!ブリティッシュ系ジャズロック国内版一挙14枚発売」


今月は緊急速報「祝!ブリティッシュ系ジャズロック国内版一挙14枚発売」と題して、お送りします。


2000年1月29日から3回に分けて、往年のブリティッシュ・ジャズロックが発売。1/29はニュークリアス:エラスティック・ロック、イアンカー・ウィズ・ニュークリアス・プラス、ボブ・ダウンズ・オープン・ミュージック:ラビリンス、コロシアム:ヴァレンタイン・スィート(組曲)、クレシダ:sameの計5枚が、2/16はマイク・ウェストブルック:ラブ・ソングス、アラン・ボウン:same、ジャズ・ロック・エクスペリエンス:JRE、ピート・ヨーク・パーカッションバンド:same、ニール・アードレイ:ハーモニィ・アンド・スフィアーズが発売された。いずれもブリティッシュ往年の名作ジャズロックということなのですが、残念ながらボクはこの中で耳にしたことがあるのは70年代にリアルタイムで購入したコロシアムの「ヴァレンタイン組曲」と、ボクが90年代にプログレッシャーに復帰してから知って購入するに至ったクレシダの同名アルバムです。どちらもプログレと言うよりは「ブリティッシュ・ロック」なのですが、ブリティッシュロック特有の「くぐもった響き」とジャージーな展開は、特にブリティッシュ・プログレッシブロック愛好家への次の目標としてお薦めしたいモノです。ただしシンフォニックというかクラシカルな表現だけを求めたり、メロトロンの響きに魅せられたリスナーは期待を裏切られるかも知れないのでご注意を!(アーティストやアルバム紹介は後述します。)また今後、キース・ティペット・グループ:デディケイテッド・トゥ・ユー・ワント・リスニングリンダ・ホイル:ピーセス・オブ・ミースティル・ライフ:sameアフィニティ:samの4枚もラインナップされていて、冒頭の1枚目はアバンジャズ・ロック、2枚目はボーカルジャズ&ジャズロック・アルバムですが、後者2枚はジャズロックではなくジャージーなブリティッシュロック。

「えっ、ジャズロックって・・・ジャズ?ロック?・・・プログレじゃないの?」とお思いの貴方は、きっとジャズロックという言葉の「ジャズ」にイヤな感じを持ったんじゃないですか?ジャズって「何だか訳も分からない音の壁と、ヒステリックな管楽器がひっきりなしに鳴り響く」アレだと思っている人いませんか?確かにアレもジャズ。(アバンギャルド系だとかと呼ばれるものだと思ってもらえば良いでしょう。でも多少なりともジャズの即興性が入ったパートでは、そう感じる部分はあるかも知れません。即興性はジャズのテイストですからね。)さらに言えば、確かにジャズは演奏者の技術や表現力の「ひけらかし」という側面を持っていることも事実で、音楽は芸術だという観点からは「その部分」は外れてもいるでしょう。しかし「スコアライズされたものだけが芸術であり音楽だ」というのもナンセンスですし、即興的に表現されたが故に「その瞬間に生まれた突発的な表現」は譜面上では絶対に生まれないモノで、60年代後半から70年代前半の即興的で熱いバンドサウンドに不朽の名作が多いのもそんなところに理由があったりするようです。これまで何度もプログレの部屋で取り上げたキングクリムゾンの永遠の名作である1stアルバムは「ライブ毎に少しずつ磨き抜かれたからこそ、最高のアルバムに仕上がった」というようなことをリーダーのロバート・フリップや同アルバムで作品製作のイニシアチブを取ったイアン・マクドナルドも語っています。実際、その「一瞬のきらめき」によって思ってもいない表現が出来るのは何も音楽だけとは限りません。
例えば好評を頂いているシャイニングフォースVのシナリオ中でも、「なるべく予定調和的なシナリオを排除しよう」というコンセプトの元、シナリオを書き上げた実績があるのです。ゲームでも音楽でも「この次はこうなる」というのが読めてしまうほどつまらないことはないでしょ?先が読めない面白さは、ストーリーの醍醐味であると共に音楽の醍醐味なのです。(ボクのシナリオの即興性はキャラクターです。どんなキャラクターでも大事に書いてあげると、人格が現れてきて、そのキャラクターが「ボクをこう扱ってくれ!」と主張してくるのです。彼らの望むままに書いたことで思いも寄らないエピソードが生まれたりもするのです。)ボクがプログレという音楽にこれほど熱中するのも、そういう部分に惹かれる自分があるからなのです。ただしここで間違って欲しくないのは「非予定調和」=「醜いモノ」というのは作品でも芸術でもないということです。ボクが最高だと思うモノは「非予定調和」でありながら、美しくなければならないのです。(作品として成立していなければならないと言い換えても良い。)非予定調和でありながら美しかったり、作品としてのクオリティが高いモノは誰でもが作れるモノではありません。非常に希少性が高いのです。だからこそ、それを作り遂げる作者には最高の敬意を払いたいと思うわけです。

さてジャズロックなんですが、いったい何なのか?と思われている方も多いでしょう。簡単に言ってしまうと「ジャージーなロック」というのが分かり易いでしょうかね・・・。例えばアルバム「クリムゾン・キングの宮殿」の「21世紀の精神異常者(最近はスキッゾイド・マンと、日本語訳しないで表記されていますけど、クレームでも入ったのかな?)」の間奏部、サックスとギターとベースがユニゾンで暴れ回るんです(もちろんマイケル・ジャイルズのドラムも暴れまくります)けど、そこの部分なんかは最良のジャズロック的展開と言えそうです。前にもプログレッシブ・ロックを説明したときに「プログレは主にクラシックとロックとジャズを融合した音楽」という言い方をしたと思うんですけど、クリムゾンの1stで言えばまさしくこの1曲目の間奏部こそジャズとロックが融合した姿があるといえます。この曲の間奏部を何度も聞き込んでもらうと、無軌道に各楽器の音が暴れ回っていながら、お互いの音が調和し合っていることにきっと気づくことと思います。こうした演奏部を聴いている時感じるのは、破綻しそうな危うさです。「ああ、この後、どうなってしまうんだ!」と思わせる居心地の悪さと、そのギリギリのところでそれぞれの演奏者が持ちこたえている技量が、ダイレクトに脳を刺激します。(この快感はたまりません。)70年代前後のブリティッシュロックには、結構こうした間奏部を持ったアルバムがあって、もっとその快感に接したくなるとブリティッシュロックは宝の山のように見えてくるのです。そして、それらの演奏の多くはロックサイドからジャズの手法を取り入れた表現方法と言えるでしょう。ところがどうやら、それらロックサイドから表現してきたモノのことは「ジャージーなブリティッシュ・ロック」と表記されることが普通です。それじゃあ、ジャズロックは?というと、どうもジャズ畑のアーティストがロックサイドよりの表現をし、かつ、ジャズとロックの調和が上手くとれた作品やアルバムのことをジャズロックと呼ぶようなのです。ジャズロックの代表選手はジャズ界の名ギタリストであるジョン・マクラフリンといわれていて、マハビシュヌ・オーケストラというバンドの活動をやっていた頃が最盛期だといって良いでしょう。マハビシュヌオーケストラの代表作は「火の鳥」「黙示録」等があって、どちらも甲乙つけがたいと言われますが、個人的には「黙示録」こそ最高作だと考えています。実はこの「黙示録」ですが、やはり70年代にボクは購入していたのですが、その当時はまったく良さがわかりませんでした。しかし90年代からプログレッシャーに復帰した一環としてあらためて聴いてみたところ、これがとてもいい。何で?このアルバムの良さがわからなかったのか?と思うぐらいのクオリティです。やっぱり70年代のあの当時は「シンフォニック」や「メロトロン」にこだわり過ぎていたため、正当な評価が下せなかったのかも知れませんね。
また当時ジョン・マクラフリンはカルロス・サンタナ(往年の名曲「哀愁のヨーロッパ」って曲で超有名・・・去年の年末のラスベガスのショーでは、チケットが1000ドルまで値上がりしたとか・・・今もビッグネームだったのかと驚かされました)と義兄弟の契りを結び「魂の兄弟達」というアルバムを発表していたりして、今聴くとどうなのか?わかりませんが、あの当時(このアルバムも持ってました)の印象では「うわあ、ラテンロックやアフロロックが入ってるよお」という風に情けない気持ちになった思い出があったり、インド音楽(やっぱりビートルズと同じラビシャン・カールだったと思ったな・・・、インドが入っちゃってるため当時「リボルバー」という今では名作に数えられるビートルズのアルバムも嫌いだったのだ)とつながってボクの大嫌いだった「シタール系の瞑想」音楽もやっていたりと、そういうことも悪印象につながったのかも知れません。また当時マクラフリンと共にジャズロックを推進し、また、マクラフリン以上に一般に認知されていたのがチック・コリアでした。彼はジャズ系キーボード奏者と言うよりは銀盤楽器奏者という方がピッタリ来るエレクトリック・ピアノの達人です。何と言っても「ロマンティック・ウォリアー」というのが絶対的な代表作で、これも当時のボクには受け入られないサウンドだったのです。アコースティック・ピアノの響きが大好きだったボクはあのエレピの、まるでピアノを小馬鹿にしたような軽薄な響きが大嫌いで、ついでにチック・コリアも大嫌いになってしまったのです。両者を今聞き直してみると、軽々しく聴こえていたチック・コリアの方がマクラフリンよりもジャズっぽい演奏をしているのがわかって面白いですね。2グループともジャズ、ジャズロック界ではビッグネームですから、大抵は少し大きめのCD屋さんにコーナーがあって国内版を買うことが可能なはずです。
ボクが90年代になって再びジャズロックに興味を持ち始めたキッカケはキング・レコードの「ユーロピアン・ロック・コレクション・アンコール」シリーズの中で発売された「アルティ・エ・メスティエリ」というバンドの「ティルト」という作品を聴いてからのことです。このバンドは、シリーズのタイトル通りブリティッシュではなくてユーロロック。イタリアのジャズロックバンドとして紹介されたものでした。ボクはまだプログレのリハビリを始めたばかりだったので「ジャズロックかあ、どうしようかな?」と迷いながら、高見ひろしさんという・・・このシリーズの総合プロデューサーで音楽評論家の方の書いた推薦文から、試してみることにしたのですが・・・。このアルバムを聴いてビックリ!ジャズロックというとクールで即興的で・・・というボクのイメージをぬぐい去るには十分なほどのクオリティを有していました。このバンド名「芸術家と職人達」という意味なのだそうですが、正しく高い芸術性を備えた整合感の高い表現力と演奏力で一気に聴き終えてしまいます。「えっ、もう40分経ったの?」という感じです。このバンドの特色はまず、リーダーのフリオ・キリコ(dr)の超高速ドラミングです。正確に叩き出される倍速のドラミング音は、とても一人のプレイとは思えない手数の多さです。さらに楽曲自体が素晴らしい。ジャズロックというと覚えられるメロディの豊かさ酔うというよりも、あるフレーズを反復するリズム隊の上をリード楽器が奔放に暴れ回るというイメージが強かったのですが「ティルト」の場合はとてもメロディアス、そしてとても熱情的なのです。クールが信条のはずのジャズロックなのに・・・。そんな訳で、ボクのフェイバレットのジャズロックは「ティルト」になってしまいました。その後定評のあるモノは結構聴きましたし、それによってジャズロックにも面白いモノが沢山あることは良くわかりました。ブリティッシュであれば一連のカンタベリー系作品(ソフトマシーン、ハットフィールズ&ノース、ギルガメッシュ、ナショナルヘルスとその周辺か?)等々、一杯ありますし一通りは聴きました。ですがここでは敢えて、その辺を言及するのは避けて(その辺にうるさい人って沢山いるらしいんですね、ボクは娯楽として音楽を聴いているので、そこまでマニアではないものですから・・・だいたいマニアに言わせるとカンタベリーはカンタベリーでありジャズロックと言うよりはチェンバーというカテゴリーに当てはまるモノが多いのだとか・・・まったくややこしい)、もっと初心者が入門用として楽しめるモノに少し触れておきたいと思います。そうなると結局ほとんどは「ジャージーなブリティッシュロックだけど、ジャズ度が高いモノ」ということになります。何故かというとボクでもあまりに「破綻度の大きいの」は辛い訳で、ある程度聴き易さを考慮すると「主題のメロディ中心に楽曲が構成されているモノ」というガイドラインが必要だと考えるからです。
まず最初にボクの大好きなGnidrologというバンドの「レディー・レイク」というアルバムを紹介します。このアルバム、実はジャージー度の高さはそれほどでもないのかも知れませんが、フルートやサックスの入り方が前出のキングクリムゾンに共通していて、クリムゾンの1stみたいなアルバムが聴きたいという人にうってつけかも・・・。ライナーノーツには「バンダーグラフ・ジェネレイター」というやはりボクが70年代に聴き込んだ「いかにもブリティッシュ」なグループとの相似性を言及していましたが、確かに聴き比べてみるとそういう感じはします。また、Eggというバンドの同名アルバムもお薦め。ハモンドオルガンとベースがユニゾンで疾走する様は圧巻です。先ほど名前の上がったバンダーグラフ・ジェネレイターも聴いて損のないジャズロック度の高いジャージーなブリティッシュロック。リーダーのピーター・ハミルという人のボーカルが独特で、サックスのフィーチャー度が高いバンドです。ジェントル・ジャイアントはPFM(これも何度も取り上げてますね)がフェイバレットの1つとして上げていたことから、当時、東京の輸入盤ショップを探し回ったことから非常に記憶に残っているバンドです。1stアルバムの見開きジャケットの両面を利用して「巨人のイラスト」が一杯に描かれているジャケットを見つけた時の感動といったら、今でも忘れることができません。もちろん内容の方も素晴らしく、当時ずいぶん聴き込んだアルバムでした。最近、紙ジャケ仕様で日本初発売された「タイタス・グローン」というバンドの同名アルバムもジャージーなブリティッシュロックとして高い完成度を誇っています。この紙ジャケ仕様盤はリマスター&20biit盤のためか、かつて輸入盤発売のモノが渋めな感じで「センスの良いマニア向けのアルバム」という感じだったモノから断然クオリティアップ!ひとつひとつの音像が明確で「忘れていたアナログ盤の良さ」を思い出すようなアルバムとして、ボク自身のライブラリーの中でも輝きを増したタイトルです。サックスがキーのバンドですが、バンド全体のレベルも高く、この紙ジャケ盤に限っては誰にでも勧められるハイクオリティと言えましょう。(まだまだ話は尽きないけど、長くなったからまとめにはいらないと・・・。)

さて今回の国内発売アルバムにも、少し触れておきましょう。これらは1/29発売がバーティゴ編、2/16発売がデラム・デッカ編と題されて発売されたもので、その後発売予定のものは再びバーティゴ編として発売が予定されています。さてそのバーティゴやデラム・デッカですが、これはレーベルを指している言葉で、いずれも70年代のロック愛好家にはたまらないステータスを持っています。特にバーティゴは「渦巻きレーベル」が特徴的で、70年代にはジェントル・ジャイアント等を筆頭に先鋭的なアルバムを精力的に発売してきました。今回国内発売されるアルバムの多くは、それらレーベル色を代表する作品のひとつだと言ってよいと思います。前述の通り、ボクはまだ2タイトルしか聴いていない(実はバックストックが増えちゃって・・・聴いて消化する量よりも購入する量の方が圧倒的に多いため「つい最近聴いたのが1年前に買ったアルバム」なんて例も珍しくないのだ・・・全然自慢になんないなあ)訳なので、まずそこから話を進めます。
まずコロシアムの「バレンタイン・スゥート」ですが、ジョン・ハインズマンというドラマーをリーダーとしたブルージーなジャズロックバンドとして定評があるグループの代表作。(このバンド解散後、テンペストとグリーンスレイドというブリティッシュロック好きにはたまらないバンドが生まれている。特にグリーンスレイドはツインキーボードという特異な編成で、王道的プログレッシブロックを追求した名バンドでした。片やテンペストはハードロックのカテゴリーに入るバンドなのです(特に1st2ndではジャージーな展開も聴けるところがうれしい)が、同バンドの1stには70年代終わりにスーパーグループとして結成されたUKというバンドのオリジナルメンバーであり、後にジャズ・ジャズロック系ギタリストとしても名高いアラン・ホールズワースが参加していて、ブリティッシュロックファンには忘れられないバンドとなっている。)当時は悪くはないのだけどブルーズ臭さがハナについたため、好印象というほどでもなかったのですが、今はむしろ、その適度なブルーズ臭もバンドの特徴として受け入れられてしまうのですから、全くゲンキンなものですね。ジャズロックやブルーズ色のあるブリティッシュロックに興味のある方は聴いて損はしないアルバムだと思います。
また、クレシダは「Asylum」というアルバムがそのジャケットデザイン(キーフという当時の有名ジャケットデザイナーによる)も含め超有名で既に国内発売されていますが、現在は廃盤となっているはずです。そしてそのバンドの1stが今回発売された同名アルバムです。両アルバムとも(渋めではありますが)甲乙つけがたいほどブリティッシュロックとしてクオリティが高く、クラシカルにしてジャージーなブリティッシュロックとしてお薦めできますが、クラシカルだということでシンフォニックなプログレを想像しない方が良いでしょう。クラシカルな味は隠し味的に調理されているところがまた、このバンドのセンスとなっている訳で、何度も聴き返すほどに染み出してくると考えてもらうと間違いないのではないでしょうか?という訳で、ボクの知る限りの情報をお伝えしたのですが、これだと国内発売の10タイトルに対しての情報が少なすぎ・・・ですかね。確かにそれら10枚に対するボクの経験は2タイトルなのですが、今後発売されるバーティゴ4タイトルの方は既に購入済みで、そちらの方のインプレッションを書かせてもらうと言うことで、今回の2月のプログレの部屋を締めさせてもらうことにしましょう。スティル・ライフの同名アルバムはLP時代かなりのレア盤で、音の方も渋めのオルガン・ブリティッシュロック。マニア向けアルバムということができますが、今回のリマスターでどれだけクオリティアップされているか楽しみです。(渋めのモノって1聴した時のインパクトが薄いから、そこら辺がどうかなあ・・・という感じ。)アフィニティの同名アルバムも、LP時代には相当レアだったらしいのですが、リンダ・ホイルのジャージーなボーカルが加わっている分、スティル・ライフより良さが伝わりやすい作品かなと思います。やはりジャージーなオルガンロック系なんですが、ボクは一発で気に入りました。ジャケットデザイナーのキーフによるセンスの良いジャケットと相まって、廃盤市場でも折り紙付きの名盤として名高いとか・・・。キース・ティペット・グループは、ジャズ・ピアニストのキース・ティペットをリーダーとして製作されたジャズ度の高いアルバム。キース・ティペットは、ボクの大好きなキングクリムゾンのイアン・マクドナルドなき後の2ndから4thアルバムに多大な影響を与えた名プレイヤーであることから、相当に期待して購入したのですが、いかんせん前述の通りにジャズ度が高いため、ちょっとイメージが違ったためもあってか?肩透かしを食った印象があります。キングクリムゾン等の先入観がなければもっと楽しめたのかも知れませんが・・・。マニアの方が買ってみるのも良いでしょうが、シンフォニックロックファンの方が聴くのはきついでしょう。最後のリンダ・ホイルですが、アフィニティ解散後のソロ第1段アルバムが、この「ピーセス・オブ・ミー」です。バックを固めるのは、今回のジャズロックで発売されたニュークリアスというバンドだということで、アフィニティを気に入ったボクはまたまた期待して聴いたのですが・・・。かなり、ブルージーなジャズボーカルっぽいアルバムに仕上がっていて、特に1曲目がきちゃってます。実はそれ以降の曲ではアレンジも凝っているし、聴かせてくれるんですけど、何しろ1曲目につきます。そこが通過できるリスナーであれば、結構いけるかも知れません。
とまあ、こんな訳で、今回のジャズロック特集ですが、いかがでした。この世界も相当深いので、語っているときりがなくなるのが、今回とても良くわかりました。今後機会があったら、またお届けするかも知れませんが、ホント、気合いがいるなあ・・・。それではまた次回!

最後に・・・。ちなみに、70年代当時アメリカではジェントル・ジャイアントもキングクリムゾンもジャズやジャズロックのカテゴリーとして聴かれていたそうで、結局ジャージーなロックなのか、ジャズなのか、はたまたジャズロックなのか、そうしたカテゴリーとは聴いた本人に帰結すると言えなくもなさそうですよ・・・。(しかしニドロロークを今回紹介したのは、かなり強引だったなあ・・・。)



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