山崎さん お便りありがとう!

桃:山崎さん
黒:ヒロ高橋

お久しぶりです。

ども、お久しぶりです。

空この冬2度の風邪を引き、今3度目の風邪を引きつつあります。キャメロットの皆様は風邪など引かれてませんでしょうか?

(実はこのお便りも2000年の12月に頂いたものでして、どうやら社内でも風邪が流行っていたようです。流感とは良く言ったモンです……。)
社内は風邪流行りみたいですが、おかげ様でボクは全く健康そのものです。社内で一番元気なんじゃないかというウワサがアルトか?ナイとか?

特集のアメリカンプログレ読ませて頂きました。いや、僕の知らないバンドが目白押し。僕はアメリカのプログレと言うと俗に「アメリカン・ハード・プログレ」と言う別名「産業ロック」が大好きで、こちらは良く聴いていたのですが、直球ど真ん中ストレートのアメリカン・プログレって聴いたことがないのです。アラン・パーソンズ絡みでピラミッドの何とかってアルバム出した連中は名前だけ耳にした事がありますがもちろん聴いたことはありません。北米ってくくりにするとRUSHなんかもありますが彼らの音はハードロックに近いのかな?とも。
不勉強ですね、僕。



いいえ、どういたしまして。氏原さんのご返事にも書きました通り、どうもボクは凝ってしまうと求道的になる傾向があって……。しかもメジャーものよりもマイナーもの……というクセがあるみたいなんですね……。まあ、そのおかげで本来ならリアルタイムで購入できたはずのヴァージンものなどを買い逃しているのですから、「なにをか、いわんや!」というヤツです。しかし予算には限りがあるわけですし、「あっちを立てれば、こっちが立たず」ということで結局何かは犠牲になっていたのでしょうから仕方ありませんか?
ボクが結構マーキーものの日本盤を収集したのは、やっぱり経験したことのないものへの好奇心というヤツです。ブリティッシュはそれなりに経験しましたけど、アメリカものは初めてでしたからね。かつて70年代にはフロックというバンドの同名アルバムが紹介され、聴いた記憶があるんですけど・・・これが全然ダメでした。それ以来アメリカものは聴いていなかったんですけど……。ユーロロックとして聴けるアメリカものがあるならと、購入したのがアメリカもの収集の始まりでした。現在は、イタリアのレーベル(だったと思います)のAKARMAがアメリカもの(アメリカだけじゃなくて、節操無くイタリアもブリティッシュもといった感じで精力的なんですけどね)を大量に発掘していて、聞いたこともないバンドが発掘されているものですからそれらがいったいどんなサウンドなのか?楽しみに購入しているところです。(やっぱり相変わらずマイナーものを買っちゃうんですねぇ。)


さらに不勉強さに輪をかける発言ですが「VDGGって聴いたことがありません」許してください、許してください。
「プログレの部屋に遊びにいらしている方でバンダーグラフ未体験の方は少ないと思いますが……」(ヒロさん談)すみませんすみません。これから機会を見て聴いてみますので許してください。言い訳はしませんが、他にも聴きたいものが多くて……。いずれ聴きたいバンドではありましたが、今回のヒロさんのレビューで僕の「聴きたい順位」はぐっとあがりました。「天地創造」か「ワールド・レコード」か「フールズ・メイト」のいずれかを聴く予定です(一つはハミルのソロですが)。



許してくれ……なんて、とんでもない。先述の通り予算には限りがある訳ですし、ノー問題です。ボクこそ、貴重な資金で購入されるワケですから「失敗した」とならないようにと、そっちの方がよほど心配だったりするぐらいです。実際、弊社の副社長(つまりシュウゴさん)は初期のバンダーグラフには「ピンと来ない」派だったワケで、ボクの車で聞いた「ワールド・レコード」が最も気に入ったとのことでしたから……・。実際、当時リアルタイムで購入したバンダーグラフの「スティルライフ」もダメだったらしいですよ。そんなワケで音楽は趣味性が強いので、是非購入時には慎重に選ばれることをお薦めします。


話は変わりますが……僕がこちらのコーナーに初めてメールを出したのが多分去年の末ぐらいだったと思います。ヒロさんのPFMの熱い文章に魅せられて「幻の映像」に興味が出て「買います!」なんて内容のメールを出したのです。しかしヒロさんの思いとは裏腹に僕のPFMの評価は「まあまあ良い」程度なものでした(喧嘩売ってんのか、オラ とか思わないで下さい)。
で最近、近所のUNIONで店内をぷらぷらしている時に最近プログレ界では流行の紙ジャケ(ジェントル・ジャイアントやらGONGやら)で異常に危険な感じのCDを見つけました。「COOK」です。怖いもの見たさか、PFMのライブは未聴だったためかなぜか購入。家に帰ってさっそく聴いてみましたが……すごくカッコイイです……。今までPFMって言うと「繊細・美しい」ってイメージがあったのですが、このアルバムでのPFMは「熱い!うまい!!カッコイイ!!!」です。あ、もちろんスタジオ盤もうまいですけど。

美しくも・・・ROCK!!!
このアルバムにヒロさんはまた違った感想をお持ちでしょうが、僕的にはPFMを見る目が全然変わりました。素敵なグループです、彼らは。20世紀も終わり間際に思いがけない良いものにめぐり合えました。


そうですか……PFMの「幻の映像」が、まあまあとは……。でも、それが結局趣味の世界なんですよね。例えば、出会いの仕方ひとつでも評価って変わってしまうものですからね。あの頃、「キングの宮殿」のような「究極の美」を求めていたボクにとって、PFMは最高のバンドでありアルバムでしたけど、誰でもそうだとは限らないわけですからね。確かにボクも高い評価を受けたプログレに対して「ロックしてないじゃないか?」と「?」となったバンド&アルバムはいくつもあります。
例えば80年代の至宝なんて呼ばれるコーダ(オランダのプログレ……やはり質問のコーナーで話題になりました)なんかは「これが至宝?」という感じで全然ピンときませんでしたし……。それからシンフォニックに趣向が偏っていた頃には、いわゆる「ブリティッシュロック」や「カンタベリー」と呼称される音楽が「どんなものか?」について理解できませんでした。当然ジャズロック系とカンタベリー系の音楽も同種というイメージでかたずけていましたし……。数年前からその辺りがわかりはじめて、今では随分ブリティッシュ系を好んで聴けるようになりました。あの「フラワームーブメント」とブルースやジャズが融合したような混沌とした60年代のロックが「心地良い」と感じられるまでに、大分遠回りをしてしまったものです。例えば当時のPFMは、あの頃のプログレッシャーの多くには本当に衝撃的だったのです。クラシカルでありながら、ロックを感じられる……まだ聞いたことがない類の音楽でした。難波さん等、多くの方にとってもフェイバレットなバンドだそうです。しかし、それでもそれが絶対ではないし……そうしたものは後世に必ず影響を与えているはずでもあり……それは後の音楽にもきっとどこか反映されていることでしょう。確かにPFMはクラシカルであることが強調されていますから、ロックとしてのパワーやリフの面で物足りないというのも、けしてないとは言えないでしょう。
いずれにしてもPFMを気に入っていただけたことは嬉しいことです。ロック色が強くなって気に入られたのであれば、「クック」の翌年に同ラインナップでリリースされた「チョコレート・キングス」はお好きかも知れませんよ。ボクはよりクラシック色が後退したことで寂しいのですけど、一般的にはよりブリティッシュナイズされテクニック的にもPFM中で最高峰とされるアルバムですからきっと気に入られることと思います。(同作をもって中核メンバーであったフルート・バイオリン担当のマウロ・パガーニが脱退し、バンドはジャズロック色を強めていきます。)
何だかうまくまとめられません(ちょっと興奮気味)。


そうそうクリムゾンのライブレポートありがとうございました。行けなかったライブはこれで我慢です(笑)。
最後にお願いですが豊富な情報網をお持ちのヒロさんにご質問です。最近あるCDを探しています(またかい、あんたは……)。それは「FOCUS」です。何ですか今更と思わないで下さい。僕のフェイバリットギタリストはS・ハケットですがヤン・アッカーマンの「ギターって楽器極めてます」な演奏に最近はまっています。実質僕が持っているFOCUSの音源は「SYLVIA」一曲が入ったコンスピレーション盤のみです。ヤン・アッカーマン在籍時のアルバムなら何でも良いのですがご存知でしょうか?廃盤……??
それでは。



フォーカスですか、いいですよね。ボクのお気に入りは何と言っても2nd「ムービング・ウェーブス」です。このアルバムも当時、ほとんどリアルタイムに聴くことができました。テレビでもフォーカスは放映されて「悪魔の呪文」にはノックアウトされました。ボクも国内盤は「ライブ・アット・ザ・レインボウ」しか持っていなくて、これは東芝より発売されたものです。同アルバムもボクが「フォーカスを買おう!」と思ったときには既に廃盤で、ボクは偶然、地元の中古CD&古本屋さんで1400円位で出されているのを見つけて購入しました。(その時、リック・ウェイクマンの「アーサー王〜」と「地底探検」の2枚も同じように売られていて、それらも都心の中古プログレコーナーでは既にプレミアがついていました。)そんなわけで、国内盤は東芝さんが頑張って再発してくれないと手に入ることはないでしょう。特にフォーカスのレギュラー盤は、ついぞ中古盤でも目にした覚えがありません。
前述のライブがホンの希に中古で出てくる程度だと認識しています。(ヤン・アッカーマンのソロは結構出るんですけどね。)調べてみると輸入盤も、現在は入荷していないようで……こんなメジャーバンドの輸入盤がショップで品切れしているとは、ちょっと驚きました。多分中古盤はそれなりに出て来るんじゃないか?と思うんですけど……。そうですか、フォーカスが聴きたいですか?その気持ちはとても良くわかります。是非、輸入盤とはいわず、東芝さんに紙ジャケでのリマスター再発をお願いしたいですよね。ボクもそれなら是非欲しい。
お願いしますよ、東芝さん!
という訳で、しまらない終わり方ですけど……。これからも「プログレの部屋」をよろしく!

高橋宏之


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