特命:Power Macintosh 7500を徹底強化せよ

(Dec.31, 2000)



経緯

 勤務先にグラフィック用途としてPM7500が2台ある。故障して使えなくなったマシンからパーツを移植するなどして長いこと使ってきたのだが、さすがに性能的に辛くなってきた。廃棄して新型マシンを導入するか、強化して使い続けるかの選択を提案したところ、「新規導入は別に考えるとして、今のやつもで使えるようにしとけ」というありがたい判断が下された。ただし条件付き。その条件とは……。

 つまり、一台あたり10万円でできるパワーアップということになる。10万円あれば中古のiMacが買えるが、17インチモニターの件でこれは没。中古のG3(Gossamer)ならぎりぎり10万円だった、メモリーやHDDをそこそこに追加すると予算オーバーとなってしまう。考えた末、定番アップグレードをいかに安く抑えるかという一点に注力することになった。


強化項目

 第二世代PowerMacの強化については各専門誌で特集が組まれるほどポピュラーなものである。今回はその中から次の項目をチョイスした。

 USB/FireWireは、使用用途を考える限り使用頻度が低そうだったため今回は除外した。USBだけなら3000円程度なので必要になってからでも間に合うだろうとの判断。100BASE-TXカードという案もあったが、PCIスロットをひとつつぶしてまで高速化するほどネットワークトラフィックの量も多くないと考え、これもパスした。

 CPUカードはG3/G4それぞれ各社から製品が出ており、かなりよりどりみどり状態だった。ほぼ同時期に秋葉館が新装開店セールを行うとアナウンスがあり、価格的にも非常に魅力的だったのだが、個数限定のため見送らざるを得なかった。(実際開店前日から相当の人が並んでおり、当日も入場制限がされるほどの人気で、限られた時間で買える状態ではなかった。)鉱区ロックG3かG4か最後まで悩んだのだが、結局、最近Mac向けのアップグレードカードを出してきたBUFFALO(メルコ)のG4-PM350SLC-MW( L2キャッシュのクロックをCPUの1/3に設定することでキャッシュメモリのコストを抑え、低価格を実現したモデルである。

 BUFFERO HG4-PM350SLC-MW(@\27,799) x2 税込み\58,377

 第二世代PM用のメモリーはFastPageDIMMと呼ばれるもので、最近は生産していないのか高値安定傾向である。SDRAMが128Mで\6,000だなんだと言っているころに、64Mで2万円近くする。DOS/Vでの採用実績がないので安価なバルク品が出回ることもない。とにかく割高なのである。(SDRAMの128Mは年末にはついに\5,000を切ってしまったが……。)

 そこで目を付けたのがRAMをどっかり増設した中古品。たまたまDo-夢で7500/233/144Mという出物があり、これをゲット。233MHzのCPUがついているとはいえ、元の100MHzがないと中古価値は下がるのだろうか? RAM搭載量の割にはリーズナブルな価格だった。RAMの価格を考えると3CPUn7500本体が8千円ぐらいということになる。なんだかなあ。

 PM7500/233/144 (Used) (@\39,800) 税込み送料込み\44,310

 ATA66カードは結局の所何を買ってもAEC-6260Mなので、後は価格だけ。いろいろ回ってこうなった。

 ProMax TurboMax66 (E) (@\12,800) 税込み\13,440
 Sonnet Tempo (@\12,800) 税込み\13,440

 HDDは定番のIBM-DTLAシリーズを選択した。本当は5400rpmのタイプで十分だったのだが、価格的にほとんど差がなかったため、7200rpmの20Gのものを購入。

 IBM DTLA-307020 x2 (@\12,900) 税込み\27,090

 ビデオカードはRage128シリーズの中から、Xclaim VR 128を選択した。最近価格改定があったのか、ひところよりかなり安くなった印象。ゲーム屋ゆえ、ビデオ入力ができた方がいいのでは? と、Xclaimにした。Proformanceはさすがにちょっと予算オーバーだった。

 ATI Xclaim VR 128 x2 (@\16,800) 税込み\35,280

 以上、合計\191,937。この他、保守部品やケーブル類も買ったので20万の予算はほぼ使い切った。


結果

 以下、System Infoによるベンチマーク結果を示す。



G4 Cube(450)とiMac(233)は初期状態。7500/604/120は改造前の状態。
7500 Kaiが改造後の状態。ディスクキャッシュが多めなのでスコアは1〜2割良くなっている。

 グラフィックに関しては測定条件が異なるためここには載せていないが、スクロールスピードなどにおいて、明らかな性能向上が見られた。8600にRage Olionをつけたともそうだったが、内蔵ビデオと比較すると画面表示がシャープになるというメリットもあった。CPUに関してはほぼクロック通りの結果。順当なところだろう。ディスクはG4Cube純正をも上回る結果となった。さすがにG3の3000オーバーには届かないものの(この辺はバスクロックの影響か?)起動時間の短縮やアプリの立ち上がりなど、はっきり体感できるレベルの性能向上となっている。

 聞くところによると、一部G4カードとATAカードの同時装着で起動できなくなる等のドラブルが発生するらしいが、今回は装着直後にACARDから最新ファームウエア3.10をインストールしたためか、特に問題は発生していない。

 Power Macintosh 7500/G4-350
 Memory 192M
 HDD ATA 20G
 ATA66 Card
 Video Card    が、2台

 細かいことを言えば、あと数千円は安く上がる可能性もあったのだが、限られた時間の中ではこの辺が限界だった。メモリーはそれまで、128Mと80Mだったため、Photoshop5以降はさすがに苦しかったのだが、メモリを追加して192M仕様となり、どうにか使えるレベルになった。それにしても、SDRAMの値下がりを見るにつけ、専用メモリが恨めしい。7000/8000シリーズの中古価格がここ最近暴落しているが、パワーアップに金がかかることを考えると十分頷けるものがある。

 なお、メモリ代わりに買った7500/233は、他のマシンとメモリをやりくりし、社内BBSサーバーとして活躍中。それまでBBSサーバーはCentris660AV (68040/20)だったので、こちらも大変なパワーアップとなった。


その後

 冒頭にあったように、新型導入ということでG4/500Dualが入ってきた。こっちは19インチモニターつき。うーん、パワーアップ霞むなあ……。


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