ソニー・ロリンズのコンサート(ジャズです)
 今月、2つのコンサートに行って来ました。そのうちの1つ目がソニー・ロリンズのコンサートでした。ご存じの通り弊社は新宿御苑にあるので、厚生年金会館のコンサートは非常に都合が良いのです。ソニー・ロリンズはジャズ・ジャイアンツと呼ばれる通りジャズ界の巨人です。それだけに、ジャズを聴いている者としては1度は聴いておくべきだろうということで行くことにしたのです。
 しかしジャズのコンサートは、ロックと随分違うんですね。チケットを切ってホールへ入ると、まずその違いにとまどいます。ロックのコンサートだと色々なモノを売ってますよね、普通は。曲がりなりにも厚生年金会館でやるアーティストは、けして小者ではありませんからね。(だからジャズ・ジャイアンツだって。)ところがTシャツとパンフレットだけなんです。ボクらは「当然、サイン色紙付きのアルバム」を狙っていたのですが……そんなものはどこにもない……。と思ったら、向かって右隣の横の通路前でアルバムは細々と売ってました。しかしサインはなし……。普通、こんなコンサート会場まで来て、サインもついてないアルバムを買います? 買わないでしょう。サインが無くても、特製ブックレットを付けるとか?なんか出来ると思うんだけどなあ……。

 サイン狙いは肩すかしを食わされたので、早速座席に向かいました。すると目に入るのは非常にシンプルな楽器編成とPA。「あんなPAで、大丈夫かいな! 」と思わず声も出ちゃうほど貧弱です。なんか、だんだん、心細くなってきたなあ。

 そしてコンサートが開始されると、ボクらの席が2階の前の方だったせいなのか? 音が小っちゃぇー! のです。普段、シナリオ書きながら聴いてるジャズの方がよっぽど音がデカイですよ。(でも、電話のベルが聴こえなくなっちゃうほど大きくはないです。)そのぐらい小さい。「げっ、これがジャズのコンサートなのか! 」と驚きました。すると、弊社秀五氏によると「ライブ・スポットはメチャメチャデカイよ」ということで、するとやっぱりPAがショボイのか??? 初めてのジャズのコンサートなので比較が出来ません。ただ、ボクたちのようにブーたれてる人は他にいないので、ホールのコンサートはあんなものなのかも知れませんね。
 何曲か?過ぎてから思ったのは、「ジャズの醍醐味はソロの応酬」と聞いていた割には、どうもソロのバリエーションが少ないなあ……ということでした。今回のコンサートの楽曲はヴァリエーションが少ないのか?テンポも似通っているような感じがしたし……。まあ、ロリンズ翁は齢70歳の高齢ということもありますし、あの年齢とヨボヨボな感じからは想像もできないエネルギッシュなサックス・プレイは感心させられましたけどね。ラストのロリンズの名作と名高いアルバム「サキソフォン・コロッサス」の1曲「セント・トーマス」では、場内は盛り上がりまくってました。しかしここでもソロのヴァリエーションが少なくって……。こんなこと思っているようじゃ、ジャズファンとはいえないんだろうなあ……と、つくづく感じる今日この頃です。



難波弘之コンサーツ

 もうひとつが、11月21日に行われた難波さんの25周年記念コンサートです。今回のコンサートはセンス・オブ・ワンダーのレギュラー陣に、我が桜庭(格闘家じゃありません)君とデュオで頑張っていた下田武雄(dr)が参加してのコンサートでした。それでいったい何をやったのか? というと、これまで難波さんが関係したボーカリストたちを招いての再会コンサートなのです。オープニングの金子マリさんを筆頭にザバダックの人+大木リサ!!、レッド・ウォーリアーの人とか等々が登場して、それぞれ30分づつぐらいステージをこなしたのですが……。金子さんは「ワンダフル・ワールド」がモロのジャズで結構巧かったですし、生の大木リサさんの歌が聴けて嬉しかったり、レッド・ウォーリアーの人は「悪魔を哀れむ唄」が「まるで学園祭みたい」だったりしたのですけど、ここまでは「今日はボクの聴きたい難波さんのコンサートじゃないのかなあ」なんて思っていました。それでも難波さんのキーボード・プレイはやっぱり凄いですし、これで終わりかなあ……なんて思っていたら、何と登場したのが「山下達郎」その人なのです。ボクは昔っから達郎さんの大ファンで、中野サンプラザのコンサートではクラッカー鳴らしていたほどです。(はじめて達郎さんのコンサートに行った時、「心臓に指鉄砲〜(すいません、タイトルを知りません……ボクは曲のタイトルを覚えるのが苦手で)」の次に場内の何割かがクラッカーを鳴らしたんですよ! 心臓が止まるかと思いましたね。それ以来、達郎さんのコンサートにはクラッカーを持っていくようになったんです。彼のコンサート初心者がビックリする顔を見るのが楽しかったなあ。)達郎さんが売れてからはチケットを取るのもままならずに、達郎さんのライブなんて20年ぐらい見てないんじゃないかなあ……の達郎さんが登場です!「ウソだろう!」状態です。難波さんのコンサートを見に来たのに、達郎さんに興奮してしまってすんまそーん!

 

 プログレの部屋に遊びに来る人の中に、どれぐらい達郎さんのファンの方がいらっしゃるのか知りませんけど、実は達郎さんはブリティッシュロックが好きだったんですぜ。これまで山下達郎といえば、アメリカン・ポップ大好きアーティストだと誰もが思ってたんじゃないですか?だけど彼は、その前はブリティッシュだということがこのコンサートで判明したのです。何と言っても……まず2曲目にやった曲が「サテンの夜」ですよ、あなた。あのイントロが鳴り始めて、ボクらは思わず雄叫びを上げてました。(コンサート会場にいた方、あの時に叫んでたのが高橋兄弟です。)1曲目は何だか知りませんでしたけど、ヴァン・モリソンとかの類だと思います。達郎さん曰く、「今回のメンツがブリティッシュな面々だからブリティッシュをやらせてもらいます」といって始まったライブでした。そしてサテンの夜ですからね。痺れます!達郎さん、ムーディー・ブルースを聴いてたんだと思うと、メチャクチャ嬉しかったですね。あの頃、ムーディーズなんて聴いているヤツは変人扱いだったですから、達郎さんも変人だったんだと嬉しくなりました。
 更に3曲目は「シェード・オブ・ペール」=青い影。何と達郎さんは、同シングルを2枚も買ったそうです。1枚目がすり切れて粉を吹いてしまったので、2枚目を買ったんだとか……。当時はボクの周りでプロコル・ハルムなんて聴くヤツはいなかったよな。ディスコでチークタイムの曲だと思ってるぐらいで……。まあ、チークタイムは良いですけどね。何でも達郎さんは元々、ブリティッシュの人だったんだそうです。ホリーズが大好きだったそうで、グラハム・ナッシュが脱退してアメリカに行ったときに自分も付いていったと話しておられました。うーん、そうするとCSN&Yとかに行ったんだろうなあ。難波さんのコンサートなのに、達郎さんに感動してしまうのは難波さんに失礼なんですけど、やっぱり嬉しいモノは嬉しいです。素直に喜ばせて下さい。

 しかし場内の人は、どう思ってたんでしょう?意外とノリの悪い人もいたりして……難波さんと達郎さんの関係を知ってたら、それはそれで達郎さんの登場は素直に喜べるんじゃないかなあ……と思うんですけどね。

 実は次からが今月のプログレ →



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