iMacDV編 その後

(Dec. 30, 2000)

新1章 静寂とは again -流体軸受採用HDDの実力は?-

 iMavDVを購入して一年が経過した。自宅のネット端末としてほぼ毎日使い倒したにもかかわらず、至って快調である。世のiMacDVはモニターが揺れたり電源スイッチが押し込まれたまま戻らなくなったりといったマイナートラブルがあるようだが、うちの個体は全然平気だった。ただ一つ、HDDの回転音を除いて。

 前に書いた通り、うちのiMacDVは購入直後に内蔵HDDをIBMのDPTA353750に換えてある。当時ATA最大容量37Gを誇ったモデルである。換装直後は純正の10Gよりも静かだったのだが、さすがに一年も使い込んでくると回転音が大きくなってきた。一般に、ハードディスクは長いこと使っているとベアリング(軸受)がへたってきて、「ジーン」とか「ギーン」とか鳴き出す傾向にある。会社にあるIndyなんかかれこれ5年以上たつが、電源ファンの騒音をもかき消す勢いでものすごい騒音を発している。DPTAはさすがにそこまでうるさくはないのだが、深夜静かな部屋で使っているとiMacDVがファンレスがだけに結構気になる音量ではあった。

 そこで、最近流行の富士通製流体軸受採用HDDに換えてみることにした。秋葉原のとあるショップでiMacDVでの動作保証をつけ、ショップブランドで販売しているものもあったが、そこはそれ根っからのひねくれ者、敢えてDOS/Vショップで同等品を購入した。型番はMPG3409AT-E。型番に-Eがついているのが流体軸受けモデルなのだそうだ。同じ富士通製でもちょっと前のモデルは普通のベアリングを採用しているので購入の際は型番には注意されたい。結局その某ショップより数千円安く上がった。

 HDDの取り付けは一度やっているので特にどうと言うことはないのだが、以前シールド固定用のネジをなめかけているので、分解はやや緊張した。プラスチックのボトムカバーを外すときにバキッというのもお約束。初期化はMacOS 9.0.4付属のドライブ設定J1-1.9.2で行った。(ちなみにG4 Cubeのシステムに付属のものはJ1-2.0.1。何が違うのやら。)Appleシステムプロフィールでは次のように表示される。

 HDDのデータの入れ替えはディスクを入れ替えてから、もとのディスクを黒G3に装着してEthernet経由で行った。多少時間はかかるが、DVは初期型iMacの時と違い、ケースを閉じた状態でケーブルを外に出す方法がないためこの方法をとった。HDDをマスタースレーブで連結する方法は、DVDのコネクターが別の規格であるため、別途HDD接続用のケーブルを用意しなければならないことと、iMacDVを逆さまにした状態で稼働させる必要があるため今回は断念した。30G近くデータがあったため、データの移動に一晩かかったのだが。

 で、流体軸受けHDDを使った感想だが、「静か」の一言につきる。耳を近づけないと回転しているのがわからないほど。最初に起動したとき、回転音がしないのでHDDの電源ケーブルを差し忘れたかと思ったぐらい。ディスクアクセス音も、IBMのカリカリカリという音に対して、ジュルジュルジュルという感じ。流体軸受けはディスクの回転軸に使用されているはずだから、ヘッドの移動音はどうなのかと思ったが、相当音は抑えられている。どういう仕組みなのやら。

 静寂さに満足したところで、さて性能はということで、お約束のベンチマークを取ってみたのがこれ。


System Info 5.0.3で測定。ディスクキャッシュ128Kでの比較。

 転送速度ピーク値は読み出しで19MB/sec、書き込みで22MB/secとなった。が、細かいファイルのアクセス速度が伸びず、スコアではDPTAを下回ってしまった。さらに、G4Cubeに接続したDTLAと比較すると実に半分以下。(DTLAはATA66カード経由で青白G3に接続するとスコアは3000を超える。)

 まあ数字上はパフォーマンスダウンとはいえ、ったし、実際使っそれまでのDPTAに対して速度低下はほとんど体感できないから、問題ないと言えば問題ない。やはりこのドライブの一番の売りは静寂性であり、その点では今のところ他の追随を許していないのも事実。現在のiMacDVの主な使用用途がwebブラウジングとメールとDVD視聴だったりするので、静寂は性能に勝るという結論に至った。あ、3Gほど容量も増えてるわ。忘れてたけど。

 さーて、この37G、どうしよう……。


新2章 メモリ価格暴落の果てに

 2000年末のメモリ価格暴落はすさまじかった。確か、青白G3買ったときあたりからメモリが値上がり始め、128Mで1万5千円〜2万円、一時には3万円近くまで上がったこともあった。それが今5千円。256Mも1万円前後。さほど切迫したメモリ不足は感じていなかったのだが、割安感につられてまた買ってしまった。ちなみにDOS/V用のバルク品。チップメーカーはM-TEKで、PC100-CL2 256M。1万600円也。

 それまでiMavDVについていたのはPC100-CL3規格のものだった。せっかくなので、CL2とCL3でどのくらい速度に差が出るのか、比較してみることにした。



CL3 128M x2 とCL2 256M x1の比較。

 CPU性能に関してはもう誤差の範囲。MPG3409AT-Eを用いたディスクのテストでは約10%の性能向上が見られた。CPUテストではG3のL2キャッシュが有効に働き、メモリアクセスが少なかったため差が小さくなったと考えられる。一方ディスクに関しては、L2キャッシュの容量以上のデータがメモリとディスクの間を行き来するため、その速度差が表面化したと思われる。メモリチップメーカーもチップ単位の容量も異なるため、この結果が全てのケースに当てはまるかどうかは疑問だが、今回のメモリ交換では、ほんのちょっとだけCL2の効果が出たと言っていいだろう。これまた通常の操作では体感できないレベルではあるのだが。

 さて、外したメモリはどこに……。やっぱり黒G3か? 掃き溜めじゃないんだから……。


iMacDV 400/DVD
Memory 256M HDD 40G
USB Wheel Mouse


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