iBook (Dual USB) 編
その2 お約束のHDD換装
(Jun.30,2001)


 前ページの前振りの通り、HDDを30Gタイプのものに交換することにした。iBook (Dual USB)には厚さ9.5mmまでの2.5インチHDDが搭載可能で、2001年6月現在、IBM、Toshiba、Fujitsu、Hitachiの各社から適合するドライブが出ている。最近、流体軸受を採用した静音設計のドライブが各社から発表され注目を集めている。流体軸受の静かさはiMacDVで実証済みなので、今回はIBMの流体軸受採用の9.5mm厚で最大容量の30Gモデル IC25N030ATDA04 を選択した。(発注2日後にToshibaが同じ流体軸受9.5mm厚で40Gを発表したニュースが飛び込んできた時はちょっと腰砕けた。むー、7月量産開始だから市場に出てくるのは8月ぐらいか? それまで待ってられないからまあいいか、ということで無理矢理納得する。)

 なお、IC25N030ATDA04だと長ったらしいので、以降Travelstar30GN、またはTS30GNと勝手に略して表記する。

 iBook (Dual USB)は歴代のPowerBook、iBookの中でも群を抜いて分解が難しい。すでに方々のwebサイトでばらし記事を公開しているが、特殊ネジを含めやたら種類も数も多いネジ、同じく数多くのはめ込み式パーツ、一度はがしたらまずキレイに貼り直せない絶縁&シールドテープなどなど、見るだけで分解の難度は高そうだ。HDDの交換サービスを提供するショップもあるのだが、何より自分で中を見てみたいという好奇心に駆られ、結局自分で交換することにした。このサイトには未掲載だが、過去PowerBook 520c、PowerBook 5300cのHDDを交換した経験もあり、まあ何とかなるだろうという根拠のない確信のなせる技である。

 さて、TS30GNが到着した。いつもなら着くなりその場で入れ替えて動作テストをするのだが、今回はものがものだけにまとまった時間がないと作業ができない。仕事中にやるわけにもいかないので、ここはじっと我慢。ただ、動作チェックだけはしておきたかったので、FireWireケースに入れてみることにした。

 FierWireのケースを開けて、TS30GNをセット。が、なぜかコネクターになかなかはまらない。力をいれてぐいっと押し込む。やっぱり根本まで収まらない。こんなもんかと蓋を閉めてG4 Cubeに接続する。しかし、HDDは認識するものの、「初期化に失敗しました」と出る。え? サードパーティー製のFireWireユーティリティを使ってみても結果は同じ。「不良品?」いやーな予感が脳裏をよぎる。

 念のためにとケースを再度分解してコネクターを確認してみる。すると、ものの見事にHDD側のコネクターピンが一本折れ曲がっていた。ぎゃー。収まりが悪い状態で押し込んだのが原因に間違いない……。

 気を取り直して、ピンセットで曲がったピンを戻し、慎重に慎重に接続。今度はすっと入った。教訓「入らないときは何かが間違っていると気づくべし。」

 MacOS 9.1での初期化問題なし。読み書き動作問題なし。ベンチ取る。昼休み終わってしまったのでいったん終了。これがそのときのベンチの結果。


TS30GNをFireWire経由でG4Cubeに接続した際の転送速度


 さて、その日の夜、とりあえず、底のネジだけでも外しておこうかと思ったのが運の尽き。そのまま分解の手が止まらなくなり、結局HDD換装作業を敢行することになった。開始時刻深夜0時過ぎ。

 今回は専用工具を揃えたため分解はさほど難しくなかった。HDD換装までの所要時間は約30分といったところ。

雑然とした机上。散乱するネジ。
よくこれで復元できたものだと改めて思う。

 が、そこからの組み立てに手間取る。交換手順を解説したサイトで予習をしていたとはいえ、作業中はめんどくさがってその辺の確認を怠ったため、合うネジを探して組み立てたり分解したりの繰り返し。結局元に戻るまで約2時間かかった。横で見てた人曰く。「ショップの交換手数料、これなら5,000円でも安いわ。」あえて否定はしない。

 なお、今回使用した工具は次の通り。

プラスドライバー    0番、1番
細いプラスドライバー  0番
精密マイナスドライバー サイズ不明 キーボード固定マグネット摘出
ピンセット       折れ曲がったピンの強制、変なところに入り込んだネジの摘出
ヘックスドライバー   1/16 液晶側面のビス4本 HDD換装だけなら不要
ヘックスドライバー   5/64 本体裏側のビス3本
トルクスドライバー   T8 HDDマウント用ネジ
爪楊枝         (あんまり役立たず)
クリップをのばしたもの 光学ドライブが閉まってしまった時の強制オープン用
手と爪         ケースのはめ込み部分の解除

 これから自分でばらそうという人に一つアドバイス。ネジの位置記録はもちろんだが、光学ドライブのところにある補強用と思われる金属パーツは、手順を知らないと再組み付けにえらく苦労する。ケース側の突起に金属パーツをきっちりはめ込んでからフレームにネジ止めするようにするとうまくいくので、覚えておくといいだろう。私はここのせいで4回カバーをはめ直すことになった。

 というわけで、やや時間はかかったものの、どうにか交換は終了、一通りの動作確認も問題は認められず、OSを入れ直して作業完了となった。Apple システムプロフィールでの認識状態はこう。

 さらに、内蔵した状態でのベンチマーク結果を示す。


TS30GNをiBook (DualUSB)に内蔵した際の転送速度

 これを見る限り、iBookのUltraDMA/33のスペック通りの速度は出ているようだ。(HDDは100だけど)

 交換前との比較についてだが、相変わらず間抜けなことに純正状態でのベンチマークを取り忘れたので正確な数字は出せないのだが、Norton UtilitiesのSystem Infoの結果では、ディスクのスコアは1386だった。これは、Macお宝鑑定団さんのところにあるDVDモデルのベンチマーク結果と比較して約2倍のスコアにあたる。

 で、肝心の音については、純正のMK1017GAPも相当静かだったため、劇的な変化はないのだが、絶対的な静音レベルはものすごく高い。強いて言うならMK1017GAPはかすかに「ジーン」、TS30GNは「サー」という感じだろうか。とにかく、深夜自宅で使っていても、ディスクが回転していることを意識することができないぐらい静かである。その静かさのせいで、シーク時の「コロコロ」いう音が逆に目立ってしまうぐらい。(だだしそれも決して耳障りな音ではない。)



 これで、HDDの空き容量が20Gオーバーとなった。DVDもCD-RWも使えるマシンだけに、この余裕は嬉しい。とりあえず、MP3ファイルをどかどか突っ込んでジュークボックスにでもしてみようか。ジュークDVDは……。さすがに無理かな。え? 40Gが出たらどうするかって? こんなめんどくさいのもう開けませんて。

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