いつからそこに居たのか解りませんが

体中雪に覆われ、原形を留めていませんでした。

「・・こ、今晩わ、ピカチュウ・・」

話しかけても、返事をしません。

ただにこやかに微笑むだけです。

寒いので、家に入るよう勧めたのですが

遠慮しているのか一歩も動こうとしません。

ゲームでは見せなかったその慎ましい姿に感動しました。
 

それからいろいろと話かけてはみたものの、

全く反応がありませんでした。

ゲームのようにうまくいかない・・

悩む中、はっとゲームの冒頭を思いだしました。

・・・もしかしたら怖がっているのかも?

たしか最初はあまり近づかないほうがいい・・

それを思い出し、私は家の中にもどりました。

「またあした、ピカチュウ・・」
 
 

その夜、遅くまで雪は降り続けました。

まだ続く