暖かくなってきましたね。みなさん、お元気でしょうか?
 頑張って、プログレしてますか?
まずはルネッサンスライブ報告から
 ルネッサンス、来日しましたね。みなさんはライブに行かれましたでしょうか? ボクはお陰様で、しっかり行って参りました。いやあ、素晴らしかったですねぇ……ルネッサンス。オリジナル・メンバー(もちろん第2期のですけど……まさかアニー・ハズラムのルネッサンスが第1期だと思ってる人はいないでしょ?)のジョン・タウト(key)とジョン・キャンプ(b)が不参加であるのは寂しかったです(2人とも当時のアルバムでは、ルネッサンスのバンドサウンドの核と呼べる貢献をしていましたからねぇ・・・ジョン・タウトの印象的なピアノは当然として、実はジョン・キャンプのクリス・スクワイア張りのうなるようなベースもルネッサンスの大事な要素の1つでした)けど、テレンス・サリヴァンにマイケル・ダンフォードと、もちろんアニー・ハズラムが新宿厚生年金にやって来たんです。他、ミッキー・シモンズ(key)等のサポートが入って、ダブルキーボード構成での来日でした。

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 当日我々は18時40分頃新宿厚生年金会館へ向かいまして、ボクと弟の秀五氏、プランニング・スタッフの進藤君、それに元デジャ・ヴの桜庭君とで、待ちに待ったルネッサンスのライブということもあり、話が弾むこと弾むこと……。しかし桜庭君が行きたがるなんて、ちょっぴり意外でしたねぇ。割とテクニカルなサウンド指向の彼なので、何と言ってもアニー・ハズラムのクリスタル・ヴォイスが売りのルネッサンスのライブに行きたいというのには驚きました。まあ、彼の楽曲も色々なタイプがありますし、考えてみれば昔「ビヨビヨ」のサントラでアニー・ハズラムを使おうか? という話があって「あの時、確かに彼、まんざらでもなかったねぇ」なんて秀五サンと話していると……もう会場に到着です。いやあ、新宿厚生年金会館でのライブはホントにありがたい。何しろ、会社がすぐ目と鼻の先なので、ちょっと仕事を抜け出して来ることが可能なのがありがたいですね。(その分は、後から取り戻してますから、けしてサボりではありませんよ!)席は前から10列目……「おお、これは近い」と思わず声が出てしまいました。ちょっと後ろを振り返ると、KENSOの清水さんを発見!という訳で、やっぱりルネッサンスはビッグネームなんだなあ……なんて、しみじみ考えていると、もう開演時間です。

 開演時間よりも少し遅れて、ルネッサンスが入場です。オープニングの「カーペット・オブ・ザ・サン」のイントロが演奏されただけで……「おお、カーペット・オブ・ザ・サン! 」と、鳥肌が立ちました。正しく「シンフォニック・ロックとはルネッサンスのことを指して言うんだ」ということを思い起こさせるオープニングです。(でも本当はプロローグからやって欲しかったなあ……。その代わりといっては何ですが、プロローグのオーケストラ・バージョンがメンバー登場の前にPAから流れ出して、会場をシーンとさせてましたけどね。)それにしても、最近のライブ・アルバムを聴いて心配していたアニー・ハズラムの声の衰えは全く感じられませんでした。素晴らしい声質と声量、そしてルネッサンスの楽曲です。中盤(もう後半だったか?)のハイライトは何と言っても「マザー・ルシア」です。アルバム「運命のカード」の中の代表曲というだけでなく、ルネッサンスの全楽曲中でも屈指の名曲であるマザー・ルシアの導入部のミステリアスさ、中盤以降のダイナミックスな展開がオーディエンスを圧倒します。ボクもコーラス部では思わず口ずさんでしまいました。「クラーイ・フォー・ユー! 」ああ、なんて幸せなんでしょう。この曲、結構間奏部が長いんですけど、全くダレることもありませんでした。本当はセットリストも載せたいところなんですけど、覚えていないんですよ……。コンサート中、ルネッサンスに身も心も捧げてしまったような……ライブでのこんな気持ちは初めてです。結構、色々なコンサートを見てきたつもりなのに……。間奏部のアニー・ハズラムの優雅な舞いにも魅せられていましたっけ。そして「あっ」という間に……ラストでした。確かシェラザードの「トリップ・トゥ・ザ・フェア」だったと思います。間奏部で、メンバーそれぞれのソロを組み入れるという「ラスト曲おなじみ」の演出でした。しかし、よく考えてみると、「最近のライブって、以外とこういう演出はしなくなってたなあ……」なんてボンヤリ考えてたりしてましたっけ……。(何しろライブから、1週間以上経過してるもんですから、記憶も薄れてきてます……でも、ライブのディスクなんかを聴いていると、あの時の興奮は未だに甦ります。)そんなこと思っているクセに、メンバーが舞台中央に集まった時は「えっ、もう終わり? 」と思ってしまいましたね。ライブが充実し過ぎているので、時間の経過を感じないというか……。でも時計を見たら「もうこんな時間なのか」って感じでしたね。もちろん、拍手の嵐。(実はラストはトスカーナの曲だったらしいです。でもトリップ・トゥ・ザ・フェアしか覚えていません。不覚……。)

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 アンコールのルネッサンスも素晴らしかった。1曲目に登場したのはオリジナル・メンバーの面々。オリジナル・メンバーによるアコースティック・ルネッサンス・ナンバーという憎い演出です。「アイ・シンク・オブ・ユーは名曲だなあ……」としみじみ感じさせられます。アコースティック・ギターとパーカッションという編成で、しみじみと聴かせます。こんなシンプルな編成でも、しっかり聴かせるのは演奏の確かさと、楽曲の良さと、そしてアニー・ハズラムの歌の素晴らしさによるものでしょう。
 そしてアンコール・ラストはアーシュ・ア・バーニング(邦題・燃ゆる灰)で、アンコール曲としておなじみと言えましょう。この曲が始まって、ボクは本当にトリップ状態です。アルバム・プロローグが72年に発売され、それを発売日に購入しました。以来、ブランクはあるものの約28年間、ルネッサンスのファンでした。当然2nd「燃ゆる灰」もリアルタイムに付き合いました。レコードが削れてしまわないように、普段はオープンリールで楽しんできました。そんな燃ゆる灰の中でもお気に入りの「アーシュ・ア・バーニング」が28年の時を隔てて、ライブで体験できるのです。この感動は言葉では言い尽くせません。これまでもトリップ状態でしたが、さすがにこの曲のラストでは涙が止まりませんでした。ありがとう、ルネッサンス!ありがとう、アニー・ハズラムというライブでした。

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 今回のライブを見て思ったのですが「さすがルネッサンス」はファン層が幅広い!ということです。ボクはルネッサンスをプログレというジャンルとして聴いてきましたが、ルネッサンスはそうしたジャンルを越え広いファン層に支持されているようです。ボクたちの前の席ですが、親子と思われる女性2人連れが、開演前に仲良く会話をしていたりして「ルネッサンスのライブには、こういうファン層もやってくるんだなあ……」と、何だか不思議な気持ちでした。しかし考えてみればルネッサンスは、シンフォニックではあるけれども十分にポピュラリティのあるバンドです。けしてプログレの枠内だけに納めておけるバンドではなかったのですね。考えてみればボクだって、思い出したようにカーペンターズが聴きたくなったりするわけですから……。(マニアにも、一般の洋楽ファンにも受け入れられるというのは、ゲーム業界でボクらが目指しているものでもある訳で、それを実現しているルネッサンスってやっぱりスゴイですね。)そんなわけで、とても感動したルネッサンスのライブでした。


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