PowerMacintosh G3 + CW-8572
(Sep. 1, 2002 Updated Sep. 7, 2002)

コンボドライブ搭載シリーズその2

経緯など

 出た当初から気になっていたMATSITA CW-8572だが、仕事上の実験と趣味(こっちの方が大きい気がする。ゆえに自腹なり。)を兼ねてDOS/V機を一台組むにあたり光学ドライブが一つ必要になったのと、勤務先のマシン入れ替えにともない、PowerMac G3(B&W)の再セットアップを頼まれたため、いい機会なのでCW-8572を購入し、G3(B&W)での動作テストを行った。

 CW-8572は、過去PowerMacに純正採用された(らしい)CW-8571の後継モデルで、CD-R x16、CD-RW x10、CD-ROM x40、DVD-ROM x12、Buffer Under Run Protectionといったスペックを持つ。実際の使用状況において16倍速以上は使い勝手にほとんど差がないため、売価約13,000円を考慮するとかなりお買得なモデルである。ただ、今回購入したものは本当のバルク品で、ソフトもつかなければ、型番を示すラベルも、ドライブトレイ前面にあるはずの「DVD」のロゴすらなかった。販売店を疑うわけではないが、まさに、つないでみるまで本物かどうかわからない状態だった。(本物でしたよ。もちろん。モノの例えですってば。)

同日届いたJaguarと一緒に記念写真
ドライブベイに固定していないため斜めになっているのがCW-8572

 動作テストは、CDからインストールCDを起動、HDDを初期化して新規インストールといういつもの手順を踏んだ。

MacOS 9.2.2+AutheringSupport 1.1.9環境下

 MacOS 9では、Apple disc 対応と出る。CD-ROM/DVD-ROMの読み込みも問題なく、DVD PlayerによるDVDビデオの視聴もOK、DiscBurner関連では、CD-R/CD-RW生ディスクを認識し、仮想ドライブを作成するまではうまくいくのだが、いざCD作成を行おうとすると、

DiscBurner(9)でのエラー表示

というエラーが出て、CDの書き込みが行えない。どうも完全に対応しているわけではないようだ。

 一方、MacOS X 10.1.5および10.2では、このような問題は発生せず、CD起動、OSインストール、DVD-PlayerによるDVD視聴、DiscBurner経由でCDの作成全て可能だった。

MacOS X 10.1.5/10.2環境下 DiscBurnerOK

 Roxio Toast 5.1.4では、MacOS 9/MacOS Xのいずれもドライブを認識、正常に16倍速で書き込みを行うことができた。

Toast 5.1.4 / OS X 10.1.5

 ということで、MacOS 9のDiscBurnerが使えない(おそらくiTunesでも使えないと思うがこれは未確認。)以外はおおむね問題なしということになった。すでにMacOS X環境に移行済みなら問題なく使えるだろう。今回はG3での動作確認だったが、この辺りの仕組みは大きく変わっていないので、PowerMacG4や液晶iMac、eMacでも使えることが予想される。

 問題となりそうなのはMacOS 9環境。9環境を使い続けなければならない人と言うべきか。すでにMacOS9は棺桶に突っ込まれて埋葬されてしまった(合掌)ため、今後のサポートは期待できない。Toastを使えばいいとはいえ、MacOS 9開発終了の影響がぼちぼち出始めてきたことを実感するテストだった。



※参考

システムのインストールに使用したHDDについて

 今回のG3は、1999年初頭、MacWorldExpoで華々しいデビューを飾った直後、同年2月頃購入(買ったの私じゃないので念のため。)したもので、俗に初期型とか前期型とか呼ばれているものである。HDD用のドライブトレイが一体型となっており、HDDの増設にはいろいろ問題が出やすいとも言われている。事実、ATA66仕様のHDDが出始めの頃(IBMのドライブで言うとDJNA辺り)、増設してはみたもののフリーズ&HDDクラッシュの嵐に見舞われたという経歴を持つ。

 前の使用者からHDDを抜かれた状態でまわって来たため、予備として取ってあったHDDを適当に見繕って組み込んだが、MacOS9.1以降、およびMacOS X 10.1〜10.2で初期化して使用する限りにおいては、インストール作業およびその後の動作確認中、HDDのクラッシュ等の問題が起きることはなかった。(9.0以前および10.0は未確認。問題が起きてたのは8.5ぐらいだったか?)

 最終的にマスタースレーブで2台のHDDを搭載。ATAケーブルは普通のフラットケーブルだとHDDを固定できないため、束ねたタイプのものを使用。ケーブルの取り回しが楽で、空気の流れも妨げないらしいので最近のお気に入り。ケーブルの長さの関係で下の写真のような配置となった。PCIカードは、手前からビデオ、追加USB、UltraSCSIで、ATAカードの類は使っていない。MacOS X AppleSystemProfilerでの認識状況も示しておく。

初期型G3にHDDを2台 ATAケーブルに注目

MacOS X 10.2での認識状態 製造番号は消してあります。

 今回の例は、IBM DPTA(ATA66)とAVER(ATA100)との混載となる。HDD周りに問題が多いとされる初期型G3ではあったが、HDD2台構成でとりあえず問題は起こっていない。(起きた。詳細は追記の項参照。)マザーボードに手を加えたわけではないので、HDDそのものの特性か、あるいはMacOS ATAドライバーの改良といったことが考えられる。純正のATA33仕様HDDが手もとになかったため、これと最近のドライブとの混在については確認が取れていないが、とりあえず、最近のドライブを適切なケーブルでつなぎ、最近のOSで利用する分には、問題が起こる可能性は低いと言っていいだろう。もっとも、最新のATA100仕様HDDを搭載するなら、オンボードATA33ではもったいないので、素直にATAカードを利用することを考えるべきではあるが。

 問題なく動作したのに気を良くして、CPUをG4 500MHzのものに交換。これは例のG3機を2台損壊のきっかけとなったもの。(くわしくはこちらで)その後使い道がなくスチール棚の中でがらくた同然の扱いを受けており、静電気等でいっちゃってる可能性もあったのだが、おそるおそるインストールしてみると普通に動いた。意外と丈夫なものである。ただ、純正のヒートシンクではかなり熱くなるので、これまた適当なPCケース用のファンを探してきて取り付けた。位置がずれているのは、ふたを閉めた時に内部フレームが干渉するのを回避するため。また、モノによってはファンから発する電気的ノイズがCPUの誤動作を誘発することがある。最近のCPUヒートシンクに使われているものならまず大丈夫だと思うが、あまり変なものは使わないように。>自分。

 なお、セットアップを頼まれたG3はこの後、さらにSONY CRX-160Eに換装(こちらは全対応ドライブ)、CW-8572は自作PCへと思いきや、そっちじゃCD焼きそうもないのでファイルサーバーになってた別のG3(B&W)への搭載となった。だんだんどこに何入ってんだかわからなくなりつつある今日この頃……。


追記 2002.9.5

 その後、実際に使用していたところ、スレーブに接続したDPTA(MacOS 9.2で使用)に対するアクセスが非常に遅くなる現象が頻発するようになった。等倍速でのCD書き込みすらバッファーアンダーランが出てしまう程の深刻なもの。動作が怪しくなってきたため、代わりにSeagateのBarracuda ATA IVを接続してみたところ、今度は9.2.1新規インストール直後にもかかわらず爆弾多発。やはりマスタースレーブ接続は問題ありそう。マスター単独で使う分には大丈夫そうではあるが。動作テスト中、同一メーカーの同一モデル(IBMのAVER同士)で動作させたときはほとんど問題が起きなかったので、そういった相性もあるのかもしれない。いずれにせよ、増設する場合はATAカードを入れた方がよさそうである。なお、現在このG3は20GのIBM AVER一台のみで稼働中である。

追記 2002.9.7

 さらにその後、オンボードATA33で使用していたAVERだが、ソフトのインストール等を進めていくうちに挙動不審になってきた。マスタースレーブ2台構成の時同様に、ディスクアクセスの待ちが頻発するようになり、DiskFirstAidでの修復を繰り返してもエラーが出続けるという状況に至り、オンボードバスでの使用を断念、ATAカードを設置してそこに接続することになった。初期化直後のOSインストールでは正常動作しているように見えるのは、HDDの最初の部分のみを使っている分にはエラーが出にくいように思える。使い込むうちにディスク全体を使うこととなり、エラーの発生率が上がるような感じである。ドライバーの改良により、エラーによるデータ損失の可能性は低くなったが、そのぶんリトライによる待ちが発生しているのではないだろうか。なお、このHDDアクセスの待ちはMacOS Xでも確認された。Xなら大丈夫というわけでもなさそうである。

 長々とテストを繰り返し、今までさんざん議論報告されている不具合を確認しただけというなんとも情けない結果となった。

 教訓:初期型青白G3に最近のHDDを増設/換装する場合、少しでも動作がおかしいと感じたら、さっさとATAカードを導入するべき。じたばたしても時間の無駄。


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