YosemiteG3復活のため、megamacs.comからパーツを取り寄せた経緯はここにも書いたが、同時にGeForce2MXもオーダーした。これもひとえに、次期MacOSX、コードネームJaguarに搭載されるグラフィックアクセラレーション機能Quartz ExtremeがG4(GE)のRAGE128には対応しないとの発表があったため。
ここ最近のビデオカードでは3Dの機能向上が特に目覚ましいが、Quartz Extremeでは、デスクトップの描画をOpenGLを通して3Dで描画することで高速化を図るらしい。事実、現在のMaxOS X 10.1.xでは、2D表示よりも3Dの方が速かったりするケースもあり、それを逆手に取って、OpenGLで描画するターミナルエミュレーションアプリなんてのも存在していた。
勢いで買ったG4(GE)とはいえ、せっかくのデュアルCPU機でもあることだし、使えるうちは一線で使える状態にしておきたい。そんな欲求もあって今回の購入に繋がったわけである。
巷ではPC用のGeForce2のフラッシュROMを書き換えてMacで使えるようにする裏技が密かに流行っているようだが、それだとADC接続のモニターが繋がらない(DVI-ADC変換かませれというのは、エレガントでないので却下)し、それより何より使用許諾契約違反の可能性が極めて高い。今回購入したものは、nVidiaがOEMで出しているApple向けの純正品(バルクだけど……)で、ちゃんとADCもついているし、そのままMacに挿して使えるものである。
さて、実際の取り付けだが、単純にビデオカードの交換なので特に難しいところはない。AGPコネクタの固定補助にプラスチックのパーツがついているため、それを外すときに注意するぐらいだろうか。カードの形状はRAGE128と全く同じである。(下の写真参照)
AppleSystemProfilerでの認識状態は以下の通り。
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MacOS 9.2.2 インストール済みの状態でボードを入れ替えたのだが、直後、極端に動作が遅くなった。不審に思い機能拡張を調べてみると、GeForce関係のドライバーが一つも入っていない。以前、両方入っていた気がしたのだが、最近のバージョンでは不要なドライバーはインストール/アップデート時に削除されるようだ。
これでは使い物にならないので、MacOS9.1からインストールし直し、9.2.2にしたところでようやくドライバーが入った。パフォーマンスに関して言うと、IEのスクロールなどは目に見えて速くなった。また、入れ替え直後は、ディープスリープ(電源ファンまで停止する深いスリープ)非互換だったのだが、システムとドライバーの入れ替え後はちゃんとディースリープするようになった。
MacOS X 10.1.5では、両方のドライバーが組み込まれているため、入れ替えによる速度低下は見られなかった。が、こっちはどこまでハードウエアのアクセラレーションが効いているのかさっぱりわからない上、適当なベンチマークソフトもない状況では定量的な測定は行えていない。あくまで体感上ということである。
実際の速度は?
MacOS X上で走る手ごろなベンチマークソフトがないため、測定はMacOS 9.2.2上で、Norton System Infoを用いて行った。解像度1024x768、色数256および16万色での測定の結果を以下に示す。
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Genericというのは、GeForce2MXのドライバーなしの状態で、全く性能が出ていないことがわかる。ドライバーが正しくインストールされた状態では、Rage128と比較して約40%の速度アップとなった。
ところで、Quartz Extremeに関与するOpenGL-3D性能についてはどうだろうか。残念ながらSystemInfoでは測定できないので、別のアプリに登場願うことにする。用意したのはglClockというソフトで、OpenGLを利用して画面に美しい3Dの時計を表示するものだが、描画条件を様々に変えて描画し、3D性能を測る機能もある。Rage28とGeForce2MXでそれぞれ測定したところ、その結果は次のようになった。
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数字はPentium II 233MHz、Win98 + TNT PCI-16MB (320 x 320 x 16bpp) を100とした場合の相対値。(PII 233MHzってものそこそこに古いので、Pentium機そのものとの比較はあまり意味がない。指標ぐらいに見ておくべきだろう。)実測で、Rage128が約270%、GeForce2MXではなんと1524%にも達した。
このように、3Dの性能に関してはRage128とGeForce2MXでは正に桁が違う。一説によると、Rage128は一辺が2のn条のサイズのテクスチャーしか扱えないことがQuartz Extreme非対応の理由とされているが、これだけ性能差があるのなら、仮に対応できたとしてもその恩恵はわずかであることは明らかである。効果の少ないものに開発リソース突っ込むより、効果の大きいものに集中させるという戦略は正しいと思えるし、自分が担当エンジニアだったら速くなる度合いが大きい方が楽しい。まあ、対応機種絞ることで買い換えを喚起したいという思惑もあるのだろうが。
なお、参考までに、GeForce4MX-G4QS1GD/MacOS9.2.2でも同様の測定を行ってみた。
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確かに速いことは速いのだが……。もともと4MXは2MXの後継で3より性能は落ちると言われているので、まあそんなとこなのだろう。本当に速いのは4Tiシリーズであるということで。
Quartz Extreme対応ビデオカードは、GeForce2MX以外にも、GeForce3、RADEON、RADEON8500などがあるが、今回入手したのはGeForce2MXのみで、他のカードはテストしていない。また、GeForce2MXとRAGE128を比較しているが、カードの世代がそもそも違うので本来同列に比較できるものではない。Quartz Extreme対応カードに換装したらどのくらいの性能差になるのかという興味と観点から比較しているだけであって、決してnVidiaのカードがATIより優れていると言っているわけではないのでお間違えのなきよう。
この時の構成
参考URL
glClock http://www.daionet.gr.jp/~masa/glclock/
glclock for Mac http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/8916/index.html