Power Macintosh 7300→8600→G3 編


プロローグ 非ノート型コンピューター購入に至る経緯

 いままでパワーブックを使い続けてきたが、画面の狭さは否めない。大きな画面を望んでも、パワーブックでは限界がある。パワーアップも改造もまた限界がある。デスクトップが欲しい。全てはそこから始まった。1997年初冬のことである。


第1章 購入機種選定

 当たり前だがマックが大前提。場所をとりたくないからデスクトップ型。PPC750搭載マシン。フルモーションビデオキャプチャーカードが問題なく使えること。

 この時点で選択肢はG3/DT、7300、7600に絞られる。7300、7600はG3カードとのセットとなる。価格的にはいい勝負。ビデオキャプチャーカードはインタウエアのシネマギアを選択。これをつけるなら本体にビデオキャプチャー機能は要らない。よって7600は脱落。G3DTはIDEタイプのハードディスクを搭載している。ベンチマーク上は問題ないとしても、連続的に大容量データのアクセスを要求するビデオキャプチャー用途には一抹の不安が残る。ソフトウエアの対応も不明瞭だったため、G3DTは脱落。

 よって、購入機種は、7300/180に決定した。7300/166はもう完売状態なので、あればラッキーだが、期待しないことにする。

 この他、17インチモニター、キーボード、追加メモリを同時購入の予定。


第2章 いざ秋葉原へ

 98年1月某日、初売りセールで賑わう秋葉原へ。セールの目玉のG3機には目もくれず、ひたすら7300/180を求めてアウトレット巡り。32Mメモリ2枚サービスに惹かれ、LAOXアウトレットで購入。その後、アップグレードパーツを探しに行く。

 T-ZONEアップル館にてBooster750/233とシネマギアを購入。聞きもしないのに「動作確認済みです」との太鼓判を押された。その足で参考までにG3でも見に行くかと下の階に移動。

 アウトレットの階で、格安中古の7300/166を発見。早まったか! どうせCPU取っ替えるんだからこっちでもよかったのだが。まあ、180は新品だったんだからと、自分を納得させることにした。

 G3本体の階で新春特別価格と称してSCSI外付けハードディスク4.5Gが売られていた。限定4台。確かに安い。目の前で1台売れた。ほとんど衝動買いの状況で1台ゲット。キーボードもここで購入。

 モニタを買いに秋葉館へ。17fs9の新品在庫はここが一番安かった。中古だともう少し安いところがあったが、モニタは消耗品と割り切って新品を選択。

 自宅に持ち帰り組み立て開始。素の状態にメモリだけ突っ込んで動作確認。ついでにベンチマークをとる。しかる後にバラす。CPUカードを交換。シネマギア装着。外付けハードディスクをバラして内蔵。あら? そういえば固定用のスレッドがない。まあいいか。とりあえず、ケーブルだけつなげて電源オン。無事起動でほっと一息。ベンチマークをとって爆発的なパフォーマンスの向上にびっくり。気をよくしてOS8をインストールをしたところ、フリーズの嵐。しばらく悩んだ末、マザーボード上の2次キャッシュをそのままにしていたことに気づき、外したところフリーズは収まった。そう言えばマニュアルに書いてあったっけ。シネマギア、増設ハードディスクとも動作を確認。ディスクはマイクロポリス製。シネマギアの画質はS-VHS以上。すごい…。

 夜も更けたのでパワーブックからデータを移動させてその日は終了。

 翌日、ハードディスクマウント用のスレッドを買い、固定完了。

ここまでのスペック

 Power Macintosh 7300/G3 233

 Mem 80M HDD 2G+4.5G CD x12 VideoCapture

  +

 MONITOR 17"


第3章 故障、そして泥沼へ

 3月某日、動作中に突然純正の2Gハードディスクが停止。ヘッドが動かなくなったらしい。電源を入れ直すと「カカカカーン…」と破滅の音がしてシステム起動せず。別のドライブから起動しても認識せず。完全に故障。修理に出そうにも、もう改造してるから保証はきかないし、第一、ハードディスクが壊れただけなのに本体ごと持ってくのも面倒なので、新たにハードディスクを買いに行くことにした。で、秋葉館でシーゲイトのホーク4.5Gを購入。

 Qのドライブが壊れたのは私の知る限りこれで3回目。もう二度と買うまいと心に決めた。

 ディスクを交換してパフォーマンスを計る。純正ががんばっても4M/sec程度だったのが、コンスタントに8Mは出てる。大したもんだ。さすがUltraSCSI。

 メモリ64Mが\14,000也。安くなったもんだ。思い切って2枚購入。

ここまでのスペック

 Power Macintosh 7300/G3 233

 Mem 208M HDD 4.5G+4.5G CD x12 VideoCapture

  +

 MONITOR 17"


第4章 CD-Rが欲しい

 会社でサターンのCD焼きになぜか使えなくなってしまったCD-Rだが、バックアップ用のデバイスとしては問題なく使えており、作業用のデータはもとより、たいていのCDはバックアップがとれるので非常に便利。これは買うしかない。てなわけで、会社の用事で秋葉に行ったついでにヤマハのCDR-200外付け用を購入。

 数日後、ファームウエアのアップデータをかけたところ、ファームウエア更新中に電源が落ち、なんとそのまま使えなくなってしまった。電源を入れ直してもウンともスンとも言わないし、ファームウエアの再インストールもできず、もうどうしようもないので修理に出すことにした。

 あんまり頭に来たので(元はと言えば自分が悪いのだが)、勢い新宿に代替品を買いに行く。キレた人間は容赦がない。ヤマハCDRW4620、オリンパスの640MO TurboIII、ラトックのUltraSCSIカードを一挙購入。

 SCSIカードを買ったのは本体のFastSCSIだけじゃディスク本来のポテンシャルを引き出していないんじゃないか、と思ったからなのだが、ベンチをとってみるとのその差はわずか数%。いくら理論値20M/secとはいえ、ドライブ性能の限界で実際はこんなもんらしい。高速とうたわれるワイドSCSI対応のドライブでも4M/sec程度の性能しかない物もあるとか。結局このカード高速SCSIを持たないG3シリーズ用なのね。

 SCSIフラットケーブルの取り回しに苦労しつつも、ハードディスクだけUltra SCSIに接続する。これがタワーなら何の問題もないのに。さらに、体感上なにも変わらないことが不満に追い打ちをかける。

 MOとCD-RWは7300本体上に設置。ああ、内蔵したい。

ここまでのスペック
 Power Macintosh 7300/G3 233
 Mem 208M HDD 4.5G+4.5G CD x12 VideoCapture UltraSCSI
  +
 MONITOR 17"
 MO 640M
 CD-RW


第5章 う、うるさい…

 内蔵デバイスが増えたせいか、はたまた気温そのものが上がってきたせいか、最近電源ファンの音が妙に気になる。常にフル回転状態なのだ。たまたま一晩連続運転させる機会があったのだが、翌朝見てみると、マイクロポリスのドライブがリセットを繰り返している。不審に思って本体のカバーを外してみたら、もう触れないほど熱くなっていた。どうもドライブが熱暴走し、リセットがかかっていたらしい。うーん、これはまずい。応急処置として、マイクロポリスのドライブを放熱しやすいと思われる本体上側のベイに移動することにした。根拠は、金属パーツが近いから。信憑性は低い。ふと、ユニットのターミネーター設定を変えていなかったことに気がつく。以前純正ハードディスクが故障した原因がこれなのかどうかは定かではないが、とにかくターミネーターが二つついていたことになる。念のためにきっちり設定をしておこうと思い、マイクロポリスのドライブの設定をしようとしたら、ユニットにスイッチの設定表が書いてない。webで調べようとしたら、マイクロポリスのサーバーにつながらない。さらに調べてみると、マイクロポリスという会社はもう存在しないらしい。それで安かったのか? 検索エンジンで全メーカーのスイッチ設定が登録されてあるページ(www.blue-planet.com)を見つけて、なんとか設定完了。

 アップル純正24倍速CD-ROMを見つけて速攻で購入。実際パフォーマンスはほとんど変わらないんだけどね。あとでわかったのだが、このドライブはCD-RWディスクも読めるすぐれものだった。

 修理から戻ってきたCD-R200はパワーブックのバックアップ用に会社に置いておく。

 それにしてもタワー型なら放熱も問題ないんだろうなあ。

ここまでのスペック
 Power Macintosh 7300/G3 233
 Mem 208M HDD 4.5G+4.5G CD x24 VideoCapture UltraSCSI
  +
 MONITOR 17"
 MO 640M
 CD-RW


第6章 タワー型筐体へ

 いろいろ考えた。増設外付け機器が邪魔。ストレージケース買って入れる。邪魔なのには変わらない。放熱の問題が残る。AT機のケースに入れる。気に入ったデザインがない。マザーボードのサイズが合うかどうかわからない。マックらしくなくなる。8500/9500の筐体に入れる。5インチベイは一つだけ。CDとCD-RWは同時に入らない。G3MTを買う。G3カードをどうする! メモリも使えないぞ。8600/9600の筐体に入れる。筐体のジャンクなんかあるわけない。クロック250以上はCPUカードの互換性に問題。

 ということは、全ての条件を満たすのは、8600/200、9600/200MP、9600/233ということになる。もともと出荷台数少なさそうなだけに、新品はおろか中古を見つけるのも一苦労しそうだ。

 リサーチ開始して約1ヶ月。8600/200zipを新宿ソフマップで発見、価格的に納得できず、1日悩んで悩み抜いた末、翌日金持って出かけたらもうなくなってた。

ここまでのスペック(変化なし)
 Power Macintosh 7300/G3 233
 Mem 208M HDD 4.5G+4.5G CD x24 VideoCapture UltraSCSI
  +
 MONITOR 17"
 MO 640M
 CD-RW


第7章 そして買い換え

 6月某日平日。なぜか早起き。なぜか思い立って秋葉原ソフマップに行く。8600/200zipを発見。今度は即ゲット。なんとほとんど新品。どこかの展示品か? ユーザー登録書までついていた。こういうのを「むしの知らせ」って言うのか?

 7300からの移植作業。CPUカード、CD、HDD、メモリをごっそり交換、CD-RW組み込み。シネマギアと使ってなかったDAVケーブルを装着、UltraSCSIボード装着、起動ディスクはこっちに接続。zipを外してMOに換装、そのままだとzip用のフロントベゼルは位置が合わないので、ワッシャでMOドライブの高さを調節してセット。CD-RWのケースは以前に外したCD-ROMドライブを入れ、MOのケースにはzipを入れた。

 結果、全部内蔵して机の下に置くことにより机の上がすっきりし、HDDの放熱問題は巨大な金属パーツに直接熱を逃がすのと、巨大なファンの効果によって全く問題なくなった。ファンの回転も安定していて、思ったより静か。最初からこれにすればよかったなあ。

 余ったパーツで7300を組み上げる。容量の小さいRAMはみんな7300に移植する。改造マックとはいえ、主要パーツはApple純正となる。PowerPC 604e 200MHzは、パフォーマンス的に十分実用に耐える。とはいえ、家に置いといても仕方がないので会社でバックアップ機として使うことにする。

 調子に乗って、秋葉に青色LEDを買いに行く。前面のパワーランプのLEDを交換するためだ。そしたら、青色LEDキットなる、LED、ケーブル、コネクタがはんだ付けされたパーツが売られていた。考えることは一緒だなと思った。一応買ってつけてみたが、あまりに簡単なのでもう1歩突っ込んでみたいと思う。HDDのアクセスランプと連動だ!

ここまでのスペック
 Power Macintosh 8600/G3 233 blue
 Mem 192M HDD 4.5G+4.5G CD x24 CR-RW MO 640M
 VideoCapture UltraSCSI
  +
 MONITOR 17"
  and
 Power Macintosh 7300/200
 Mem 48M HDD 2G CD x12


第8章 禁断の改造道

 あるwebにBooster750/233のクロックアップ方法が載っていた。比較的早い時期に出荷されたPowerPC750は、最大クロックには安全マージンが含まれているとのこと。うちのBoosterはそれこそ出たばっかりの時に買ったものだから、クロックアップしても安定動作する可能性が高い。改造方法も抵抗を1本取り外すだけなので、即試してみる。CPUボードマザーボードから外し、はんだごてで抵抗を取り除く。再びマザーボードに戻して電源オン。あっけなく成功。各種測定ツールでもPowerPC G3 250MHzと表示される。

 ここまでくればもう恐い物はない。V-RAMも4Mに増設だ! マックアカデミーでV-RAM1Mを2本購入。

 ハードディスクのアクセスランプとパワーランプを連動させるべく、RGBのLEDを買ってきたが、LEDの構造上の問題で非常に手間がかかることが判明。トランジスタ使って回路組まなければならない。面倒なのでアクセスランプは起動ディスクの1基だけとし、白色LEDをパワーLEDの後ろにテープで固定してお茶を濁す。でも外面はかっこいい。結構満足。

 通販で、ミニタワーG3用のネームプレートを購入。1枚だと思って買ったらバルクだったらしく5枚入ってた。とりあえず装着。これで名実ともに(?)G3マックとなった。

ここまでのスペック

 Power Macintosh G3 (8600) 250 blue
 Mem 192M HDD 4.5G+4.5G CD x24 CR-RW MO 640M
 V-RAM 4M VideoCapture UltraSCSI
  +
 MONITOR 17"


エピローグ 改造まっしぐら

 メモリ64M1万円切ってるしなあ。もっと積もうかなあ。

 ハードディスクは当分足りるな。次何かやるとしたらUltraWideでRAIDかなあ。

 うーん、それにしてもいくらかかったんだろう? 考えないことにしよう。


番外 新製品ラッシュ

 iMacが発売になった。ある調査によれば、発売初日だけで9000台も売れたとか。単純計算でも17億円が動いたってことか。予想通りというか、それ以上というか、とにかくすごい売れ行きらしい。今のところ、自分がこれ買っても使い道がないのは分かり切っている。可搬性、省スペース性はパワーブックの比ではないし。第一、SCSI関係の周辺機器が全滅なのが痛い。でもね、欲しいんだよね、これ。

 そうこうしているうちに、デスクトップとパワーブックのラインナップも一新された。特にパワーブックは全機種14インチ液晶になり、廉価モデルにもバックサイドキャッシュが搭載された。これってパフォーマンスが倍近く上がるんだよね。総合的に見てお買い得になったのは間違いないし、ああ、こっちにもフラグが立ちそう…。

 そういえば、来年にも発表のコンシューマー向けノートブックの噂も絶えない。eBookとか、iMacポータブルとかいろいろ言われていて、ソニーのバイオノートみたいに超薄型軽量になるとか、インタートップみたいに本体折り返してペンで手書き入力できるとか。実際、複数のプロトタイプが存在するらしく、実体は全く見えてこないが、これはこれで猛烈に欲しい。でも、コンシューマー向けってはっきり言ってる以上、iMacみたいなもの凄い割り切りでハードウエアのスペック決めてくるだろうから、出たら出たでパワーブックと行ったり来たりしてさんざん悩むんだろうな。

 アップル純正の液晶ディスプレイも20万円割り込んできて買い得感がでてきた。省スペースってことなら、デスクトップとこれ組み合わせる手もありかも。G3とセットで買ってもパワーブックと同じくらいだし。会社用をこれにして、持ち歩き用に来年発売のiMacポータブルを…。

 うーん、欲しいものだらけ。


報告 結局買っちゃいました

 9月上旬、iMacは秋葉原でももっぱら1週間から1ヶ月待ちの状態。新宿にLDを買いに行ったついでに、何の気なしにヨドバシカメラに寄る。「納期どのくらいになります?」これまた何の気なしに聞いてみる。返ってきた答えは「今、ありますよ。」 へ? その瞬間、私の理性と財布の紐は吹っ飛んだ。

 メモリは128Mを増設。取り付けは難しいと聞いていたが、工賃ケチって結局自分で取り付け。8600改G3でインターネットの情報を見つつ、約15分で終了。パワーブック5300のハードディスク交換に比べたら簡単な部類だとは思うが、コンピューターのふた開けたことないような人は絶対販売店に頼むこと。

 買ってしまったからには、使い道を考えないといかん。家には8600改G3があるので、会社で使うことにする。それまで会社ではパワーブック3400を使ってたから、それのリプレースになるわけだが…。

 一番困っているのがマウス。デザインは素晴らしいのだが、いかんせん小さい。まして、俺の手はでかい。今までのように手のひらをマウスに乗っけるのではなく、指でマウスをつまむ感覚なので、どうにも慣れない。家で2ボタンマウス使っているせいもあるが。

 世の中改造好きはいるもので、もうFDDやらADBやら接続できる改造iMacが登場している。なんでも、マザーボード上に回路そのものは存在しているので、数点の部品を追加するだけでよいとのこと。とは言っても、アップルの保証対象外になるのは確実だし、そこまでの腕があるのかどうだかも怪しいところである。Booster750の改造だって、外した抵抗落っことしてそのままどこかに行っちゃったぐらいだし。

 改造のリスクと2ボタンマウスを天秤に掛けて思い悩む今日この頃。この顛末はいずれ、i改造履歴にてご報告する。なお、データの移植が終わったパワーブックはハードディスクを整理し、当面の間PCカードリーダー、MOとCD-Rのコントロール機としてセッティング。パーティーションを切ってMkLinuxを入れてみた。現在日本語環境を構築中だが非常に使い勝手悪い。これでゲーム機の開発をするのが野望だが、果たしていつになることやら。こらこら誰だ1万円で買いますなんて言ってるのは!

 

新章に続く


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