前のページの続き…。5インチベイシリーズ。

FireWire接続のリムーバブルハードディスクを取り付けてみた

(Sep. 2, 2001)


5インチベイに装着するリムーバブルHDDシステム。
G3Blackに取り付けたところ。

 不意に、30Gのハードディスクが2本余剰となり、その活用方法を模索していたのだが、

といった理由で、なかなか結論を出せないでいた。

 ある日、別件で秋葉原を徘徊している途中、とある製品を見つけた。RATOC SystemのFireDock FR-MDK1、FireWire接続のHDリムーバルケースである。従来、この手のケースはSCSIかATA接続だったため、ドライブを交換する際にはシステムを終了させ電源を切る必要があったのだが、FireWire接続になったことで、システム稼働中の入れ替えが可能になっている。製品バリエーションには、内部接続タイプと外付けタイプ(1基および2基)があるが、黒G3に取り付けることを考え内蔵タイプを選んだ。
 なお、対応機種にPowerMacとあるが、内部接続タイプを無改造で取り付けられるPowerMacは存在しないはずである。無理にやるにしてもCD-ROMを取り外すことになるのであまり意味はないだろう。Macの中身をPCケースに移植するなどして5インチベイを複数確保できた場合以外、外付けタイプを選んだ方が無難ではある。
 Mac OS X対応が明記してあるのはポイント高し。Windowsの場合は、98SE以降、Me、2000に対応で、XPは対応予定とのこと。

 さて、実際の取り付けはHDDやCD-ROMのそれとほぼ同じ。リムーバブルケースの分だけ一段多いだけ。たまたま2.5インチのHDも余っていたので、2.5→3.5インチの変換器をかまして組み込んだ。

本体側
カートリッジが入っていないときは保護用のプレートが降りる仕掛け

カートリッジ側 3.5インチドライブがぴったり収まる
 
2.5インチディスクを(無理矢理)収納した状態

 使用感についてだが、接続するためにはカートリッジをセットした後、キーを回してやる必要がある。このキーが言ってみれば電源スイッチの代わりになっているのだが、ご丁寧に内部にスプリングが仕込んであって、キーを挿しっぱなしにできないようになっている。(上の写真は引っかかってるだけで、ちょっとさわるとすぐ外れてしまう。)もともとATAバス用だったパーツを流用したであろうことは想像に難くなく、ATAの性格上簡単に電源のON/OFFできない仕様になっているのだろうが、せっかくFireWire対応にするのだから、FireWireの性格を考えそのあたりは改良して欲しかった。はっきり言って使いにくいので、内部のスプリングを取り出し、キーを挿しっぱなしにできるようにした。

 HDD未初期化状態で接続すると、MacOS9.2.1では初期化しますかのダイアログがでる。ここで初期化するとなぜかHFSで初期化してしまい、サイズが2G以上のファイルを扱えなかった。(ここでまたやっちまったかと思った。)これはHFS+で再初期化することで解決した。おもしろいのは、表示されるアイコンがHDDではなく、リムーバブルディスクのものである点。ハードウエアがリムーバブルディスクの情報を返しているものと思われる。MacOS 9系のドライブ設定では未サポート扱いとなるため、パーティーション分割などの操作には付属のB's Crew FWが必要。一方、MacOS Xでは、Disk Utilityのドライブ設定のみで初期化、パーティーション分割が可能だった。

普通のHDD
FR-MDK1のアイコン
これはMacOS X版

 続いて転送速度の比較。本体ATA-33バスとFireWireに接続した場合のベンチマークである。

内部ATA-33接続時
FR-MDK1-FireWire接続時 MacOS Xで初期化

 使用したHDDがFireBall lct10という数世代昔の機種だったこともあり、内部ATAでの転送速度はそれなりであるが、驚いたのはFireWire接続でもHDD性能がそのまま出ている点。HDDの内部キャッシュが有効になるであろうと思われる領域では逆にFireWireの方が速いという結果になった。パッケージにはオーバー30MB/secと書いてあるが、最近の高速なHDDを用いればそれも可能かも知れない。
 なお、実験に使った黒G3は、純正のFireWireポートが欠落しているため、サードパーティ製のPCI-FireWireカードを使っている。今回の実験はそのPCカードを用いた結果であり、それがそのまま純正FireWireポート使用時にも当てはまるかどうかは不明である。このページを見て購入を考えた方はその点には注意されたい。

 かくして、黒G3は現在こんなふうになっている。

ここと比較のこと。
Ultra2SCSI-9Gは騒音がひどいため取り外した。

 参考までに、ファイルのコピーはMacOS Xの方が圧倒的に速い。7GB強のファイルをATA→FireWireでコピーする際の所要時間は、9.2.1で約45分、X 10.0.4で約8分だった。なんと5倍以上。聞けばネットワーク越しのファイルコピーもX圧勝とか。X 10.1の登場がひじょ〜〜に待たれる。


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