iMac (FlatPanel)と巨大なFireWireストレージ
(FireWire-ATAブリッジを使ってみる)

(Mar. 20, 2002 / Mar. 24 写真追加)


また余剰パーツが出てきた

 長期的に見ればiMacFP購入の遠因となったと考えられなくもない青白&黒G3ダブル損壊事件のため、黒G3に使用していた巨大なサーバーケースが中ぶらりんの状態になって久しい。同様に、DVDやらCD-RWといった小回りの効かない5インチドライブや25〜30GクラスのHDDも数多く余剰となっており、なんとかこれらを再利用できないものかと考えていた。真っ当に考えれば、本体の使用用途通りDOS/VのマザーボードとCPUを組み込んで自作PCをということになるのだろうが、既に自作PCが一セットある上に、もともとPCでゲームをする習慣がなく、webページやCGIの動作確認以外にほとんど全く使用用途がないという状況で、これ以上PCを増やす意味はない。そもそもこれ以上コンピュター増やしてどうするという話もある。
 ならば、外付け周辺機器としてiMacやPCに接続する利用形態はどうだろうか? 外付けのHDDやCD-RWなどをばらばらと揃えていくと、どうしても机上がごちゃごちゃになってくるが、それらを全てサーバーケースに収めることができれば、このとっ散らかり問題は回避できる。ケースの大きさが大きさだけに、拡張性、収容力の点は申し分ない。(多少場所はとるが……。)かくして、巨大ストレージタワー改修計画がスタートすることになった。なお、巨大と言ってもケースが巨大なだけで、必ずしも容量が大きいという意味ではない点については注意が必要である。


用意したもの

 この中で特筆すべきはAT電源とATA-FireWireブリッジだろうか。
 AT電源は、PCに電源管理機能が搭載される前の古い規格の電源ユニットで、電源のオンオフが機械的なスイッチになっている。機構が単純な分、電源制御用の回路を必要としないので、今回の用途にはこの方が手っ取り早い。
 そして今回の主役はなんと言ってもATA-FireWireブリッジ。このタイプのブリッジを使ったHDDケースは数多く販売されているが、ブリッジだけを取り出して販売している例はあまり見たことがない。ブリッジ目当てに使わないケースごと買うのも馬鹿馬鹿しい。本当にブリッジ単品で売ってないのかとネットで検索をかけたところ、
DatOptic Internal FireWire Converter FWINT-100
という製品が見つかった。
 アメリカのDat Opticというメーカーの直販サイトと思われる、CalOpticで購入できる。一つ$58。海外発送の場合、web上では仮の送料が表示され、申し込むと後から正確な送料が書かれた確認のメールが届く。これに同意の返信をしてオーダー完了。今回2つ購入で送料は約$28。オーダーから約一週間後、国際郵便で製品が届いた。

 内容は、変換基盤一式が2つと8インチ(約20cm)の6pin-6pin FireWireケーブルが2本。これがまた徹底した簡易包装で、静電気防止の袋に入っているだけで、化粧箱はなし。白箱すらなし。そのまま梱包材に包まれて段ボール箱に収まっていた。潔いと言うかなんと言うか。ついでに言うと、これ以外の同梱品はインボイス(納品書)のみで、ドライバーやマニュアルの類いは一切入っていなかった。(ドライバーは不要だし、マニュアルはweb上にあるので必要ならそっちを見ろと言うことか。)

これがこのまま段ボール箱の中に梱包材と一緒に入っていた。
中身はこんな感じ。

 性能的には、今はやりのOXFORD911チップを使ったもので、ATA-100に対応する。MacOS9.2.2/X 10.1.3では、特にドライバーを追加することなく認識した。

 転送速度に関して、IBMのDTLAを繋ぎ、いつものATTOのツールでベンチマークをとってみたのが次の図である。


DatOptic FW-ATAブリッジ経由 DTLA-307075

 Readで23MB/sWriteで19MB/sで頭打ちとなった。OXFW911チップ搭載、ATA100対応ということで、もう少し伸びるかと思ったが、ちょっと肩透かしを食らった気分。このHDDは、G4CubeのATA66接続ではReadで35MB/sぐらい出るため、ATA-FireWire変換あるいかFireWire接続そのものがボトルネックとなっていると推測される。FireWireの理論上の通信速度50MB/sec(400Mbps)からすれば約半分といったところではあるが、実際約300MBのファイルのコピーに要する時間が20秒足らず(MacOSX)と、その高速性は実感できるものであり、実用上十分な速度であることは確かである。なお、RATOCのFW-HDDリムーバブルケースでもほぼ同等の性能だった。

 このブリッジは、ATAPIデバイスにも対応しており、CD-RWやDVD-ROMなどを接続することができる。試しに、中ぶらりんになっていたYAMAHA CD-RW 2100E、MATSHITA DVD-RAM を接続してみたが、追加ドライバーのインストールなしに問題なく使用することができた。(CD-RWはToast 5.1.2、DiscBurnerで利用可能。Toastでは実際の書き込み動作まで確認。Disc to Discのダイレクトコピーも可能だった。)

 一通りの動作検証が終わったところで、ありったけのFireWireストレージを黒ケースに詰め込んだのが下の図。ブリッジはCD-RWとDVD-RAMに接続している。

  --
USB/FW
CD-RW
DVD-RAM
FireDock
FireDock
CD/小物入れ
CD/小物入れ
CD/小物入れ
 
 
 
 

 上からUSB(1.1)ハブ&FireWireリピーター、YAMAHA CD-RW CRW-2100E、MATSHITA DVD-RAM、RATOC FireDock x2 (75GB & 60GB)、CD収納BOX x3。加えてFWリピーターにiPodとSarotechの2.5インチHDDケースを接続。さらに外部にはビデオFireWireコンバーターが接続されている。FireWireリピーターには、2.5インチのHDDケース等を接続して利用することが可能。CD収納BOXはご愛嬌としても、これだけの機器を全て同時に使用して何の問題も起きないのはさすがである。使わないときにはFireWireストレージだけ丸ごと電源を落とせることもあり、非使用時の静粛性にも一役買っている。


認識状態。なんつーデバイスの数だか……

んで、実際はこんな。

 と、これを書いてる間に、6000円前後の5インチFireWireストレージが売られているのを見つけたり(これをばらして組み込んだ方が安いとか)、国内でもFireWireATAブリッジが発表されたり(個人輸入のリスク負わずに購入できるとか)、タイミングがいいのか悪いのかよくわからない出来事があったのだが、ともかく、ATAのHDDやCD-RWがたくさん余っていて、本体に内蔵しようにもiMacやノート型のように拡張性がないコンピューターしかなくて、なぜかDOS/VのケースとATXじゃなくてAT電源も余っているという人にとって、ATA-FireWireブリッジは悪くない選択であろう。(だからそんな特殊な条件満たす人なんてそうそういないってば!)


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