オリジナル紙ジャケ・シリーズ
 うわあ……すごい駆け足になってきたぞ。さて最後にプログレッシブ・オリジナル紙ジャケ・シリーズについて。
 EMIの持つカタログは(ヴァージンやカリスマ等傘下のカタログを別にすると)以外と、マニアが血眼になるタイトルは多くないような気がするのです。(実際には沢山あるのかなあ……。とにかくEMIは再発しないので、その全貌がつかめないと言うのもあります。)まあ、純粋なプログレ作じゃないから、フロイドがあれだけの成功を収めたというのもあるのでしょう。カリスマ・ヴァージン傘下のジェネシスも、産業ロック色を強めて世界的な成功を掴んでいますしね。
 ただ全貌が掴めないだけに、プログレものの再発をしなかったEMIがプログレッシブロックを再発することに意義があるのです。
 今回再発されるアルバムの中では何と言ってもグレイテスト・ショー・オン・アースの「ホライズン」が絶対的なお薦めです。多少ポップなプログレと言われる同作ですが、ボクには「どプログレ」にしか聞こえません。十分シンフォニックにしてドラマチック。確かストリングスも導入していたはずで、メロトロンも使っていたはずです。目玉ジャケットで有名ですけど、その知名度に負けない完成度は、これまで日本盤が出なかったのが不思議なほどです。
 残りの3枚を「どのよう」に表現したら良いモノか……。例えばエドガー・ブロートン・バンドはプログレッシブといえばプログレッシブなんですけど、けしてシンフォニックではありません。破天荒さでは、ある面でザッパに共通するところもありますが……フラワーっぽかったり、コラージュっぽかったり、チープなビートっぽい曲もあったりと、もうプログレと言うよりは前衛的……かといって、バリバリのサイケでもなければ、アバンギャルドでもないという……まったく形容の仕様のないバンドです。
 シド・バレットの「帽子が笑う……不気味に」は、ボクは聴いたことがありません。ただ、バレットがフロイドの1stアルバム「夜明けの口笛吹き」に参加して多くの楽曲を提供していますので、そのラインで攻めているとすれば、サイケデリックで多少ポップなアルバムだという風には予想されます。
 もう1枚オムニバスアルバムも同時発売されるようですが、そちらの情報は一切ありません。どなたか、ご存じの方はいらっしゃいませんでしょうか?


 というわけで、今回の「プログレの部屋」はいかがだったでしょう。いやあ、これだけご紹介するだけで、結構な分量になってしまいました。どうか、みなさんのプレグレ・ライフに少しでもお役立て下さい。それではまた、次回!


←PREV

高橋 宏之


INDEX HOME