村田さん お便りありがとう!

桃:村田さん
黒:ヒロ高橋

ヒロ高橋様

 あけましておめでとうございます。

おめでとうございます。(って……実はこのお便りは、年明け早々に頂いたんですが、ご紹介がこんな時期になっちゃいました。とても申し訳ない。)

 新年一発目の氏原さんのお便りを読ませて頂き、自分とほとんど同年代の方だと分かり、感激しました。私は以前にもメールで書いたように、中学1年だった79年に初めてムーディーブルースの「童夢」と「セブンス・ソジャーン」でプログレに目覚め、当時リアルタイムで聴けた唯一のプログレだったフロイドの「ザ・ウォール」を夢中で聴いていたものでした。その時に「軽音楽をあなたに」で流れた「クリムゾン・キングの宮殿」を聴いてその手の音楽に完全にハマったのですが、やはりあの恐ろしいジャケットに引いてしまい、結局レコードを購入したのは高校2年でした。高校では途中、ブラック・サバスやジューダス・プリースト等のヘビメタも同時進行で聴いていたのですが、85年の大学入学時にその当時はまだ出たてのCDプレイヤーを購入し、早速初めて購入したのがジェネシスの「そして3人が残った」(何でこのアルバムだったのか、今でも覚えていませんが)で、再びシンフォニック系の音にどっぷりとつかり、現在に至っています。最近、怒濤のようにCDを購入していますが、やはりこれは「プログレの部屋」の影響が多大です(笑)。

 怒濤のような消費に、プログレの部屋が一役買ってしまってましたか? それにしても、うーむ……プログレ道は奥が深いというか、知れば知るほど深みにはまっていきますよね。

 前回のメールで書きませんでしたが、VDGG初体験で「Pawn Hearts」を聴いたのですが、はっきり言ってびっくりしました。こんな音は聴いたことがなかったです。そして評判とおりにスペイシーかつオルガンの荘厳な響きにうっとりしました。ピーター・ハミルの声質にも、予想していた(もっと渋いのかと思ってました)ものとまったく異なっていたことも驚いた理由の一つかもしれません。でも、ホントにこのアルバムは良いです。他のアルバムももっと購入したいと思います。

 是非試してみて下さい。VDGGの場合は個性が強いバンドなだけに、1枚肌に合えばほとんど問題なく気に入ってもらえると思いますよ。ピーターハミルのソロは、VDGGよりもアコースティックな面が強調され、よりハミルのプレイベートな音楽となっているのでVDGGを期待すると肩透かしを食うかも知れません。しかしVDGGのバンド一丸となった怒濤のようなアグレッシブさを除けば、以外と音楽性には共通したものがあります。機会があったら「フールズ・メイト」辺りから試してみて下さい。

 ところで、昨年末の「20世紀最後のリイシュー」で紹介されていたユニバーサルのブリティッシュ・ロック・レジェンド・シリーズですが、早速ムーディーブルースの「童夢」「セブンス・ソジャーン」の2枚を皮切りに、メロウ・キャンドルの「抱擁の歌」を購入、そしてたった今グレイシャスの「グレイシャス」を購入してきて、聴きながらこのメールを書いているのですが、これは「いい!」です。クレシダ、ジョーンジー、ニドロローグを愛聴している私には感動ものです。素晴らしいアルバムだと思います。たしかにプログレど真ん中ではありませんが、プログレ&ブリティッシュ好きの人なら絶対気に入る作品だと思います。それにしてもこの紙ジャケはいいですよね。どうもCDのプラケースが好きになれない私としてはLPを買いまくっていたころを思いだし、とても満足です。音質もクリアーだし。

 ホントに良いですよね、このレジェンド・シリーズは。もう既に市場では、6面開きの変形ジャケットで有名な「チューダー・ロッジ」がなくなっているようです。3月の特集でも書きましたとおり、紙ジャケはこれまでの常識とは別のセールスのされ方をするみたいですから、ジャケットの凝り方を参考に購入することをお勧めします。レジェンド・シリーズの第1回目に発売されたムーディーズにジェントルは、LP時代に親しんだアルバムですし、LPのない今、ミニチュアとは言えLPタイプのジャケットで楽しめるのは夢のようです。レジェンド・シリーズは第3回目まではリリースが決定しているようなので、しばらくの間は楽しみは続きそうです。(スタックリッジの山高帽の男も、やはり当時アルバムで持っていたアルバムですし……。)

 紙ジャケにハマったのはクリムゾンの紙ジャケ再発シリーズです。結局、「宮殿」(なかなか見つかりません。やっぱり購入する人が多いのでしょうね。)以外の「ポセイドンのめざめ」〜「レッド」まで全て紙ジャケシリーズで買い直してしまいました(笑)。あと、正月に高橋様も紹介していたゴング(これも初体験)の「フライング・ティーポット」、「エンジェルズ・エッグ」、「ユー」の3枚も購入しました。たしかに、予想していたより良かったです。けど、正直言うとあの、人をはぐらかしたようなボーカルはちょっと...です。インストのパートはめちゃくちゃかっこいいですけど。この3枚の中では「ユー」がお気に入りです。とりとめもありませんが、またこのような調子でどんどんプログレCDを買いまくりそうです。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 そうですか、クリムゾンを集めちゃいましたか! 今月には残りのディッシュプリン期の3タイトルがリリースされますので、ここまで集めてしまうと残りもゲットでしょうね・・・。もちろんボクもゲットします。ゴングは、LP時代に聴いた時はボクもピンときませんでした。それに、90年代にプログレへ復帰しての当初でしたら「面白いじゃない! 」という風には思えなかったかも知れません。実際に、そういうアルバムも結構あります。例えば「イースト・オブ・エデン」(今回1stが同シリーズでリイシューされましたよね)の「錯乱」という邦題のついた2ndは、93年頃に「ジャケットに引きつけられて」購入したんですけど、最初は結構アバンギャルドなジャズロックということで「好み」ではありませんでした。しかし今では「演奏もしっかりしてるし、展開も面白い」として、結構お気に入りだったりします。そういう意味では村田さんも将来的には気に入るかも知れませんよ。重度プログレッシャーとはそうしたものです。
まあ、サイケと言うだけでゴングを避けていたボク(元々の原因はLP時代の初期ピンクフロイドで、そんなはずはないとしつこく買い続けまして結局ダメでした……原子心母以降のイメージを求めすぎたんですね)ですが、今はゴングも聴けますしフロイドの紙ジャケリイ  シュー・シリーズも購入するつもりだったりしますし……。(良い悪いよりも、これってコレクションでしょうかね?)ゴングもプログレの名バンドに名を連ねるバンドではありますし、どうか村田さんもあきらめずにしばらく聴いてみたらいかがでしょう。それでは、またのお便りもお待ちしております。

 
村田 雅史

高橋宏之


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