帝国軍の将軍たち

第1王子マジェスティ  ドミネート皇帝   第2王子アロガンス

ドミネート皇帝・・・若き日の非常にして残忍な性格を知る者にとって、ドミネート皇帝はいくつになろうとも怖ろしい存在である。現在、実戦の場に自身で乗り出すことはなくなったにしろ、その剣技も並々ならぬ戦闘力を持っていたらしく、権力によってのみ君臨する支配者とは一線を画す存在といって差し支えない。子供には、マジェスティ、アロガント、メディオンの3王子をもうけているが、彼が進んで跡継ぎの指名を行わないことからそれぞれの王子に諸将軍や有力貴族の後ろ盾がつくことで、帝国内の覇権争いが激化している。それを静観しているドミネートは・・・やはり不気味な存在である。

第1王子マジェスティ・・・威厳という名を持つ通り、周囲の思惑をよそに自分の後継者としてこうあるべし、と名付けられたデストニアの第1王子。幼い頃からそのように母や執事からいわれてきたからか、自分自身でも次代の皇帝は自分であるという態度がそこかしかに見える。そういった意味の尊大さを持ちながらも、しかし野蛮な剣や戦闘の訓練を行うよりも書や花を愛する貴族趣味的な人物と言える。残念ながらというか当然のようにというか・・・メディオンのことは弟とも王子とも思ってはいない。

第2王子アロガント・・・尊大という名がどうしてつけられたのか?しとやかな幼子の長男を見て、もっと傍若無人でも構わないから覇気があり周りを圧倒する迫力を身につけさせたいとの考えからか?変わった名をつけられた第2王子である。アロガントは多分、その名の通りの性格を受け継いでいる人物と思われるが、次男であるだけで常に兄の後ろに回される自分の立場を嘆いて、兄が嫌がり父が喜ぶことを好んで・・・つまり戦闘や兵法といったことをすすんで学んできた。性格的に問題がないこともないながら、多くの軍人から圧倒的に支持されるアロガント王子は、ドミネートの皇帝指名が自分になることを信じながら、かつ深く疑っているのだった。そういった意味でのマジェスティに対する嫉妬心は相当なものがあるといえる。しかしメディオンに対しては何の感情も持っていない・・・のは、血のつながりを認めていないからである。

スピリテッド将軍    騎士キャンベル

スピリテッド将軍・・・第1王子マジェスティ直属の将軍である。女性でありながら将軍にまで上り詰めた戦闘能力と軍の統率力は驚嘆に値するといって良い。その一方で帝国軍の甲冑のデザインを嫌い、スピリテッド軍全員がスピリテッド軍色と呼ばれるカラフルな兵装に身を包んでいて、女性将軍の統率する軍隊らしい華やかな雰囲気を持っている。

騎士キャンベル・・・帝国軍の中でも屈指の実力者になると10代で認められたキャンベルは、ドミネートからなぜかメディオンの教育係兼側近に指名された。多くの将軍や兄王子たちからの誘いやドミネートに対する嘆願も後を絶たなかった。実は、メディオンもまた貧しい貴族の出であり、シンビオスに似た境遇を持っていたため、メディオンとキャンベルは兄弟以上の信頼で結ばれたのであった。彼の存在のおかげで、メディオンも帝国内の辛い環境ながらも一目置かれる存在になっていくのであった。


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