ジェスロ・タル
 ジェスロ・タルは、イアン・アンダーソン(ボーカル、フルート)ミック・エイブラハム(ギター)グレン・コーニック(ベース)クライヴ・バンカー(ドラム)で製作した1stアルバム(68年)を皮切りに、その栄光のバンドの歴史を本格的にスタートさせます。
 2ndでは、脱退したミックからマーティン・バーレ(ギター)にメンバーチェンジしするなど、初期のタルは流動的なメンバー構成だったようです。3rdではオリジナルメンバーのジョン・エヴァンス(キーボード)が合流し、それまでのブルーズとジャズを融合したかのような音楽性が、いわゆるブリティッシュロックへと昇華されていきました。
 タルでは、これまで「ついぞ言及されてきません」でしたが、シアトリカルなブリティッシュロックを表現したことが特徴になっていると思われ、そのシアトリカル性が顕著に現れたアルバムこそ、4th「アクアラング」と見ますがどうでしょうか? このアルバムは一種のコンセプトアルバムだったようです。(聴いた印象では、あまり感じないのですが・・・、LPではA面がアクアラングサイド、B面がマイゴッド・サイドとなっていたそうです。)そして、いっそうコンセプトメイクに拍車のかかった5th「ジェラルドの汚れなき世界」が発表されます。一部の隙もないジェスロ・タル・サウンドの完成を見たアルバムと言っても良いでしょうね。弊社のアメリカ人プログラマー(プログレマー?)ジェラス・ハインは同作が一番のお気に入りら
しいのですが・・・。

 これが今回発売されるジェスロ・タルのレジェンド・シリーズの全貌です。これまで、ジェスロ・タルの国内発売は待望されていたものですから、とても有り難いことには違いありませんけど、どうして「パッション・プレイ」が発売されないのか? とても納得出来ない気持ちです。そのトータル性といい、オリジナル性といい、文句の付けようのないアルバムだと断言できます。非常に緊張感の高いインタープレイが随所に顔を出し、バンド一丸となった演奏力にも目を見張らせる完成度の高いアルバムなのに・・・。ちなみに、同アルバムは全米第1位に輝いてもいるのです。更にエディー・ジョブソンが参加して話題になった「A」(80年)なんかもリリースして欲しいところです。
 それにしても、CDへのメディアシフトの初期に20周年記念盤として発売されてから、廃盤のままだったジェスロ・タルが国内発売されることに対しては、素直に喜びたいと思います。

 突然、怖ろしい・・・じゃなくて、とんでもない情報が入ってきましたのでお知らせします。な、な、なんと11月にストレンジ・デイズ・プレゼンツ「イタリアン・ロック・レジェンド・シリーズ」なるものがリリースされる模様です。ストレンジ・デイズってブリティッシュロックの専門誌じゃなかったっけ? なのに、イタリアの紙ジャケ・リイシューシリーズまで手掛けるとは、ストレンジ・デイズ恐るべし。・・・と、それはいいんですけど、ボクの大好きなイタリアンロックが紙ジャケの日本盤で、しかもハイビット・リマスターで楽しめるなんて嬉しすぎます。詳細は次回、お届けする予定。

今月はまだ続くよ →

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