岩本さん お便りありがとう!

青:岩本さん
黒:ヒロ高橋


 これも、ずいぶん前に頂いたお便りです。ホントにご返事が遅れまして失礼しました。

 はじめまして、岩本と申します。神戸在住の大学1年生です。
桜庭音楽の大ファンです。


 どうも、はじめまして。桜庭君の大ファンとは嬉しいですね。ボクも桜庭君の人柄も音楽も大好きです。

 知ったのはゲーム音楽ですが、デジャヴの頃の音楽も好きで話によると、当時ライブ活動をさかんにされてたようですが、現在はどうなんでしょうか。死ぬまでには、桜庭さんの音楽を生で聴きたいです


 そうですか、桜庭君の音楽に傾倒するきっかけはゲーム・ミュージックでしたか? ボクらが桜庭君と出会ったのは、「ビヨンド・ザ・ビヨンド」のゲーム音楽が最初でした。それまでのボクらはジャップス・プログレに偏見を持っていました。ボクが音楽にのめり込んだ頃、日本の音楽と洋楽とは差がありすぎたからです。だって片や「サージェント・ペーパーズ〜」をやっている頃に、片やGS(グループ・サウンズ)だったわけですからね。演歌や歌謡曲も泥臭かった時代でしたし、日本のポップスも洋楽のコピー……そんな時代でした。その考えを引きずってたもんですから、日本人がシンフォニックロックをやっていると聴いた時は、どうもしっくりしませんでしたし……。だってシンフォニック=オーケストラやストリングスって、もろ西洋音楽ですよね。本格的なシンフォニックロックが日本発でリリースされるのがイメージできませんでした。しかし実は日本にも凄いプログレバンドがあったと、桜庭君と知り合って以降に知ることになります。

 70年代の後期に活動していたマンドレイク、美狂乱、新月等々はオリジナリティのある素晴らしいバンドであったことを90年代に知ることになりました。特にマンドレイクは、後にP・モデルを結成する平沢進さんがリーダーの和製キングクリムゾン(初期)を彷彿とさせるバンドで、ブートのようなライブ音源しか残っていないのが残念なバンドです。そうしたジャップス・プログレ界に80年代後期に登場したのが、桜庭君擁するデジャ・ヴでした。「ビヨビヨ」で作られた楽曲は本当に素晴らしかったですし、サウンドトラックもとてもゲーム音楽とは呼べない本格プログレ作でしたよね。ゲーム音楽を意識した楽曲がプレイヤー指向を抑制したのか? とても端整でドラマチックなアルバムに仕上がりました。ゲストでプレイしていただいた難波弘之さんと知り合いになれたのも嬉しかったなあ……。それ以降、プログレ作としては「シャイニング・ウィズダム」「シャイニングフォース・III」とサントラとしてリリースしていますが、その両作はプレイヤー桜庭が強く出たアルバムとなっているというのがボクの評価です。

 ライブの方は最近、ご無沙汰の状態です。本人はやりたがっているのですが……。ボクはシルバー・エレファントでのライブを見ています。バンドの頃ではなく、下田君というドラマーとのディオでした。ライブをやるためのメンバーが集まれば、ライブ活動も再開しそうなんですが……。やはりプレイヤーとしての技量が高い分、彼とやれる技量のミュージシャンが見つからないというのが現状のようですね。でも、本人の意欲は失われていないので、いつか見られる時が来るかも知れませんよ。


 あと、「戯曲音創」のようなソロアルバムを是非また出してほしいです。
もし機会があればお伝えください。



 桜庭君も。チャンスがあればソロアルバムのリリースを希望しています。しかしサントラ製作の場合は制作費の面とか、スタジオとかで有利なものですから、そういう環境が揃わないというのが現状のような気がします。


 昨日は東京に行き、あちこち探し回って「Progressive in Battle`88」と「クライムシンジケート」デジャヴの「バロックインザフィーチャー」(日本盤)を手に入れることができました。


 これはまた、レアなところをゲットしましたね。前出2作は当然廃盤ですし、中古市場は高値安定といったところですから、随分出費されたと見ますが……。どっちのアルバムだったか? フェスタ・モビーレやPFMを当時のジャップス・プログレのトップ・スターたちが、これでもかの演奏を聴かせてくれていて嬉しくなります。「バロック〜」は桜庭君を起用するきっかけになったアルバムで、ボクも思い出深いです。


 桜庭さんの現在の活動の中心は東京ですか。近況を教えていただけるとうれしいです。
個人的なことになってしまい申し訳ありませんが、どうかよろしくお願いします。



 桜庭君の活動拠点は東京です。現在、ボクたちの製作している「黄金の太陽」の音楽を作ってくれていますし、他にもTVの音楽等をやっているようです。「黄金の太陽」はRPGなのでオリジナル・サウンドトラックを製作する可能性もあるでしょう。TVの方も実写モノからアニメまで、幅広くこなしていて、そちらの方のイメージ・アルバム等も発売される可能性は高いです。そういえば、劇場版のアニメの方の作曲もやっていると聞いたような……。
 とにかく彼は、非常に才能豊かなコンポーザー&ミュージシャンですから、まだまだ活躍し続けることと思います。どうかこれからも、応援よろしくお願いします。

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高橋宏之


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