iMac (FlatPanel) 編

(Feb. 23, 2002)


導入のいきさつ

 もう何も言いますまい。PowerMac G4が1Gに到達したら買おうと心に決めて迎えた1月7日のエキスポ基調講演。ややフライングぎみに出てきたのは長らく登場が待たれていた液晶iMac、それもG4+SuperDriveつき。また、転んでしまいました。


到着まで

 さて、かねてよりDVD未発売LDを自家製DVD化する計画を練っており、今回のiMacのSuperDrive搭載はまさに渡りに船。動画編集に大容量HDDは必須であるが、AppleStoreのBTOではHDDの容量は選択できない。それなら自分で換装するまで。よって、素体はノーマル仕様でOK。1月9日午前2時ごろ、予約受付が開始されたyodobashi.comにオーダーをかける。2%ポイント還元+送料無料でちょっとだけお得。

 別途、増設/交換用のメモリーとHDDを手配。PC100CL2のSO-DIMM 512M、IBM DeskStar 120GXP、PC133CL3 DIMM 512Mなど、ばらばらと集めつつ本体の到着を待つ。発売延期にげんなりしたりもする。

 2/16日昼に到着。発売日の出荷数は少なかったらしいが、幸運にもその中に入ったらしい。さっそく梱包を解き、一通りの動作確認をする。

 以上、動作に問題がないことを確認し、メモリの増設とHDDの換装に入った。


増設/換装のための分解手順

 詳細な手順については、各所ですでに公開されているのでここでは注意点のみを記す。

 使用したドライバー:

 ボトムプレートをはずす。精密+ドライバーでねじを緩める。ねじ自体は外れない。

 ボトムケースを固定しているねじをはずす。トルクスねじT15x4。かなり長い。iBook(USB/Late2001)同様、ネジ固定材が使われているため、外す時にはやや抵抗がある。

 ボトムケースをあける。ケースに固定されているコネクターがあるので、いきなりばかっとは開かない。隙間に爪を差し込んで広げていく感じでやるとうまくいく。コネクターが外れても他のケーブルがつながっているため、いきなり引っ張ると断線/破損する恐れがある。ケーブル長は必要最小限の遊びしかないので、開けるときは慎重に。

 実際にボトムケースを開けてみると、内部に本当に隙間がないことに驚く。まさにぎっしり詰まっている感じである。ドーム型の匡体が、内包するパーツを積み上げた形そのものであることがよく理解できる。

 CPUで発生した熱は、ヒートパイプと金属フレームを経由して、ドーム型匡体の内側にある金属シャシー全体に拡散、放出される仕組みになっている。これはiMac(SlotLoading)からの伝統でもある。シャシーとヒートパイプを繋いでいる金属フレームは、ボトムケースを固定するネジで直接接合される。ケースの固定も兼ねているだけに、その接合力はかなり強力であると思われるのだが、以前流出したiMacのサービスマニュアルには、ボトムケースを開けた場合は、この接合部に必ずサーマルペーストを塗り直せとある。念には念を入れろということか。もっとも、CPUに直結するヒートシンクもFANも持たないiMacの構造にあって、この熱の通り道はまさに生命線であり、熱伝導効率の低下はCPUの熱暴走、ひいては自己融解の危険へと繋がる。Appleがかたくなに「ユーザーがボトムケース開けたら保証無し」を強調しているのも、それだけ排熱に気を使っているためなのだろう。加えて、ケース開閉に伴うケーブル挟みや抜け、断線といった事故抑止の意味もあるだろう。なお、先のサービスマニュアルには、マザーボードを取り外した場合は、裏面チップの熱伝導シートを新しいものに貼り直せとも書いてあった。マザーボードを外すようなことはそうそうないとは思うが、必要に迫られた場合はそのことも考慮にいれておく必要があろう。

金属フレーム接合部

 純正のHDDは、Seagate U6で、アイドル時、アクセス時とも気持ち悪いぐらいの静粛性を誇る。HDD全体を覆うように白い粘着シートが貼られていたが、封印を意図したものとは思えなかった。(剥がすときれいに剥がれたし……。)放熱か絶縁のためだろうか? HDDの交換そのものはiMacDVやG4Cubeと同じ。電源とATAケーブルを取り外して、HDDを固定しているねじをはずし、HDDを交換、ねじ止め後、電源とATAケーブルを元のように接続する。HDD取り付けの際にはジャンパーの確認を忘れないこと。IBMの場合はディフォルトでマスター設定になっていることが多いので、通常はそのままでOKだが、一応念のため。また、今回はHDDに振動吸収ワッシャーをかましてみた。効果のほどは定かではないが。

ワッシャー(の説明書)はこんな

 内部メモリは、純正の256Mを外し、PC100-222で認識するPC133CL3 512Mと交換、外側のSO-DIMMスロットには、PC133CL3とラベルが貼られた、PC100CL2(として売られている)512Mを装着した。(なんかややこしいが、要はPC100-222(CL2)で揃えた、ということ。)

 ケースを閉じる際、サービスマニュアルに従いサーマルペーストを注入した。サーマルペーストとは、熱伝導性の高いペースト状の絶縁物質のことである。接合部の構造上、密着度を高めるため、CPU用のシリコングリスよりも粘度の高いペースト状のものがいいということだろう。今回使用したのはアルファゲルペーストというもので、1本で1000円程度。塗り過ぎてはみだしても都合が悪いので控えめに塗ったのだが、相当量余ってしまった。

使ったゲルペースト
こんな感じで塗る、というか盛る


再セットアップ

 HDD交換により、システムが失われるため、付属CDからのリストアを行う必要がある。Optionキー起動時にブートシステムを選択できるようにするため、Xと9それぞれのパーティションを用意する。今回はスワップファイル専用のパーティションを用意するため、合計3つのパーティションを、1G、110G、4Gという具合に設定した。この作業は、MacOS 9 Install CDから起動し、MacOS 9のドライブ設定で行った。

 MacOS XはリストアCDからインストールを行う。単体インストーラーでは、iDVD2などの一部のアプリケーションがインストールされないので注意。Xと同時にインストールされるMacOS9部分を、別のパーティションに移動させて終了。

 メモリはPC100-222で1Gを認識、HDDの動作も問題ないようだ。

メモリ

HDD


HDD速度比較


純正 Seagate U6 ST360020A


IBM Deskstar120GXP IC35L120AVVA07

その後

 サーマルペーストが功を奏したのか、熱に起因すると思われる不具合は一切起きていない。HDDも高速でこの上なく快適である。念願のLD起このDVD作成は順調に進んでいるが、作業開始から2日足らずでHDDの空き領域のほとんど、約100Gバイトを使い切ってしまった。なんともはや。

自宅にて稼働中の新旧iMac

 iMovie2でFireFire経由で取り込んだビデオデータをQuickTimeムービーに書き出すのにかかった時間は、25分もので約16分、iDVDでのエンコード時間は75分もので215分だった。(ともにMacOS X環境)高速HDDの恩恵か、これはノーマルiMacと比較してもかなり速いらしい。

 ちなみに、G4 1G Dualでエンコードさせると、75分もので133分。やっぱり「でゅある」は伊達じゃないということか。

 そうそう、巷で話題の傾き加減の液晶、うちのも気持ち右に傾いている。矯正しようとしてちょっと力を入れてみると……ミシッ。……しばらくそっとしておこう。


この時点の仕様

iMac(FP) 800MHz SuperDrive
Memory 1G (PC100-222 512M+512M)
HDD 120G (IBM 120GXP)
Logicool Wheel Mouse


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