし、プログレをやるための音楽仲間もなかったのです。そんな時、耳に入ってきたのが陽水さんのアルバム「氷の世界」でした。当時としてはとても斬新なアレンジで、まるでプログレのような響きを持ったアルバムでした。プログレのようなアレンジを持った音楽でありながら、ギター1本で引くことも出来れば、ギターのコピーならば難なくチャレンジ出来るのです。周りの仲間も徐々に染まっていったため、ボクらの間で陽水は瞬く間に流行っていきました。孤独に聴いていたプログレ時代とは違って、趣味を共有できるのは素晴らしいことでした。そしてボクは完全にプログレから離れていくのですが……。このアルバム「氷の世界」は当時の和製プログレだとボクは思っているのです。言ってみれば、イタリアの歌ものプログレみたいなものと言っても良いかも知れません。この和製プログレに非常に貢献したのが、同アルバムのアレンジャーである星勝というアーティストでした。上記アルバムの内、プログレのような……ということでお薦めできるのは「氷の世界」と「2色の独楽」ですが、その他のアルバムもとても出来の良いアルバムです。今回の紙ジャケ再発を期に聴いてみてはいかがでしょうか?



ネクサス・ニュー・リマスター・シリーズ

  久しぶりにキングより、プログレッシブロックが発売される模様です。全10タイトルで、192KHzの21bitリマスタリングのデジ・パック仕様とのことです。発売タイトルは以下となっています。

イン・ザ・ナイト
ブレイン・オブ・バランス
ワーズ


オーヴァーチュア
ステップ・イントゥ・ヴィエナ


ノイの城


帽子と野原


K
E
N
S
O
ケンソー


夢の報酬


レイン

 いずれも、かつてCDメディアのチェンジ時にはCD化されたアルバムです。(若干1枚、スティングレイだけはちょっと記憶にありませんけど。)今回の本シリーズは、1年前にキングより発売されたジャパニーズロック・レジェンドPARTIIの延長線上にある続編と呼べるものだと思います。(昨年発売されたのは、ノヴェラ/魅惑劇/サンクチュアリ聖域、ジェラルド/アイロニー・オブ・フェイト、スターレス/銀の翼、ブラック・ペイジ/オープン・ザ・ネクスト・ペイジ、美狂乱/パララックス、ケンソー/夢の丘、イースタン・オービット/ライヴ!ジャーニー・トゥ・ユートピア、フォー・ナイン/99.99/モア・オブ99.99の10タイトルでした。)今回はノヴェラから3タイトルですが、後者2タイトルはメンバーの相次ぐ脱退によりオリジナル・メンバーは平山輝継1人になってしまったプロジェクト色の強い2枚となっています。前者イン・ザ・ナイトは昨年発売の2枚に比較すると分が悪いですが、彼らの代表的アルバムの1枚と呼ぶことの出来るアルバムでしょう。

 

 ヴィエナはジェラルド、アウター・リミッツ、アフレイタス、ノヴェラの4つのバンドのメイン・アーティストが結集して結成されたスーパーバンドと評されています。確かにボクのお気に入りアウター・リミッツの塚本氏によるキーボード・オーケストレイションを含めて、かなりレベルの高いシンフォ系サウンドといえるでしょう。しかし、アウターのイタリアン・プログレ色を期待してしまうとちょっと違うかなあ……。彼らのアルバムは確か、CDへのメディアチェンジ時に発売されて以来長い間廃盤状態が続いていました。そのためボクも、ベスト盤的なアルバムでしか彼らのサウンドを聴く機会がなかったので、今回の再発はちょっと楽しみにしているのです。

 

 平山輝継の「ノイの城」はノヴェラのリーダーだった同氏のソロ名義でのデビュー・アルバムです。もう1枚ソロ作を挟んで現在のテルズ・シンフォニアに続く最初の1歩となったアルバムでもあります。現在の同バンドは、ノヴェラと比較ならないほどシンフォニック色の強いバンドとして有名だと思います。それは同氏が元々ファンタジックな音楽を指向していたからに他ならないとか……。同アルバムはコンセプト・アルバムであり、フループの初期にも通ずるようなロマンチックなアルバムだとか……。これも国内盤は長らく廃盤状態でしたので、是非この機会に聴いてみてはいかがでしょう?

 

 アイン・ソフは何しろ「妖精の森」が有名で、ボクも大好きなアルバムです。その彼らのセカンドに当たるのが、本作「帽子と野原」なのです。ボクも随分長いこと入手しようと努力しましたが、廃盤になって久しいことと、人気バンドであることなどから、ついに入手できずに今日を迎えました。そのアルバムがハイビット・リマスターにて再発されるなんて、本当に有り難いことです。1stは真性のシンフォニックな「どプログレ」でしたが本作はジャズロック色が強いとか……。同バンドのキーボーディスト服部氏は、後に99.99でハイレベルなジャズロック/フュージョン方面に向かうわけですが、そうした趣向が同作では強く出ているのかも知れません。アイン・ソフ自体が元々、バカテク・バンドだったことを考え合わせると納得という感じではあります。もしも、同バンドを体験していないリスナーの方がいらしたら、アイン・ソフは必聴ですよ。

 

 ケンソーとページェントは言わずもがなのジャップス・プログレの大物。両作も長らく廃盤状態が続いたため、以外と聴いたことがない人が多いかも知れません。後にジャズ・フュージョン色が強くなるケンソーですが、本作の頃のケンソーは十分プログレッシャーが対応可でハイ・クオリティーです。ページェントの同作はリーダーの中島一晃氏が脱退した以降の新生ページェントで、確かによりジェネシス色の強い「螺鈿幻想」に比較するとボーカル色が前面に出ていますが、ボクは永井博子(達郎コンサートで紹介した大木リサさんと同じ人です)さんのボーカルがメチャメチャ好きなんです。彼女は本当に上手いよなあ……。だから、このアルバムも大推薦です。以外とページェントのジェネシス色は十分に残っていますよ。

 というわけで、今回のネクサス・ニュー・リマスター・シリーズは、プログレッシャーには特にアイン・ソフケンソーページェントを推薦しておきましょう。

  まだまだあるんだな →



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