PowerMac G4 Cube 編
(Sep.16,2000)


プロローグ

 もうこうなるとただの新しもの好きと言わざるをえません。またもや転びました。ニューヨークで発表された時も、MacOS Xの正式版が出るまではと心に決めていたんですが…。ヨドバシカメラパーソナルストアが13%還元&送料無料のキャンペーンなんかやるから…。
 というわけで、発売日当日、新宿西口ヨドバシカメラマルチメディア館にて、10%還元送料有料を目視確認した後、インターネットでの注文と相成りました。だって1万円以上違うんだもん。
 この日はドラゴンクエストVIIの発売日でもあり、こちらも予約なしでしたが無事Getできました。(新宿界隈だと、大騒ぎは土曜日の昼には収束してしまい、翌日曜の午後お店に行っても普通に買えたそうですが…。)


お約束のディスク換装

 さて、ここからはいつもの調子に戻る。本体到着後、一通りの動作確認後、メモリの増設とディスクの換装を行った。

 青白G3で何の問題もなく使えていたバルク品ノーブランドのSDRAM PC100 CL2 128Mメモリモジュールが、Cubeでは問題ありとして認識されないトラブルが起きた。正確に言うと、認識はしているが、使わない設定にされている状況である。仕方がないので青白G3からの移植をあきらめ、新品を購入しに行くことになったわけである。ヨドバシのポイントが加算されてはいたが、メモリの価格設定が比較的高めなこともあって、新宿東口のビックパソコン館東南口店での購入となった。秋葉原価格とほとんど変わらない上にここも10%のポイント還元がつく。買ったのは性懲りもなくまたバルク品のPC100 CL2 256M。なんでも、PentiumIIIだと問題ないが、Athronだと相性問題が出るとのことで、店員が確認をしてきたが、どっちでも使わないし、Cubeで使えるか? と聞いてもわからないだろうから「問題ないです」と答えておいた。すぐ横にこれまたバルク品のハードディスクがあったのでこれも購入。前回青白G3用に購入したIBMのDTLAシリーズだが、今回はCubeには1基しか搭載できないことから最大容量の75Gにした。Macstarの80Gがアナウンスされていたが、転送速度ではIBM-DTLAが勝っていたし、なによりまだ店頭に無かった。

 純正メモリモジュールは64Mだが、PC100CL2仕様のものが装着されていた。(青白G3、iMacDV、G4(PCI)は、純正はPC100CL3仕様だった。)価格的に差が無くなったのか、CL3そのものが生産されなくなったのかは不明だが、ちょっとしたスペックアップではある。もっとも、他のマシンとメモリのやりくりをするために、この64Mは外してしまった。結局CubeはPC100CL2仕様128M+256Mで384Mとして運用している。Cubeは搭載できるメモリモジュールの高さに制限があるが、買ってきた256Mは問題なく装着できた。(G3純正の128Mの方が背が高かった。)認識されない等のトラブルも出ていない。

 ハードディスクはWD製の20Gが搭載されており、これをIBM DTLA-307075に換装した。最近ではApple自身がハードディスクの増設、換装方法を公表するようになり、保証に関しても増設がもとで壊さない限りはOKというように寛大になったため、(自分でケースあけただけで保証なしなんて時期もあった。)前みたいにおっかなびっくりすることはなくなったのだが、Cubeの電源コネクターが思いの外固く、外すのに手間取った。最後はラジオペンチでひっつかんで外したが、はさみ潰すんじゃないかとこれはこれで冷や冷やものだった。とりあえずドライブ設定で初期化してみたのがこれ。

 Macに限らずDOS/Vの世界でもBIOSの都合で32Gとか64Gバイトまでしか認識しなかったりすることがあるようだが、Cubeの場合は問題なく全ての領域を認識した。もっとも、MacOSでは1K=1024なので、表示されるディスク容量は結構小さくなる。でも5Gもどっかいっちゃうってのはさすがに納得行かないのでちょっと計算してみた。71.58GB=71.58×1024×1024×1024=76858439762、お、これだと76Gだ。

Appleシステムプロフィールで見るとこんな感じ。さりげなくDVDドライブは6倍速タイプだったりする。
 気を良くしてベンチマークをとってみると、不思議な現象を確認した。
なんと、Cubeに入れたDTLAはG3-UltraATA/66カードに接続したDTLAより遅いのである。むしろ、G3の内部UltraATA/33に近い。Cubeの内部バスはUltraATA/66だったはず…。はて? そこで、B's Benchでもう少し詳しく調べてみた結果が次の表である。
Disk シーケンシャル
リード(KB/sec)
シーケンシャル
ライト(KB/sec)
ランダム
リード
ランダム
ライト
シークタイム
平均 最低 最高 平均 最低 最高 1024KB 1024KB 平均
G3/500-66-DTLA60G 39481 24997 52048 32638 14836 47158 19865 47184 13.240ms
G4Cube/450-33-DTLA75G 29612 26730 31246 30817 29393 31084 19316 31111 13.170ms
あれれ? やっぱりG4Cubeは33M/sec超えてない。ドライブが60Gと75Gで極端な性能差があるとは思えないし、UltraATA/66カードの方が内部でSCSI-ATAの変換やってる分不利なはずだし、OSがSCSIディスクに有利にできてると考えられなくもないが、それにしてもここまで差が出るものだろうか? CPUに違いがあるが、クロック比以上の差が出ている。上の表の最高値を見る限り、内部ATAバスは実はiMacDVなんかと同じチップを使ってUltraATA/33で接続されているのではないだろうか? そんな疑惑が頭をもたげてくる。

 カタログスペックを見ると確かにUltraATA/66って書いてあるが、これハードディスクドライブのことであって、インターフェイスじゃないってことなのか? 謎は深まるばかりである。(よくよく調べたらちゃんと66だった。これについては追追記を参照のこと。)

 とはいえ、日常の使用で問題になることは全くなく、ファンレス構造による静粛性は何ものにも代え難い。電源スイッチがタッチセンサーになったおかげで、センサーが敏感な個体だと頻繁にスリープしたり、勝手に起動してしまったりといったトラブルが世間を騒がしているようだが、幸いにして購入した個体は至って順調である。ディスクを換えたせいかどうかは知らないが、ほとんど24時間つけっぱなしにしていても熱暴走らしき現象にはお目にかかったことがない。内部温度は47度付近で安定している。(下図参照)

 とりあえずのセットアップは完了し、めでたくメインマシンの地位についたG4Cubeである。そのあおりを食らって青白G3とG3黒が大移動したのは言うまでもない。青白G3は開発室の開発サポート機に、G3黒は8600が今頃になって会社のサウンド用マシンになっていることもあり、自宅へ持ち帰ることとなった。

2000/9/16現在の机の上の様子
ホイールマウスだけは譲れずにLogitecのものに換えた。一応光学式。

 しかしまあ、半年にいっぺんはマシンの入れ替えしてるね、私…。


Power Mac G4 Cube 450
Memory 384M HDD 75G
+
Apple Studio Display 15 TFT



追記 (Sep.23,2000)

 「IBMのDTLAシリーズは出荷時にMODE5(ATA/100)の設定になっていて、設定外の接続をすると性能が低下する」という書き込みをどこぞのBBSで読んだ。G4 Cubeは100でないことは間違いないので、設定外の接続ではある。それならば、と、DTLAのモードを変更してみることにした。  モード変更ユーティリティはIBMATASWというもので、IBMのサイトにある。残念ながらDOS/V機用のものしか用意されていないため、いったんG4 CubeからHDDを取り出し、DOS/V機に接続して設定を行う必要がある。めんどくさい。  IBMATASWをWINDOWSが稼働するDOS/V機にインストールすると、設定用の起動フロッピーが作られる。設定はこのフロッピーからマシンを起動して行う。WINDOWS上でそのまま設定することはできなかった。ブートシステムは昔懐かしいPC-DOSだった。PC-DOS 2000とはなっていたが。  今回使用したDTLAはやはりATA5の設定になっていたため、これをMODE4(ATA/66)の設定に変更した。なお、IBMATASWは英語表記だった。ま、当然といえば当然だが。  設定が完了したDTLAをG4 Cubeに戻し起動。幸い設定変更でディスク内容が破壊されることはなかった。(壊れない保証はないので試す場合はバックアップをお忘れなく。)B's Benchで再度パフォーマンスを測定したのだが…。結果は変わらず。測定値の変動は誤差の範囲にとどまり、やはり33MB/secを上回ることはなかった。  …なんだかなあ。 参考:
IBM Hard Disk Drive Support
http://www.storage.ibm.com/techsup/hddtech/welcome.htm



追追記(Apr.21,2001)

 UltraATAの速度について、ATTO ExpressPro-Tools 2.5 で計り直してみた結果がこれ。

 ちゃんと33MB/secは超えていた。ドライブのキャッシュがいっぱいになる2MB付近までは実に60MB/sec近辺の速度が出ている。キャッシュが効かない領域では、書き込み20MB/sec、読み出し35MB/secだった。(試しにG3/ATA/60Gでも同様に測定をしてみたが、こちらはPeadR 64M、Sust'dR35M、PeadW 45M、Sust'd W 22Mという数字だった。)CubeのATA速度疑惑は思い過ごしだったわけだが、いよいよSystemInfo測定結果の妥当性が怪しくなってきたように感じた実験だった。


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