逃し、足し
買い逃し、あるいは、買い足しものというのも毎月色々出てきます。6月から7月に関して言うと、ここのところディスク・ユニオンが外盤にライナーをつけてブリティッシュものの再販を行い始めまして、これを結構利用させてもらっています。ボクはこの該当期間もそうですが・・・「聴ければいいや」ということで、結構日本版が入手できなければ外盤を購入しているのですが、ある程度のアルバム数が揃ったところで「やっぱりライナーが読みたい」と思うようになり、日本版のあるモノは、なるべく日本版を買い直していたりします。しかし例えばバージン・レーベルものはプレミアのついた中古盤でさえ入手困難な状況でもあり、「なければ・・・なくてもいいか?」と多少ヤケ気味だったりします・・・。そこへ前出のディスク・ユニオン盤です。ゴングの中でも名作と名高いフライング・ティーポット・シリーズ第2弾「エンジェルス・エッグ」第3弾「ユー」は、5月にそうして手に入れたライナー付きアルバムです。そして、その流れを汲んでこの期間に入手したのがソフトマシーンの「バンドルズ」、マイク・オールドフィールド「オマドーン」、マッチングモール「そっくりモグラの毛語録」です。以上は、日本版が買えなくて買い控えていたアルバム・・・。

ゴングは元々、サイケ系ということで避けていたバンドでした。ボク自身はやっぱりシンフォニックなバンド及びアルバムが好きですから、音楽でトリップ・・・といってもなあ・・・という感じでした。しかしここまで音楽を聴き込んでくると、ゴングぐらい聴かなくてどうする?というのも正直言ってあります。ちなみにゴングの「ガズーズ」というアルバムはアラン・ホールズワースというギタリストが参加したフュージョン・ジャズロック系アルバムで嫌いではありませんし・・・。この際ベーシックなアルバムだけは、聞かず嫌いせずに聴いてみようということでゲットすることにしていたのです。それからしばらくして、このライナー付きが登場したのは非常に好都合だったですね。ゴングの代表アルバム・・・いったいどんな音楽なのかが楽しみです。

ソフトマシーンの「バンドルズ」は前出アラン・ホールズワースが加入して作られました。同ギタリストは「イギンボトム」や「テンペスト」といったジャージーなブリティッシュ系アルバムで、70年前後にシーンに登場、70年代後半にはスーパーバンドUKの設立メンバーとして注目も集めたプレイヤーだったことは、プログレ好きならご承知のことと思います。そのホールズワースが参加したことで知られるソフトマシーンの「バンドルズ」は本来なら日本版正規でレギュラー入荷するべきアルバムだと思うのですが、バージンレーベルがご存じのような状態なので、長らく日本版は廃盤状態が続いてたわけです。そのアルバムがライナー付きで販売されるなんて、なんて嬉しい!という訳でやっと購入に至りました。

マイク・オールドフィールドの「オマドーン」は「チュブラーベルズ」「ハージェストリッジ」に続く、マイク・インストルメンタルシリーズ(そんなシリーズあったか?)の第3弾です。輸入盤は割とレギュラー入荷していたと思うのですが、やはりバージンレーベルものの国内盤は廃盤状態。70年代に「チュブラーベルズ」と「ハージェストリッジ」はリアルタイムに聴いていました。何かと伝説化された1stですが、「エクソシスト」のタイトル曲に抜擢されたことはオールドフィールドを間違いなくトップアーティスト+大金持ちに押し上げました。当時、映画音楽という色眼鏡で見ていたボクは正当な評価を下せなかったことが、90年代に聴いてみて本当に良くわかります。当時爆発的にヒットした同アルバムは、話題性だけではなかったのだ・・・ということがです。反復されるテーマを軸にギミックが次から次に提示されるように展開していくトータル性を持ったアルバムスタイルは、非常にオリジナリティあふれるプログレッシブロックといえます。続く2ndは、多分1stの勢いを次いでまたまたヒットしたと思いますが・・・。当時は随分ガッカリした覚えがあります。1stのミステリアスな調べに比べ、相反するような牧歌的なアルバムだったと記憶します・・・。しかし今冷静に聴き比べれば、全体を構成する姿勢は正しく1stを踏襲するものだったとわかります。しかし当時はボクの感想と同じような評価が、同アルバムに下されていたのではなかったでしょうか?そうした評を受けての3rdアルバムが「オマドーン」なのです。3部作としていわれているのはオールドフィールドの発言によるモノなのかどうか?わかりませんが、もしそうだとすればミステリアスな1st、牧歌的な2ndに対して、どのように差別化しているのか?非常に興味深いところではあります。「オマドーン」を聴くのは初めてとなりますのでライナーを読みながらじっくりと聴いてみたいと思います。マッチングモールはソフトマシーンの設立メンバーだったロバート・ワイアットが、ソフトマシーンを4thアルバムで脱退後71年に結成したバンドで、1stである「そっくりモグラ」を聴いてみてわかる通り、よりジャズロックからジャズへと傾倒していくソフトマシーンへのアンチテーゼ的イデオロギーを体現したようなアルバム作りを心掛けたかのようにも思えます。特にCDで6曲目になっている「ヒューに捧ぐ、でも聴いていなかった」というナンバーは、タイトルから察するにヒュー・ホッパー主導によって「ジャズ的方向性に傾倒していくソフトマシーン」に対するワイアットの気持ちが込められているようにも感じられます。そんな1stでは全体的にサイケデリックでフリーフォームな演奏を披露していたマッチングモールは、2nd製作にあたってキングクリムゾンのロバート・フリップをプロデューサーに迎えています。当時のフリップは暗黒クリムゾンの全盛の頃でもあり、またキース・ティペットのジャズ・オーケストラ「センティピード」のプロデュースでも手腕を発揮した後だったはずで、そうしたフリップの経験や表現力がマッチングモールにいかに影響を与えたかが気になるところです。ボクの好みからいえば少し外れるマッチングモールでしたが、フリップがプロデュースということで・・・今度こそという期待を込めている訳です。


さらにっ!
更に買い逃していて買い足せたものとしては、ロウ・マテリアルの1st「バックグラウンド」、ジアルマ3の唯一のアルバム、クリアーライト「ビジョンズ」、デダラスの1stまでは日本盤ではないですが買い足せたアルバムで、エレクトリック・ライト・オーケストラの3rdから5thまでは(ELOの1st2ndのカップリング盤で良さを再確認したことから)日本版で買い足したアイテムです。他に買い足したアイテムとしてはスティクスの2ndと3rd「サーペント・イズ・ライジング」(K2マスターリング盤を見つけ思わず買っちゃいました)、マイルス・ディビス「ビッチェズ・ブリュー」(これも紙ジャケのDSDマスタリング盤だったもので)、サンタナ「天の守護神」やペッカ「数学者の空中広告」(名盤として名高いのですが買いそびれていたアイテム)、10cc「びっくり電話」「愛ゆえに」等々。


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